goo

児等から、年賀状がきました

365日ある一年の中で、スタートの日はやはり格別です

 今年は何をしようかな!?、何をしなくちゃ!?

色々考えスタートです

思うだけじゃなかなかできないので、お世話になった人たちにお礼と自分の考えを鼓舞したいと伝えるための年賀状ですが、こういう習慣は一体いつからあったのでしょう!?

人類社会において年賀の習慣は古代からあったようで、エジプトやメソポタミアなど、いわゆる四大文明にも、新年を祝う宗教的儀式の痕跡が多く見られるそうです

そもそも新年と云う事は、暦がなければ考えられない事で、暦が必要なのは種蒔きや刈り取りといった季節時期を知ることが必要なことから生まれました

そして天体の運行から1年が約365日でサイクルすることが知られ、前年の収穫を神に感謝し、新しい年の豊穣を祈念することが自然の流れとして起こってきました

暦が世界的に統一されるまでは、「正月」にあたる季節が地域ごとに異なっていましたが、1年に1度、それぞれの健康を祝い、無事息災を願う心情は、人類普遍のものだといえます

日本に百済から中国式の暦が伝わったのは6世紀中頃、それが大和朝廷に正式に採用されるのは7世紀の初めです

漢字の伝来はそれより古く、紀元前後と考えられていますが、当初は木片に書かれるのが普通で、紙が比較的容易に手に入るようになるのは6世紀以降です

7世紀中盤、大化の改新によりさまざまな制度が整えられ、政治的な伝令書を届けるために畿内各所に駅馬を置く「飛駅使」制度が始まります

これらの事から遠くの人との書状のやりとりが行われるようになるのは、これ以降と見ていいのではないでしょうか!?

尚ここで面白いのは、大化の改新の際、天皇が諸臣の賀を受ける「朝賀の式」も制度化されていたそうです

「日本で最初の年賀状」はいつ誰によって出されたのかといえば、残念ながら史料は残っておらず、正確なことはわかりませんが、平安後期には貴族階級の中で、離れた所にいる人への「年賀の書状」が広まっていたと考えられています

中世・戦国期になると戦国大名が賀詞を述べた書状なども多く現存しているようです

江戸期に入れば、町人文化の発展と寺小屋などの庶民教育の発展で、読み書きそろばんが普及し、町飛脚の充実で、日本中情報のやり取りが進みましたから、新年のあいさつは定常化したと思われます

最近は電子年賀が盛んになって賀状の交換は少なくなりつつあります

どちらがいいかは論議になるところですが、写真や送り手の人間味から推すと手書き賀状が勝ちあるのかもしれません

私もなかなか手書きできず、段々電子化になっておりますが、近況を手軽にお知らせと云う事でごめんなさいしています

今年の賀状の中で、嬉しかったのは昨年学校で囲碁を教えていた子供たちから、貰ったことです

騒いでばかりいて、なかなか集中しない子らに囲碁を教えるのは何とも根気がいるのですが、お世話になりましたの一言が笑顔を生じさせました

囲碁を楽しむと云う事と、挨拶を教える事が私の囲碁教育ですが、すこ~し気持ちが伝わったかなと思っています

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )