ダンポポの種

備忘録です

高山本線(ひだ3号)

2013年01月12日 23時53分28秒 | 旅のあと



平成25年1月6日(日)
『JR全線乗車に向けた取り組みを再開したい』という元旦の誓いを忘れないようにするため、早速、出かけてみました。
日帰りだったので慌ただしかったけれど、まだ乗ったことがない路線(=未乗線区)を目指して、高山本線・城端線・氷見線に乗ってきました。

当日は、朝6時半に自宅を発ち、近鉄電車で京都駅へ出て、京都7時29分発の「ひかり508号」東京ゆきでスタートしました。
新幹線の利用は1駅のみ。米原で在来線(東海道本線)に乗り換え、大垣でさらに乗り継ぎ、岐阜へ8時55分に到着しました。
途中、米原から大垣にかけての区間は車窓に雪景色が広がったけれど、列車ダイヤに乱れはなく、乗り継ぎは順調でした。

無事に岐阜へ着いたところで、休む暇も無く〝高山本線の旅〟が始まります。

岐阜9時03分発の特急(エル特急)「ひだ3号」富山ゆき(高山本線経由)に乗り込んで、終点(富山)まで、途中下車無しで一気に乗り通してみました。
ちなみに、私は、高山本線に乗るのは今回が初めて。岐阜~富山間の全区間にわたって、過去に一度も足を踏み入れたことがありません。
今回が正真正銘の「初乗り」なのに、全線を特急列車でぴゅ~っと通り抜けてしまうのはいかがなものか… という気持ちは、もちろんあったけれどね
たとえわずかな区間でも(短い距離でも)、普通列車を利用する場面を織り込めないものか…、と考えてみたけれど、いい案を見出せませんでした
結局、開き直って(?)、特急列車で全線を一気に駆け抜けてみました


以下、岐阜→富山間にて「ひだ3号」の車内で写してきた画像を、とにかく貼るだけ貼っておきます。


高山本線(岐阜~富山間)





↑特急「ひだ3号」のグリーン車、車内。(岐阜駅にて、乗り込んですぐに撮影しました。列車はまだ岐阜駅に停車中。)
 〝全線乗車への旅〟を久しぶりに再開することを記念して、ここではグリーン席の切符を奮発してみました。(→単に、自分が乗りたかっただけ…
 富山寄り先頭の10号車は〝1両まるまるグリーン車〟なのですが、この日の客室内はガラガラでした。
 正月休みの最終日でもあるし、『きょうから飛騨方面へ出かける観光客は少ないのではないか?』と、私も予想していました。
 名古屋からこの号車に乗ってきていた先客は2人(二人連れ)だけ。前方の二人席(3A・3B)に〝人の気配〟があるでしょう?(荷物棚にカバンも見えます)
 岐阜からこの号車に乗り込んだのは、私だけ。私はこの画像を写した場所(8列目の一人席。8C)の座席でした。
 それ以外の座席はすべて空席。よって、グリーン車をほぼ貸切状態で楽しめる 岐阜から富山まで3時間23分の旅路を、のびのびと過ごせました



↑岐阜を発車してほどなく、のんびりした風景が車窓に流れ始めました。高山本線の旅が穏やかにスタート
 JR東海の特急列車は〝ワイドビュー〟の愛称でも知られます。
 「ひだ」に使われるキハ85系の車窓も、その愛称に違わず、大きなガラスで見晴らしが良いです。
 もっとも、この時間帯、私が座った側(進行方向右側)の窓辺は、太陽の光をまともに受けて眩しかった~ のも事実だけど。



↑鵜沼(うぬま)付近で、並行して走る名鉄各務原線の電車とすれ違いました。



↑鵜沼を過ぎたあたりの風景。(ひだ3号は鵜沼駅通過)
 木曽川沿いを、さかのぼってゆく方向へ進んでいきます。一緒に寄り添っている道路は、国道21号線(中山道)。
 本当に、穏やかな天気でした。



↑自席(8C)に座ったまま通路に身を乗り出してカメラを構え、正面窓越しに前面展望をズーム撮影してみました。
 単線非電化の高山本線を、キハ85系特急「ひだ3号」はディーゼルエンジンを唸らせて力強く駆けてゆきます。
 はるか前方には、雪をいただいた山々の姿も見えています。



↑岐阜から約20分走って、停車駅の美濃太田へ到着。
 この駅から分岐している太多線(たいたせん)にも、私はまだ乗ったことがありません。
 美濃太田や多治見であれば、京都からでも余裕で日帰り圏内。また、乗りに来ます。



↑調子に乗って、自席に座ったままでの〝前面展望撮影〟を続けています!? (だんだん、写し方が雑になってるで…
 中川辺(なかかわべ)では、対向の上り普通列車(美濃太田ゆき)を待たせて、その横を軽やかにすり抜けました。
 いわゆる「1線スルー」式の線路配置ではないみたいだったけれど、分岐器のところで極端に減速することもなくて、テンポよく駅を通過していく印象でした。



