日々の雑感記によるヘボ・マイ趣味紹介です。
ダッペの悠友ライフ
ミツマタの花鑑賞・・・早春花の黄色が多い訳を考えながら
早春の花は黄色の花が多いです
何故黄色が多いのか考えた人がいるようで、ものの本によると、子孫の継続に関係しているのだそうです
どういうことかというと、地球上に生きる万物はすべて種の保存をすべく色々と生殖戦略を工夫しながら生きています
植物の中の種子植物は、種子を形成して次世代への繁殖に備えていきますが、種子を作るために雄しべの花粉を雌しべに移し受粉をさせる工夫がひつようです
受粉には多くの場合、虫媒花といって昆虫が媒介関与する花があり、これらの花はいかに昆虫によって花粉を運んでもらうかで次世代に子孫を残せるかがかかっています
この為、虫媒花は昆虫にいかに目立つかが重要で、昆虫に気づかれやすい花色、花形、香り等々ひきつけるための誘惑手段を講じなくてはいけないわけで、早春のまだ昆虫の少ない時期には特にどうすればいいのか生き物(=この場合種子植物)の知恵が集約しているようです
早春にいち早く活動を始める昆虫はアブやハエの仲間が多いようですがこれらの虫は黄色い色に敏感だといわれています
但し虫には、黄色や白は光の波長の関係で淡い青色に映っていると考えられているようです
人の眼に黄色く映る花は春を象徴していますが、花達にとっては人に鑑賞してもらうためではなく、生きるための必死の知恵なのです
とは言え、とある神社の境内で見つけたミツマタの花のかおりと淡い黄色の花が柔らかい春を演出してくれました・・・ 開花時期は3月初旬~4月中旬です
見事な枝ぶりのミツマタです
先だっての大雪で若干枝が広がったせいもあるかもしれませんが、まるでミツマタの河のようです
ミツマタ(三椏)は、ジンチョウゲ科ミツマタ属の落葉低木で、中国中南部、ヒマラヤ地方が原産です
ミツマタは、その枝が必ず三叉、すなわち三つに分岐する特徴があるため、この名がつきました
ミツマタの樹皮には強い繊維があり、古来から和紙の原料に利用されています
花は春を告げるように一足先に、淡い黄色の花を一斉に開くので、サキサク(またはサキクサ:三枝[さいぐさ、さえぐさ]という姓の語源とされる)と万葉歌人は詠んだそうです
ミツマタの花は葉の展開に先立って咲きます
沈丁花(ジンチョウゲ)と同じように花には花弁がなく、花弁のように見えるのは萼片で、いい香りがあり、黄色いボンボンのように密集して咲いています
アップして見ると、萼は筒状で、先は4裂し、内側は黄色、外側は白く毛が密生しています
万葉集歌を見つけました
「 春されば まず三枝(さきくさ)の 幸(さき)くあらば 後(のち)にも逢はむ な恋(こ)ひそ 吾妹(わぎも)」 柿本人麻呂
歌の意は、『命さえ長らえていれば、きっと後に逢うことが叶うでしょう。吾妹よ、あまり恋に悩まないでください』 だそうです
柿本人麻呂は随分持てたのですね
ミツマタ(三椏)の花言葉は、「 強靱 」、「 意外な思い 」 です
ケイオウサクラ (➝ 「啓翁桜」と書きます) 紹介です…緋寒桜も見てね
今日から4月
ソメイヨシノが東京・千鳥ヶ淵で満開だと、朝一番組で放映していました
今朝のウォーキングで見かけた桜達は品種によって随分咲き方が変わっていました
高速道の法尻のソメイヨシノは4分咲き、神社の 彼岸桜 は満開過ぎてちょっと散り始め、畑の縁の緋寒桜は花色がだいぶ濃味を帯びていました
緋寒桜の画像は数日前のものですが、本文最後に掲示しておきます
造園屋さんの庭にケイオウ桜の庭木が植えられ、満開になっていました…満開!? ちょっと散り始めです
ケイオウサクラ特有のスプレー状に伸びた枝に、淡いピンクの花が可憐に見えました
早朝咲くケイオウ桜
ケイオウサクラ(啓翁桜)は、バラ科サクラ属の落葉低木で、シナミザクラとヒガンザクラの雑種と考えられています
樹高は3~5m位で、楕円形の葉が互生します
葉の先はやや尖り、縁にはギザギザがあります
花は淡い紅紫色の小輪一重で、3月中旬から下旬に開花します
樹勢が強く、剪定にも強いので、切り花桜の代表的な品種として利用されています
数日前、藤岡道の駅・ラランの花の交流館・花売り場で、ケイオウサクラの枝が投げ込みで満開になっていました
