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空をみながら

 地球規模、宇宙規模で考える。死角のない視野の獲得。憲法9条を守ろう。平和のための最高の武器だと思う。

政権の正体が明確に

2020年10月08日 12時44分03秒 | 思考試行

 学術会議の人事を巡って、政権の正体がはっきりした。政権の意見と違えば、そんなメンバーは認めないよ、ということで、中曽根内閣の際の会議の推薦があれば、その通りに任命するという、良心的な、堂々とした民主主義の根幹を守る姿勢が、まったく欠如していることを意味する。実にチッチャイ連中だ。

 しかも、その理由を言わない、人事のことだから、の一点張りである。任命権が内閣総理大臣にあるのだから、政権に反対する意見を表明した人物は、任命しないということだが、それを言わない。テレビのコメンテーターは「わからない」を連発する。わからないはずがない、実にはっきりしている。わかっていることをわからない、などといい、ゴチャゴチャコメントしている姿は見るに堪えない。醜いね。

 官僚は、判でおしたように、政権の意向に沿った答弁をする。絶対議論にしない。安倍政権のやり方をそのまま継続している。こんな議論にならないやり方を続けていれば、多数決をとることができさえすれば、なんだって、思い通りにやるんだというやり方であり、議論など、やる必要を認めていないということだ。そして、悪質なのは、「丁寧に説明していく」を連発することだ。実質的になんの説明もしないのに、矛盾することを平気な顔でいう。これが嘘つきのやり方である。

 こんなことが通ることを、国民がどう考えるかである。本当には、国民のくらしのことなど、真剣に考えてはいないのに、そうしているかのようにふるまう。それは、労働者の処遇がどんどん低下し、賃金はやすく、社会保険にもはいれないような働かせ方をし、簡単に首を切り、真面目に働く人々が、人間的なくらしができないような、政策をおこなっていながら、雇用は改善しただの、失業率が小さくなっただの、まったくひどい条件をおしつけておきながら、世の中良くなっていると、平気でうそをつく。

 あちこち労働者への締め付けは厳しくなっている。最近入院したのだが、大病院の看護師などに対する人員は、まったく貧しいものがある。従来は事務職の職員がやってきた事務を看護師にやらせ、勤務体制の人員を極端に絞っている。ために、日常業務に余裕がなく、看護師の忙しさは半端ではない。維新政治の実態を見た思いがした。

 かれらは、なにを目指しているのだろうか。大阪市から財源を奪い、市民サービスを切り詰め、その金で、富裕層を喜ばせる政策をやろうとしている。富裕層がさらに豊かになることによって、かれらの思う政治が完遂できると思っているようだ。

 働く人々が、苦しむ社会こそ、社会として、「健全なすがた」であると思っているかのようだ。負け組を作りだすことそのものが、彼らの政策の成否をみる尺度になっている。

 彼らの視線は、賭博場の建設であり、権力の集中であり、外国との武力抗争への対処であり、平和的に地球社会をよくしようとは思ってはいない。戦争のできる一人前の国となることが、現実的な方向だと考えている。必要があれば、戦争だってやる構えである。

 労働条件をますます厳しくして、自衛隊入隊を促進する意味があるのだろうか。自衛隊の条件が相対的に魅力的に映るように、青年たちの環境条件をコントロールしているかのようだ。

 世界が一足飛びに良くなるとは思えないが、真剣に地球全体の状況から、どうすれば世の中が、よくなるかの視点がなければ、世界はよくなりようもない。すでに、その方向で、先行している国も世界にはある。国民は、広い視野で、投票行動に臨まなくてはならない。しっかりみようぜ。全世界のために、子孫のために。