デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

ビンゴ新作品

2007-09-26 17:08:08 | お仕事日誌
二年前に静岡の大道芸ワールドカップに来日したウクライナのビンゴから、新しい作品のDVDが送られてきた。4月か5月にドイツで公演するから、招待するよというメールはもらったのだが、そう簡単に行ける距離ではなく、せっかくですがと今回は辞退します、あとでDVDを送ってくださいと返事していた。忘れたころに送られてきたわけである。
さっそく見てみる。相変わらずウクライナの奇麗どころを集めて、ダンスとサーカスアクトをレビュー的につないでいるのだが、今回はバラライカとバヤンの生バンドがバックで演奏しているのが、特徴。バラライカというとロシア民謡なのだが、このバンドは、ロック風にアレンジした曲を多く使用している。アクトにもちょっと絡んだりと、カバレット風でもある。なかなかいい内容である。狂言まわし風に、男女ペアがでてきて、ダンスを踊るのだが、ちょっと出番が多すぎるかもしれない。
静岡のメンバーで残っているのは、シンクロトラペーズのふたりと、バランスアクト、それと縄跳びの中心メンバーであった赤毛の女性の4人だけ。ただ縄跳びの子は、それ以外にも空中一本ストラップを演じていたし、バランスアクトも内容を大幅に変えていた。他はユニサイクルのデュオ、ジャグリングのデュオ、ストラップ、それと女性3人のアクロバットと、見事な技ばかり。これだけ構成を変え、きっちりと作品つくりをしているところはさすがである。
どこかでまたやりたいものである。

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プーチン政権の闇

2007-09-26 12:10:33 | 買った本・読んだ本
書名 「プーチン政権の闇-チェチェン戦争・独裁・要人暗殺」
著者 林克明  出版社 高文研  出版年 2007年 定価 1200円+税

以前この欄でも紹介した寺谷ひろみ「暗殺国家ロシア-リトヴィネンコ毒殺とプーチンの野望」がとりあげた、リトビエンコ暗殺、ポリトコフスカイヤ暗殺をとりあげながら、寺谷の本とはまったく違う様相を伝えているのは、著者林のチェチェンへの関わり合い、そして人権弾圧への怒りが、根元にしっかりとあるからであろう。寺谷の視点が、あくまでも政治ゲームを面白おかしくロシア通が解明しましたというものに対して、林の視点は、弾圧され、拷問を受けた弱い者たちへ向けられている。そしてプーチン政権が本気になってつぶそうとしているジャーナリズムで闘うものへの共感のまなざし、さらには本著の最後で、ロシアだけでなく、日本の現在にも目を向け、マスコミ全体が、権力側の味方をしていることへの危機感からも感じられる。
この著がきわだっているのは、いま世界が面している強いものへなびけということへのはっきりとしたアンチテーゼを打ち出し、そうした現代への告発を内在しているからであろう。
とても刺激に富んだ、そして迫力があるドキュメントであった。
お勧め度 ★★★+0.5★
 

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