井沢元彦氏のPHP文庫になっているこの著書を読み始めている。歴史ものには、あまり関心がなかったが、最近「古事記」の文庫本が、面白かったものだから、それ以来、方向性が変わった。歴史に関心がでてきたのである。
そして、井沢氏の、この本はすばらしい。知らないことばかりが出てくる。邪馬台国論争というのがあったが、(今でもあるのかもしれないが、よくは知らない。)魏志倭人伝に出てくる。この読みかたの話がでてくる。
当時どう、発音されていたか、というのである。中国では、言葉の発音の研究があって、時代によって、発音が違うことがわかっているというのである。井沢氏はこの取材をしている。そして、この本を書かれた時代には、「邪馬台」をどう読んでいたのかを調べ、「やまど」と発音していたことを取材するのである。
歴史家の誰もが、こういう取材をしていないと、井沢氏はいう。こういうことを知らないままに、論争していることを、井沢氏は指摘する。発音が同じなのだから、無駄な論争だというのである。それはそうだ。
これは、目からウロコがおちる、感じをうけた。氏の著書は、ほかに、相当大部なものがあり、以前から気にはなっていたのだが、これにも、今後挑戦しようと思っている。
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