人事権を握れば、言うことをきかない人間、政権の意向に逆らう者は、すべて、その報いを与える。ちょっと、幅を利かしてきて、政権の目ざわりになるものは、警察、公安調査、など動員して、当該目標人物を徹底的に調べ上げ、もっとも効果的な時期に、その弱点をマスコミにリークするなどして、失脚させる。
今、79歳の杉田官房副長官が、菅首相の絶大なる信頼のもとに、こういう仕事の中心人物という。
そうなると、裁判官の仕事も信念に基づいてはいられないかもしれない。目をつけられて、僻地へ飛ばされたりしたら、子供の教育にも関係する。自身の出世も期待できないかもしれない。それは判決に影響する。
検事も、官僚も、みんなが権力を持つ、こんな連中の顔色をみることになる。そんなことで、はたして日本がよくなるだろうか。
議論活発にして、キチンと筋が通る社会でなければ、この世は闇である。田舎から出てきて、手練手管を覚えて、結局は、すべては力だと思ったのだろうか、そしてその力を得た今、いよいよこれを活用するつもりだろう。多数決さえできるのであれば、議論など無用である。「総合的に俯瞰的に考えた」、のが理由になどなるか。
人の世がどんな風になることが、一番いいのか、それは戦争がないこと、戦争を絶対にしないために、どうすべきかを考えること。弱者を作らないための工夫をすること、格差是正を心がけること、人類が幸せになるために、どうすればいいのか、という当たり前の視点に立って、政治を行うべきだ。
人の弱点を把握して、それを武器に人を支配するなんて、姑息な連中に政治をまかせておくわけにはいかない。携帯電話料金をさげるとかなんとか、ちょっと、カッコつけたりしているが、騙されてはいけない。