花の色は淡い紅色・花径は15~25mmの小輪・一重咲きで、花弁は5枚です
花は散形状につき、一総の花数は2、3輪です
嗅いで見なかったけど、花には仄かなさわやか香りがあるようです
ケイオウサクラの樹勢の強さから、スプレー状になる枝を刈り取って、早春を告げ、春の明るい華やかさを演出させようと、正月から好んで切り花で使われています
強く切り込んだケイオウサクラの幹からスプレー状に花を咲かせている樹がありました
花をアップして見ましたので、表情を見てください
上記した緋寒桜の盛りを、見てください
コブシの花も咲き出して・・・ヒメコブシらしい花も見かけました
昨日ハクモクレンの花が咲いたなと思っていたら、コブシ(=辛夷)も負けずに咲いていました
コブシはモクレン科モクレン属の落葉広葉樹の高木で、モクレンと同様早春に展葉する前に他の木々に先駆けて白い花を梢いっぱいに咲かせます
早朝のせいかちょっと薄暗い感じの中で、薄ピンク色の花が咲いているのがなかなかチャアーミングです
コブシは本来白花で、ハクモクレンと似た感じで間違えられるくらいですから、このピンク色の花は、ヒメコブシかもしれません…別名シデコブシともいうようです
ヒメコブシの花は両性花で、花期は3~4月頃です
そもそもハクモクレンとコブシはどこが違うのでしょう
一般的に知られているのはハクモクレンは花弁が厚く大きく、花は上向きに密に華麗に咲き「白鳥」のイメージですが、コブシは花の向きは上下左右自在に流麗に楚々と咲くので、乱舞する「シラサギ」の趣です…この例えはどなたかの言葉です…私も全く同感です
ハクモクレンの花は、花びら9枚(うち3枚はガクですが見分けにくい)ですが、コブシは6枚で基部がちょっと赤味をおびてはっきりガクが分かります
ヒメコブシは、花被片は9~30個くらいと多数つけています
雄しべと雌しべは約30-50個もありますが、雌しべが雄しべよりも早く機能するため、自家受粉しない自家不和合性なのだそうです
コブシには、花のすぐ下に葉が1枚生えているのも特徴のようです…でもこれってヒメコブシにははっきり分かりませんでした
モクレンは、花が終わってから葉が芽生えるのだそうです
ヒメコブシの 花言葉は、「 歓迎 」、「 友情 」 です
ハクモクレンが、今あっちこっちで咲き出しました
春がやってきた感じです
早朝ウォーキングで、さっさっさっと…歩いていて、ふっと上を見上げたらどっかで見たような風景に出合いました
いつも持ち歩いているデジカメで、パチリ!! しました
直立したように立ったハクモクレンが枝に一杯の花をつけて咲いていました
高圧線鉄塔と、水道の用水タンクと負けじとばかりにそそり立つように生えていました
ハクモクレンの樹の周りは、先だっての大雪で建っていた古い物置が壊れ、今はすっかり片付けられて広々しています
何となく3年前の東日本大震災の津波で生き残った一本松の雰囲気に感じました
ハクモクレンは、春近づき、新葉が出る前に枝先に白い 卵形の花を多数咲かせる「春告げ花」です
モクレン目モクレン科モクレン属の落葉高木で、 前年から銀色の毛に包まれていた蕾が春の陽射しと共に開花します
幹は直立し15mほどになり、枝を多く分けて、展葉を前に、白い大きな花が、枝一杯につきます
白い花は上向きで天に向かって咲き、大きく、上品で、優雅で、孤高的な感じさえします
ウォーキングのコースの中で、お寺の境内に咲くハクモクレンがありました
朝早いせいかまだやや暗めのため花があまり開いておりませんが、真っ白い姿は浮き上がって見えました
日の出が間もなく始まるので、枝先向こうの明るさが花の温かさを伝えてくれる感じです
ハクモクレンは、雌雄同株の両性花です
花は芳香があり、花の咲く向きは上向きに全開せずに咲く様子は本当に優雅です
花色は、花弁の内側、外側とも白く、花弁は6枚、萼片は3枚ですが、いずれも白くて区別がなかなかつきません
道路傍で幹横に出た枝先に花をつけたハクモクレンです
何気なく覗いた花の中で、ちぃちゃな蜘蛛の姿を見つけました
啓蟄もとっくに過ぎたのだから虫を見ても不思議ではありませんが、寒さがまだまだの時、蜜でも吸いに来たのでしょうか!?
