デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

ラ・マンチャの男

2007-09-24 11:17:40 | 観覧雑記帳
公演名 「ラ・マンチャの男」
演出 デイビッド・スワン
出演 チョ・スンウ ユン・ゴンジュ
会場 青山劇場
観覧日 2007年9月24日午後6時開演(終演午後8時45分)

奥さんが招待券を入手したので、つきあいで見ることになった韓流ミュージカル。松本幸四郎主演で日本でもロングヒットとなった「ラ・マンチャの男」の内容がどんなものなのかという程度の気持ちで、見たのだが、これがなかなか面白い芝居であった。それは一にも二にも、ドン・キホーテとセルバンテスの二役を演じた主演のチョ・スンウの圧倒的演技力によるものだった。このミュージカルの成否の鍵を握るのは、ドン・キホーテを演じる役者の力だろうと思う。年老いた幻想にふける騎士、そして牢獄で宗教裁判を待つセルバンテスを演じ分けることもそうだが、ほとんどひとりで芝居をしているような内容だから、そうなるのも仕方がないと思う。それをまだこのチョ・スンウという27才の役者が、堂々と演じ切ってしまっている。その迫力に圧倒された。
最後キャストが紹介され、チョ・スンウが満場の拍手を浴び、声援に答えながら、ひっこむ時、右手の拳をふり下ろしガッツポーズをとったところで、キャッーという声があがったが、まさにほれぼれするような格好のよさであった。
韓流ミュージカルというものについてはまだちょっとピンとこない部分もあるが、こうした俳優さんが次々に出てくると、日本にもまたたくさんの作品が来るようになるのかもしれない。
それとこれは個人的なことかもしれないが、ドン・キホーテと長谷川濬がどうしても重なりあってみえてしかたがなかった。「見果てぬ夢」の歌詞は、そのまま長谷川濬の生き方であったようにも感じた。

お勧め度 ★★★・5

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