ダンポポの種

備忘録です

新線に沿って歩いてみた(ネタバレ注意?)

2009年03月01日 23時05分27秒 | 鉄 道

3月になりました。
きょうは天気もよくて暖かかったです。

きょうは、夕方に予定されていた業務がキャンセルになったので、午後からの予定が急遽フリーダムになりました。

…というわけで、半日休日に決定。
昼飯のあと、「阪神電車へ」出かけてきました!


例によって、いろいろと写真を撮ってきたのですが、ここでは、このたび建設された新線区間の様子を貼っておきます。
西九条から九条まで、新線に沿ってテクテク歩きながら写したものです。

新線区間の車窓風景を「3月20日のお楽しみ」にされている方には〝ネタバレ注意〟かもしれません。



↑西九条駅の外観です。
 尼崎から伸びてきた阪神西大阪線は、これまで長らく、ここが終点でした。
 この駅から大阪難波駅(近鉄の難波駅)までの線路が新しく建設されたことにより、このたび直通運転が実現することになりました。
 ここでは、高架で通っているJR大阪環状線のさらに上を阪神線がまたいでいくという、ダイナミックな光景が生まれています。
 この「高架駅」からスタートして、目指す大阪難波駅は「地下駅」ですから、線路敷設工事は大変だったと思います。



↑西九条駅前から撮影。
 難波方向へ続いていく新線を眺めてみました。
 西九条を出てしばらくは、高架線のまま進んでいきます。
 鉄橋の大きなアーチが見えている箇所で安治川を渡ります。
 高架線は大型の防音壁ですっぽりと覆われていて、今まで見たことがない、独特の鉄道風景を生み出しています。



↑安治川を渡る鉄橋です。
 橋の部分だけ、大型防音壁の設備が省略されています。
 新線区間(西九条~大阪難波間)で車窓風景を楽しめそうなのは、この橋の上だけです。
 これ以外の区間は、地下線か、防音壁に覆われているか、のどちらかです。
 
 ちなみに、ここには、安治川の下に人道トンネルがあって、歩行者と自転車はそれを通って対岸へ渡ります。
 画面真ん中の建物から、階段orエレベーターで川の下へもぐっていきます。
 こういう雰囲気…、私はふと、関門トンネルの人道を思い出しました。



↑私も人道トンネルを通って、対岸へ進んでみました。
 安治川を渡ったあとの高架線には、目に見えて「勾配(傾斜)」が付いてきます。画像では分かりにくいかな?
 地下にある大阪難波駅をめざして、どんどん下ってゆく感じ。
 画面の左が西九条、右が大阪難波の方向です。
 よく見ると、建物と建物の間に割って入るように高架線路が通してありますね。



↑安治川鉄橋を過ぎたあと、一気にレベルを下げてきた高架線は、最後に大きくカーブしながら地下へともぐっていきます。
 画像の奥が、大阪難波の方向です。
 高架線を〝着地〟させる場所がほかに無かったようで、道路の真ん中に舞い降りてくる構造です。ものすごい工事です。



↑すでに街並みが出来上がっている大都市の、しかも都心部で、「地上」に新しく鉄道を建設するのは、
 本当に大変なことなのですね。(画像の奥が大阪難波の方向です)



↑地上区間と地下区間の境目です。(この画像は、難波側から西九条方向を眺めたものです)
 西九条をスタートしてからここまで、地上を走る区間に途中駅はありません。地下にもぐったところに「九条駅」が設置されています。
 最後の最後まで防音壁に覆われている構造が、この路線の建設に苦難の歴史があったことを物語っている気がします。



↑九条駅の近くで撮影。
 画面中央の高架線上を、大阪市営地下鉄中央線の電車が走っています。見づらいけど。
 「地下鉄やのに、なんでそんなとこ走ってるねん…」と、見上げながら私は思った。
 ここではもう、新線(阪神なんば線)は地下にもぐっているので、その姿は撮影できません。
 阪神なんば線の九条駅は、地下鉄中央線の九条駅と「乗り換え駅」の関係になります。
 



↑おまけ画像です。地下鉄中央線の九条駅にて撮影。
 中央線と相互乗り入れしている、近鉄けいはんな線の車両です。
 中央線の九条駅と、阪神なんば線の九条駅と、近鉄の車両はその両方に姿を見せることになりますね。

 ちなみに、京都市営地下鉄烏丸線にも九条駅があり、ここにも近鉄の車両が出現します。
 また、近鉄の〝自前〟の九条駅が橿原線にあります。(西ノ京~近鉄郡山間)
 阪神との直通運転が始まると、近鉄電車が関係する「九条駅」は全部で4つになるというわけです。
 まめ知識でした。