デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

ルスツ篇13 再びルスツへ

2007-07-21 19:47:19 | お仕事日誌
奥さんがセットしていためざましの音で、目が覚める。これが鳴らなければちょっとやばかったかも。朝飯を食べて、羽田へ向かう。スカイマークに乗るのは初めて。夏休みがはじまるということで空港も一杯。そのせいか出発がまず遅れる、さらに千歳でも着陸待ちということで、合計30分以上遅れる。しかもバス。ビックランズのバスに余裕があったはずなのだが、結構焦る。13時半前にルスツ着。すぐにサーカス担当の方に電話、一回目の公演はブランコは一回しか落下しなかったという。カレーを食べて、ローマの部屋で一休みしてからテントへ。メンバーと挨拶。結局ワーシャが練習中に腰を強打して、やはりセリョージャが跳ぶことになったようだ。二回目の公演を少し緊張しながら見る。ブランコはセリョージャの伸身以外は全部成功。最後のサーシャの三回転が決まると場内からわれんばかりの拍手。ローマの話ではサーシャは、この4日間の練習で完全にコツをつかんだという。最後のカプリもサーシャが落下。姿勢が美しい。この公演にはオーナーも見に来ていたようで、迫力がある公演だったとおほめの言葉をもらったらしい。良かった。
今日はアジアカップの準々決勝が19時からあるので、早めにかかしでローマ夫妻と食事。いろいろ話しは盛り上がり、結局試合は後半から見ることに。高原の同点ゴールの時には、ローマとハイタッチ。せっかく良くなった肩に痛みが走る。PK戦中沢が決めた時にはローマと固い握手。この間500ミリの缶ビールが5缶空いていた。まあウォッカよりはいいけれど。
すっかり気分よく部屋に戻って、そのまま就寝。

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暗殺国家ロシア

2007-07-21 00:37:58 | 買った本・読んだ本
書名 「暗殺国家ロシア-リトヴィネンコ毒殺とプーチンの野望」
著者 寺谷ひろみ 出版社 学研新書 出版年 2007 定価 750円(本体)

プーチンは、人気がある。今来ているカザフのローマはことあるごとにプーチンを絶賛する。ソチにオリンピックが招聘できたのもプーチンのおかげであると。
ただこのところ石油で急激に経済発展しているロシアの強硬路線に対して、不安を持ち始めている国も増えているはずである。今日の新聞でロシアの英国大使館員が強制的に退去を命じられていたということが報道されていたが、このすべてのきっかけとなったのは昨年11月に世界を震動させたリトヴィネンコ暗殺事件である。この新書は、このリトヴィネンコ事件まで至るマフィアと、政治家群像を描きながら、ベルゾフスキイとプーチンの対決を紹介する。とてもタイムリーな企画だと思う。ただ正直いって悲しくなってくるのはなぜなのだろう。それは政争しか描いていないからだと思う。ロシアの現況を伝えるにはこうした視点、切り口はあっていいと思う。ただどうしても虚しく思えるのは、結局世の中、マフィアと政権と、富豪とユダヤ人とで動いているという著者の視点なのだろう。急いで書いているし、ノンフィクションとしても不満がたくさん残る本である。週刊現代やポストの暴露記事を12回分まとめて読まされているそんな感じがした。めりはりがないし、正直後半は読み流していた。
誰がリトヴィネンコを暗殺したのかどうでもよくなってきた。それは「シロビッキ」というこの書のキーワードが象徴しているような気がする。力も持つという意味派生してできた言葉。権力に従属した人たちが世の中を動かしているという著者の史観がたぶん気に入らないのだと思う。ベラルーシのノンフィクション作家アレクシェービッチが追っているのは、シロビッキの反対にいる人「小さき人」の生き方ではないか。私が勝手に命名するのなら「スラビッキ」(弱い人々)のことを追うこと、それを大事にしたい。
ただ評価すべきは、この書の中でリトヴィネンコ暗殺の犯人を限定するところまで書いていること、そして来年任期を終えるプーチンの今後についてのはっきりと書いていることである。おそらくプーチンは、イワノフ、メドベージェフのどちらに大統領職を渡し、その失敗を見据えて、新たに大統領選挙に立候補するのではないだろうか。なんか安倍にやらして、自分の出番を密かに狙っているように見える小泉みたい。でもこんなことはどうでもいい。私は「スラビッキ」をこれからも追いかけていきたい。


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