ハクモクレンの 花言葉は、「 恩恵 」、「 自然への愛 」 です
蜘蛛の姿に春を感じ、更に日々の自然愛を感じました
ケマンソウ= 別名タイツリソウは、「こころ花」というそうです
先だって産直に買い物に行きました
このところ寒い日が続いていたのが、この日は久しぶりに暖かな日になり、ちょっぴり遠くの隣県の産直まで足を延ばしました
買い物しながら、売り場の隅に並んだ花の鉢物を幾つかパチリ!! したのですが、とてもチャーミングな花が混じっていました
名札が挿さっており、「こころ花・タイツリソウ」と書かれていました
タイツリソウはケマンソウの別名で、ケマンソウ科コマクサ(ディケントラ)属の多年草です
ケマンソウの名前は、花を寺院のお堂を飾る装飾品「華鬘(けまん)」に見立てて付けられたものだそうです
別名のタイツリソウは、長くしなるような花茎を釣り竿に、ぶら下がるように付く花を鯛に見立てたらしいのですが、「華鬘」というより、「鯛釣り」の方が納得です
タイツリソウは中国や朝鮮半島に分布する、毎年花を咲かせる多年草で、日本には15世紀の初め頃(室町時代)に入ってきたと言われています
タイツリソウの花期は5~6月で、今の時期に花を見られるのはとても珍しいといえます
温室育ちなのでしょうか!?
それにしてもアップして見た花は何とも不思議な雰囲気です
長い茎を伸ばして淡紅色のハート形の花が行儀正しく一列に並んでぶら下がって、優美さと可愛らしさを備えてみえます
花弁は4枚で、外側の2枚はピンクのハート形、内側の2枚は白く先が突き出る独特の姿です
花色は淡い紅色、白やピンクがあり、ハート形をしたつぼみを割り開いて咲きます
葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で羽状に3つに深く裂け、互い違いに生えています
ちなみに、英語名は「bleeding heart」というそうですが、訳すると、「出血している心臓」…これってイメージできないこともないけど、優美さ、可憐さとはかけ離れていますが、イギリス人の見る目と随分違っているものです
こころ花・タイツリソウの 花言葉は、「 あなたに従います 」、「 失恋 」、「 従順 」、「 優越 」 です
「梅」の花が、見ごろになってきました
先週、群馬・高崎の植物園に、フクジュソウ を見に行った時、側で「梅」の樹が花開いているのを見つけ撮ってきました
郡馬版の新聞で、県内の「梅」情報を見ますと、ほぼ各梅林の咲き方は2~3部咲きのようです
梅の花の咲く時期は品種、それに場所によって大分違うようです
場所というのは気温の違いと云う事でしょうか!?