↑飛水峡(ひすいきょう)。深く切れ込んだ峡谷の風景に目を奪われます。
 この場所にさしかかると、車掌の肉声で車内放送があって、〝車窓の案内〟がありました。
 なお、このあたりの川は「飛騨川」と呼ぶそう。先ほどの美濃太田あたりで、木曽川から飛騨川へと川の呼び名が変わるようです。
 飛騨川は木曽川の支流のひとつ、ということやね。



↑白川口を通過するときに撮影。
 特急「ひだ」の一部列車は白川口にも停車しますが、わが〝3号〟は止まりません。
 なお、この駅は、ご当地〝白川町〟の玄関口なので、この名前なのだそう。
 合掌造りの集落が有名な白川村(白川郷)は全く違う場所であり、この駅は「白川郷への玄関口」ではありません。



↑車内販売が回ってきたので「松茸の釜飯」(美濃太田駅弁)を買いました。
 買ってみたけれど、富山到着まで先の長い旅路なので、あとのお楽しみというか、もう少し時間が経ってから食べようと思いました。
 でも、中身が気になったので、とりあえずフタを開けてみたのです… そしたら、つい、食べてしまって(あほや…)



↑〝ワイドビュー〟の隠し味は、これだ!?
 座席部分の床は、通路よりも一段高くなっているのです。(普通車も同じ)
 席に座ったときに見晴らしが良く感じる理由は、窓が大きいことに加えて、このように床がちょっと高くなっているから…だと思います。



↑いろんな表情を見せる飛騨川に沿って、列車はどんどん進みます。



↑美濃太田の次の停車駅、下呂。



↑下呂を発車したあと、鉄橋を渡るところ。
 温泉地として大変有名な町ですが、私は途中下車もせずに失礼します。



↑下呂を過ぎると、車窓風景にも少しずつ雪が見えるようになってきました。



↑いよいよ山深くに踏み込んでまいりました。右へ左へと、カーブを繰り返しながら走ります。
 カーブしながら鉄橋を渡っていく場面も。



↑カーブを繰り返して進むうちに、反対側の窓から陽が差し込むシーンもありました。





↑もうすぐ高山。いつのまにか、すっかり雪景色になりました。



↑学校のグラウンドでしょうか。みなさん、雪のなかでサッカーをしておられました。



↑高山にて。停車中に撮影。
 この日の「ひだ3号」が何両編成だったのか、という基本的事項を私はちゃんと確認していなかったのだけれど…
 終点の富山まで行く前寄り3両を残して、それよりも後ろの車両はすべて、高山で切り離しされました。



↑高山を発車して、雪景色のなかをどんどん進んでいきます。
 ふと気が付いたのですが、いつの間にか、川の流れが〝逆〟になっていました。
 さきほど、高山へ到着する直前に分水嶺を過ぎたということで、この先は、わが「ひだ3号」と同じ方向に、川も流れます。
 このあたりの川は、宮川という名前だそうです。



↑相変わらず、静かな車内です。





↑飛騨古川にて。車窓から眺めただけですが、思ったよりも小じんまりした駅でした。
 


↑飛騨古川を出ると、にわかに、空の色が変わり始めました。





↑打保駅(通過)にて。対向の普通列車とすれ違った直後に振り向いて写した、…という一枚。
 ずいぶん雪深くなってきました。線路もだいぶん雪に埋まっている様子。
 それでも列車は走るんやね~


ちなみに、この打保駅を通過したあとに、私の携帯電話が鳴りました。
まさかの留守電転送ー うそやろ こんなところでー

恐る恐る、留守電の内容を聞いてみると、

『あっ、すみません、番号を間違えました。間違い電話です。失礼しまーす。(ガチャッ)』…って。

なんだ、それは





↑飛騨古川の次の停車駅、猪谷。
 この駅を境にして、管轄がJR東海からJR西日本に変わります。ホームの駅名板も、私には見慣れた〝西日本タイプ〟に。
 雪はますます深くなっている感じです。
 バックに見えている建物…、『神岡鉱業』の看板が付いていましたけれど。社宅かな?
 列車の窓からなのでよく見えなかったけれど、今は使われていない建物のようにも見えました。(使われていたらゴメンナサイ
 かつて、たくさんの家族が住まいされていた時代があった…、のでしょうね。



↑山々とともに、ずうっと〝車窓の友〟となってくれた「川」にも感謝せなあかんね!?
 宮川の流れは猪谷を出たあたりから神通川という名になって、最後は海(富山湾)へ出てゆきます。





↑猪谷の次の停車駅、越中八尾(えっちゅうやつお)にて。
 ここが最後の停車駅です。





↑終点、富山に到着します。
 在来線のとなりには、建設が進む「北陸新幹線」の高架橋です。
 高架橋がガバッと覆われている部分が、たぶん、富山駅の新幹線ホームになるのでしょうね。



↑富山にて、到着直後に撮影。
 「ひだ号」は、こんな顔をしています



↑新幹線(建設中)側の出札口から、駅前へ出てみました。
 なんだか、やっぱり〝工事中〟っていう感じが伝わってきますね。



↑再び、駅のなか。
 乗り換えの「はくたか6号」の発車ホームへ移動し、そこから見えた「ひだ」を、もう一度撮影。
 列車はしばらく停留したのち、折り返しの「ひだ14号」(名古屋ゆき)となり、いま来た高山本線を戻っていきます。




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