日々の雑感記によるヘボ・マイ趣味紹介です。
ダッペの悠友ライフ
「荻原朔太郎」記念館で 「朔太郎」の詩に久しぶりに逢いました
先日群馬・前橋のバラ園を訪ねた際、園内の一角に、『荻原朔太郎』の「帰郷」の詩碑があり、パチリ! してきました
群馬の詩人・『萩原朔太郎』の記念館や詩碑が、ちょっと文学青年がかった青春時代を思い出させてくれました
詩碑に刻まれた「帰郷」文です
わが故郷に帰れる日 汽車は烈風の中を突き行けり
ひとり車窓に目醒むれば 汽笛は闇に吠え叫び 火焔(ほのほ)は平野を明るくせり
まだ上州の山は見えずや
汽車の仄暗き車燈の影に 母なき子供等は眠り泣き
ひそかに皆わが憂愁を探(さぐ)れるなり 鳴呼また都を逃れ来て 何所(いづこ)の家郷に行かむとするぞ
過去は寂寥の谷に連なり 未来は絶望の岸に向へり
砂礫(されき)のごとき人生かな!
われ既に勇気おとろへ 暗憺として長(とこし)なへに生きるに倦みたり
いかんぞ故郷に独り帰り さびしくまた利根川の岸に立たんや 汽車は曠野を走り行き 自然の荒寥たる意志の彼岸に 人の憤怒(いきどほり)を烈しくせり
「帰郷」は、『萩原朔太郎』が妻と別れて傷心の気持ちで、上州の故郷に帰る時の詩であったらしい
『萩原朔太郎記念館』は、彼が上州に帰った時の生家の一部(書斎や離れ座敷など)を移築したものらしい
上の写真は、記念館玄関口から写したものです (右手奥は土蔵だったが、現在記念館として使用されている)
下の写真は、移築された『荻原朔太郎』の住んだ生家です (向って左から、書斎、離れ座敷、土蔵です)
貧乏学生であった私は、『朔太郎』の次の詩が、好きでした
ふらんすへ行きたしと思へども
ふらんすはあまりに遠し
せめては新しき背広をきて
きままなる旅にいでてみん
汽車が山道をゆくときみづいろの窓によりかかりて
われひとりうれしきことをおもはむ
五月の朝のしののめ
うら若葉のもえいづる心まかせに 『純情小曲集』 「旅上」 より
« 群馬・元総社... | “福寿草”の花... » |
コメント(10/1 コメント投稿終了予定) |
コメントはありません。 |
![]() |
コメントを投稿する |