品種を大別すると、花梅は1月~3月に咲き、実梅は2月~3月に花が咲きます
梅は樹木百花に先駆け、早くに咲きます
特に他の樹に比べ梅の休眠は浅いので、天候によって開花時期は大きく左右されるようです
梅の開花は季節が春へ折り返すことを知らせるサインとも言えるかも・・・
因みに高温・適湿・多照の年は開花時期が早く、乾燥が激しい年や気温の低い年は遅めになります
毎年の気象環境は異なりますが、ほぼ1月下旬から5月上旬まで約3ヶ月間かけて、日本列島をゆっくり北上していきます
各地の通常の咲き方を大まかにみると、太平洋に沿った気候の暖かい南の地方では、1月中旬ころから梅が咲き始め、2月に入ると関東や東海・近畿などでも咲き始めます
そして関東から西では、ひと月くらいの間に各地で梅が開花しきりますが、春の遅い北国は足取りが遅く、東北地方が2月のなかばごろから4月末にかけて、北海道では桜よりも遅れて5月に入ってからのところがほとんどのようだといわれます
桜の開花前線の報道はよく知られていますが、梅開花前線というのもあるようですね
梅前線の動きから言うと、3月15日過ぎから高崎辺りでは咲き始めるようですが、今年は早めなのかな
「梅(うめ)」は中国が原産で、この名は、漢名でもある「梅」の字音の「め」が変化して 「うめ」になったそうです
尚、梅の字は「母」の字を含みますが、中国ではつわりのときに 梅の実を食べる習慣があるらしいところからつけられたという説があります
「梅」にはいろいろな園芸種があり、花は香りのいい5弁花です
「馥郁(ふくいく)たる梅の香り」という表現がありますが、この「馥郁」とは、「とてもよい香り」の意味で、梅の香りを表現する代表語のように聞こえます
「万葉集」の頃は白梅が、平安時代になると紅梅がもてはやされました
植物園では紅梅がほぼ満開近くになって咲いているものと、開き始めたものと二種類見られました
紅梅も色々の品種があるようですが、早咲きのものでは、八重寒紅(やえかんこう)が知られ、これは1月上旬には咲き出すようです
満開に咲いている紅梅を見ながら 、これってもしかしたら八重寒紅かななんて思いながら眺めてきました
古今和歌集で、「梅」の花歌を見つけました ・・・ 紀貫之の歌だそうです
「 春の夜の 闇はあやなし 梅の花 色こそ見えね 香やは隠るる 」
意味: 春の夜の闇は何を隠しているのだかよくわからない、梅の花は色こそ見えないが、その香は隠れることがあるだろうか
「 月夜には それとも見えず 梅の花 香をたづねてぞ 知るべかりける 」
意味: 月夜の白梅は光にまぎれてその位置がわかりづらい、そうか香りを頼りにすればよかったのだ
白梅はとても香りがいいので、こんな歌が歌われるのですが、香りが少ないのか紅梅の歌はあまり詠われていません
こんなに綺麗なのになんでかなと思っていたら、嘘のようなホントの話なのですが、歌手・氷川きよしが「寒紅梅」を歌っているのをテレビで流れてきました
凍てつく空に凛と咲く 紅梅と詠った歌詞が、紅梅の綺麗さがうかがえました
源氏物語・紅梅の巻には、恋の歌材に、紅梅が詠われていました
「 心ありて 風の匂はす 園の梅に まづうぐひすのと はずやあるべき 」
「 花の香に 誘はれぬべき 身なりせば 風のたよりを 過ぐさましやは 」
意味はご想像に任せます
屋久島馬酔木が売られていました
もう馬酔木の花が咲いているのを見ました
先日産直に行った時、花棚で鉢植えになって売られているアセビ(馬酔木)がありました
もう馬酔木が咲くのかとびっくりでした
馬酔木は、厳冬~春(2月~5月)に、白または桃色の小花を房のように多数つける ツツジ目ツツジ科アセビ属の耐寒性常緑低木です
葉は濃緑色をしており、互生してつき、複総状花序をした花穂は、スズラン(鈴蘭)や、ドウダンツツジ(満天星躑躅)の花に似た釣鐘型をして、下垂して咲きます
小花の先端は、浅く5裂しています
白花の馬酔木の鉢がありました
鉢の処に差さっていた名札には、屋久島馬酔木と書かれていました
屋久島馬酔木は本州、東北地方以南に分布する「アセビ」の白花変種で、鹿児島県の屋久島に多く分布しています
屋久島では、標高1000m付近から山頂にかけて生えており、高さ1~3m程になり、花はヤクシマシャクナゲより約1ヶ月早く、4月下旬から山頂付近を彩るそうです
屋久島馬酔木の葉は倒披針形で枝先に集まってつき、花は4月から5月ごろ、枝先から円錐花序をだして、白色の小さな壺形の花を咲かせます
馬酔木の花はふつう花序が下垂しますが、屋久島馬酔木は花序が立つのが特徴だそうです
「 池水に 影さへ見えて 咲きにほふ 馬酔木の花を 袖に扱入れな 」 大伴家持
意味: 池水(いけみず)に影を映して、美しく咲いている馬酔木の花を、袖に入れましょう
家持はこの時友人と築山泉水のある庭園のある屋敷で、馬酔木を詠んでいたようです
万葉の時代から、馬酔木は庭園樹として愛好されていたようです
特に純白のスズラン型の花がこぼれるように咲く様子は、万葉歌人には格好の題材だったようです
今花屋さんでは、クリスマスローズが、沢山見られます・・・贈り物に最適ですが、花言葉に注意です
今の時期あっちこっちの花屋さんを覗くと、よく見られる花鉢物代表格は、クリスマスローズです
幾つかの花屋さんで、見かけたお手頃値段のクリスマスローズです・・・私のお手頃感覚のクリスマスローズは@2000円以下です
尚結構@1000円位で掘り出しがありますよ
珍しくない一般的クリスマスローズのポット鉢ですが、よく見ると特徴的で下向き加減に咲く花姿は何とも可憐なイメージを醸しています
クリスマスローズには、大きく分けて二種類あるようです
ひとつは、名前の通りクリスマス時期に開花する「ヘレボラス・ニゲル」という白い花を咲かせる種類と、もうひとつは「ヘレボラス・オリエンタリス(英名:レンテンローズ)」と言う2月ごろから咲き出す種類に分かれるそうです
前者のほうが原種になるそうですが、現在では、品種改良されたレンテンローズが主流になり、市場に出回っているそうで、クリスマスを随分過ぎた今頃クリスマスローズをよく見かけるのも納得できます
種類も多く、花色も色々で、同じ花色はひとつとしてないと云えるぐらいあるそうで、そこが魅力なのかも知れません
尚、クリスマスローズの花は、花びらだと思っているのは実はガクなのだそうです
可憐な花姿のクリスマスローズは毒があることは意外に知られていないようです
「綺麗なものには、毒がある」というのは、本当ですね
どのような毒かというと、心臓に影響を与えるヘレポリンという毒成分の他に、めまい・吐き気・嘔吐・皮膚の炎症を引き起こす毒成分があると言われています
これらは花から毒が飛んできたりはしませんし、葉や茎を食べたり、植え替えたりしているときに葉で手を切ったりしなければ、大丈夫ですから、注意して扱えば十分楽しめる花々です
ちなみに、クリスマスローズの原産地ヨーロッパでは、昔は催吐剤や強心剤として利用されていたこともあったそうです
クリスマスローズに込められた花言葉は、沢山あります
「追憶」、「誹謗」、「慰め」、「中毒」、「悪評」、「私を忘れないで」、「私の心をなぐさめて」、「私の不安を取り除いて下さい」、「スキャンダル」 などなど…です
可憐な花からは、似つかわしくない花言葉もあり、花を贈る時は選択に悩むかも
バラの花の花言葉は花色によって表現が変わっているようです
贈り物にする場合、クリスマスローズの花色では花言葉が区別されていませんから、沢山ある中から思いの伝わる色や花形を選び、言葉を添えてあげるといいですね
セダムは、多肉・観葉植物です
先日、上信越道・藤岡ICにある道の駅・ららんの花交流館で、多肉植物セダムの小鉢を見つけ、パチリ!! してきました
セダム(Sedum)とは、ベンケイソウ科のマンネングサ属(学名:sedum属)に分類される半耐寒性の多肉植物です…セダムの名は、学名からとられた呼び名のようです
世界に500種類以上あるといわれ、別名「万年草」とか「弁慶草」とも呼ばれているほど、乾燥に大変強く、海岸や崖などのちょっとした吹きだまりなどやほとんど土のない岩盤上の場所にでも生育しているものをみかけることができます
多くは何年も枯れずに生長する多年草で、肉厚の葉をもつので、分類上は「多肉植物」に入れられていますが、葉を鑑賞する「観葉植物」としても扱われています
葉色は色々多彩で、その形は粒状や棒状の多肉形をしています
セダムは、夜に葉の気孔を開いて二酸化炭素を取り込み、これをリンゴ酸という物質に変化させて貯え、昼は気孔を閉じて貯えたリンゴ酸を使って光合成(➝CAM型光合成)をします
この方式は、通常の光合成(➝葉緑素による光合成)に比べ効率は落ちますが、蒸散による水の損失を少なくできるため、乾燥地や岩の上に生息する植物に適した方法だと思われます
但し、繁茂しすぎると蒸れにより病気にかかりやすくなる欠点があるようですが、うまくできています
葉色の多彩さはとても綺麗で、ベッドガーデニングに色々利用できますね
開花期には黄色や白い花が咲きます
花の花序は集散花序をしていますが、一部は総状花序で、花序には葉状の包をつけて(花が)咲きます
セダムという言葉はフランス語では、「花言葉」という意味だそうです
花言葉はもともと手紙の代わりにやり取りする西洋における遊びだったそうで、アラビア語の「挨拶」がセダムの語源だそうです
しかし言葉でいうのでなく、花で言葉を表現するというのは古来から世界共通のものかもしれません
現在では、世界共通の花言葉と認識されているものとして、「バラ」は愛、「カーネーション(赤)」は感謝、スズランは幸福、などいろいろあります
花を上げる事で思いを伝え、花なくとも思いを花言葉で伝えるのは、人間の人間たるものの行いとも思えます
セダムの 花言葉は、「 星の輝き 」、「 静穏 」、「 枯れる事のない愛 」 です
羽衣ジャスミンが、いい香りで匂ってます
先だっての大雪がやっと溶けて、暖かさが少し戻ってきた感じです
3月に入ったのだから、春らしくなってきて当然なのだろうけど、大雪後のせいか特にそんな気がします
花屋さんの花棚を覗いたら、ジャスミンがいい香りを放っていました
包まれて贈り物用の鉢花としてならんでいる中、名札が挿してあり、羽衣ジャスミンとありました
羽衣ジャスミンは、モクセイ科ソケイ属の植物の一種で、蔓性常緑性の灌木です
原産地は中国で、オーストラリアとニュージーランドに帰化し、現在はアメリカやヨーロッパで観賞用植物として栽培されているようです
平地や暖地では露地で越冬できるため、フェンスなどに絡ませて育てることもされているようです
主な開花期は3月~4月で、茎の先端から花茎を出して30~40輪の花をまとめて咲き、花は筒状で先端が5つに開き芳香を放ちます
ジャスミンは、香りの王様(➝香りの女王はバラ)といわれるように素晴らしい芳香があり、香水としてよく知られています
花をアップしました
つぼみの状態では淡いピンクで光沢があり可愛らしく、白色で外側が淡いピンクの花が開きます
ジャスミンの花言葉は、「 誘惑 」・「 官能的な愛 」・「 優雅 」・「 愛らしさ」・「 温和 」・「 清純 」・「 喜び 」・「 愛嬌 」 です
ジャスミンは愛の象徴なのですね
インドでは結婚式にジャスミンの花で花輪を作り、自分を飾ったり、恋人から贈られたジャスミンの花を髪に編み込んで、変わらぬ愛の証しとしたりと、ジャスミンを「愛の花」と呼んで利用しているようです
ローダンセマムはホワイトデーに似合った花です
昨日に続いて・・・産直花棚情報です
春の花だとばかりに、プリムラなどの明るい花に混じって、ローダンセマムの清楚な花がポット苗で売られていました
ローダンセマムの花の名(属名)は、ギリシャ語のrhodon(バラ)とanthemon(花)で、バラのようにきれいな花またはバラ色の花からつけられたようです
ローダンセマムは春~初夏まで咲いてくれる植物で、しかも冬の寒さにもある程度抵抗があり露地植でも結構強い性質を持っています
特に冬の早出しの開花株は寒さに強く、花粉が出終わった花茎を切り取るとわきからつぼみが上がり、次々と初夏まで咲き続け、更に無事に夏越しした株は再び早春に花茎を伸ばして、春に鉢いっぱいに咲くそうです
以前は、花の色が白だけだったんですが、少しずつ園芸品種が増えて、最近はピンクや黄色も登場し、ガーデニングにも寄せ植えに利用されてきているそうです
ローダンセマムはマーガレットを小ぶりにしたような花で、ちょっと見間違えられ安いですが、シルバーリーフが特徴で、細かい切れ込みが入り、うぶ毛も生えています
また、花の茎がひょろっと伸び、宙に浮いたように咲くのも特徴の一つです
ポットで売られていたローダンセマムの花(➝「アフリカン・アイズ」?の名があるようです)・花の中心が濃い茶色で、花びらの白を際立たせています
シルバーリーフの形も優しさもを引き立たせていました
尚ピンクの花色のローダンセマムは「プチ・マカロン」という種類があり、この花は蕾がピンクで徐々に花の色が白くなっていくようで最近注目されているようです
もうすぐホワイトデー・『バレンタインのお返しにこんなお花はいかがでしょう?』 と、花屋さんの売り場で、ローダンセマムが紹介されていました
ローダンセマムの 花言葉は、「 永遠の愛 」、「 気丈に 」 です
ネットで見かけた花言葉紹介に次のコメントが載っていました
花言葉「 気丈に 」は、長い花茎をまっすぐ伸ばして宙に浮いたように上向きに咲くいじらしい花の印象からつけられたのでしょうか!?
花言葉「 永遠の愛 」は、長く咲き続けるやさしい花色の可憐な花につけられたのでしょう
リナリア➝ 別名姫金魚草・・・告白やプロポーズの代表花です
産直の花棚に、沢山のリナリアが咲いていました
外は銀世界です
リナリアの別名は、姫金魚草(ひめきんぎょそう)といい、ゴマノハグサ科です
”リナリア(Linaria)の名は、 ギリシャ語の「linon(亜麻(あま))」が語源で、亜麻という植物に似ていることからついたと思われます
尚、亜麻から採る繊維を「リネン」と呼びます
リナリアは主に一年草ですが、宿根性のものもあるようです
一年草の種類には矮性種と高性種があり、宿根性のものよりも花つきがよく華やかです
一年草の種類は秋にタネをまけば春に開花しますが、市販のポット苗は秋にも流通するので、それを植えつければ12月ごろに開花し、冬を越した春に最盛期を迎えます
花棚は室内にあり、まるでリナリアの群落のように見えました
リナリアはちょっと頼りない花姿に見えますが、パステルカラーの花色とすらりとした花穂はとても風雅な印象です
茎は倒れやすいそうですが、倒れてもその茎からわき芽が伸びて、花がたくさん咲きますから、ガーデニングでは数株を群植するとボリューム感があり、ほかの植物との相性もよく寄せ植えに適していると人気だそうです
宿根性のリナリアは短命な多年草ですが、3年くらいでタネをまいて更新すればよく、こぼれダネでも自然によくふえ、2年目には立派に花を咲かせますから、結構楽しめそうです
リナリアをアップして見ました
花色はピンクや白、青紫色、黄色と色々咲いていました
唇状の花で、かたまって咲いてるととてもきれいです
丈の長いものは、切り花としても利用されるようです
告白やプロポーズに欠かせないリナリアの 花言葉は、「 私の恋を知ってください 」、「 幻想 」 です
贈り物におすすめ"オンシジューム" の花
ご近所の花屋さんでは贈り物用に包まれたオンシジュームの鉢花が幾つも並んで売られていました
寒いこの時期オンシジュームの黄色い色がとても暖かさを醸してくれています
オンシジュームは中南米を中心に分布する、約400種を含むラン科の大属で、大部分が樹上で着生生活を営み、洋ランとして広く親しまれています
オンシジューム(Oncidium)は、ギリシャ語の「ogkos(とげ、こぶ)」が語源で、花の基部にこぶ状の隆起があることからつけられたものだそうです
自生する環境は、低地~標高3500mの高地と種によって様々で、姿形も大変変化に富んでいます
別名雀ランとも呼ばれるように小型の花が多く、屋内の花色は黄色が最も多いように思えます
花の基部はバルブ(偽球茎)と呼ばれ、ここから長い花茎が斜め上に伸びます
花は総状、円錐状につき、花は唇弁が大きく広がり、花の大部分を占めています
萼と側花弁はほぼ同型で、唇弁より幅狭くて小さい形をしています
葉はバルブの先端から2枚程度つき、普通は革質ですが、剣状や円筒形などになる例もあります
またバルブの基部の節からも葉が出ます
オンシジュームの花言葉は、「 清楚 」、「 一緒に踊って 」、「 印象的な瞳 」、「 遊び心 」 です
それぞれの花がまるで踊っているように見えます
元気の出る贈り物ですね
冬アジサイがきれいです
このところ雪がよく降っています
雨水が過ぎ、春の兆しが雪の積もった中ですが、降り注ぐ陽射しに感じます
花屋さんの花棚で、大きく開いた「冬アジサイ」が、売られていました
以前「冬アジサイ」を見たことがあったので、格別驚きはしなかったのですが、それにしてもこんなに寒い時期に、「アジサイ」の花が見れるのは、初めて見る人には信じられないのではないでしょうか!?
この時期店頭に並ぶアジサイは『冬咲きアジサイ』と呼ばれ、群馬県が胚珠培養により育成し、数品種が選抜流通しているものだそうです
胚珠培養とはある程度まで肥大した受精卵(胚珠)を取り出し、寒天培地で培養して雑種個体を得るもので、群馬県では片親にアジサイ(Hydrangea macrophylla)を使い、ツルアジサイ(H. petiolaris )などと交雑し、雑種個体を育成し最終的に残したのがカラコンテリギ(H. chinensis)と交雑し「冬アジサイ」を作り出したのだそうです
カラコンテリギはタイワントキワアジサイやトキワアジサイとも呼ばれ、沖縄南部から台湾、少し離れた雲南に分布し、常緑性で開花は1月だそうですから、性状的には交雑種「冬アジサイ」はトキワアジサイの血を濃く引き継いでいるようです
しかし装飾花が大輪で沢山つくこと、地植えにすれば冬越しできず鉢植えで室内に置いて冬越しする必要があるなど、アジサイの血も残っており特別なアジサイと云えるようです
売られていた「冬アジサイ」は、名札に「スプリングエンジェル・フリルエレガンス」とありました
フリルエレがンスは冬アジサイのスプリングエンジェルシリーズの中で、ひときわ目立つ大きさの装飾花で、花弁にフリルのような切れ込みが特徴的で、白色から次第に淡いピンク色に変わる優雅な花として人気が高いそうです
外では真っ白な銀世界です
「冬アジサイ」がそんな冬の寒さの中で咲く様子は、なんとも幻想的な想いを感じさせました
マネッチアの灯り
数十年振りといわれるほどの大雪が降って、まだ雪の大塊があっちこっちに残っています
ハンドル握ってスーパーに買い物めぐりしながら、店内の花棚で、可愛い花を咲かせた鉢花を見つけました
ついていた名札には、マネッチアと書かれていました
マネッチアはアカネ科の常緑半つる性の草本状の低木で、原産地は南アメリカだそうです
枝はびっしり出て、葉柄は短く長いハート形・対生している葉は平滑で光沢があります
花は、葉腋に1個ずつ長い漏斗型に咲きます
花の筒状部は赤色で先端部に向かって少し膨らみ、先端は黄色で浅く4裂しています
こんな花の形がロウソクの炎を連想されることから、別名で「カエンソウ」の名前があります
尚、「マネッチア、マネッティア(Manettia)」という名は、イタリアのフィレンツェ植物園の園長「マネティ(マネッティ)」の名前にちなんだものだそうです
マネッチアは英名では「firecracker vine(ファイアークラッカー バイン)」と呼ばれ、この名は、つるのあちこちで咲く鮮やかな赤い花がパチパチと炸裂する爆竹を連想させることからつけられたのだそうです
花をアップして見ました 下画像
晩秋にクリスマスツリー仕立てしたマネッチアが、室内でつるをのばし、クリスマスの頃にはすっかり咲き乱れた姿にさせるのが楽しむコツのようですが、寒くなっての今の時期でも、イルミネーションのようにともる感じでなかなか可愛いです
かまくらの中で、咲くロウソクのイメージを想い出しました
マネッチアの花言葉は、「 楽しい語らい 」 です
花筒の先が反り返り、口をパクパクさせて楽しく話しているように見えることからつけられたのでしょうか!?
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