ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [1月12日(金)~1月14日(日)]

2018-01-16 17:38:57 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
<キネマ旬報ベスト・テン&個人賞>(→コチラ)が発表されました。菅田将暉の主演男優賞はほとんど誰もが(もちろん私ヌルボも)予想した通りでしょう。彼と「あゝ、荒野」で共演したヤン・イクチュンの助演男優賞はちょっと意外。いいとは思いましたが、ここまで多くの人たちに認められるとはということが、です。韓国映画ファンとしては喜ばしいことです。
 外国映画ベスト・テン1位の「わたしは、ダニエル・ブレイク」は、→<★2017年 ヌルボの個人的映画ベスト10>で1位に挙げていた作品。このところキネ旬と価値観が似てきているかな? 2位にした「あゝ、荒野」は日本映画ベスト・テンの3位。文化映画部門では「米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー」が7位に入っているしなー。なお今年最初に観た「沈黙 立ち上がる慰安婦」は6位ですね。
 残念なのは、日本映画1・2位の「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」と「花筐/HANAGATAMI」を観ていないこと。4位の「幼な子われらに生まれ」も。再上映の予定もあるようだし、遅ればせながら観に行くことにしませう。

▸東京で新作映画を観てくるかなと思って<ぴあ映画生活>等をチェックしても、「これは観たい!」という作品の大半(8割か9割?)はしばらく待てば近所のシネマ・ジャック&ベティで上映予定(→コチラ参照)になっています。交通費とかスタンプのことを考えると「じゃあ待つか」ということになります。以下はその中からピックアップしたヌルボの自分用メモ。
 個人的に必見の外国映画=「はじめてのおもてなし」「ジャコメッティ」「52Hzのラヴソング」「ロープ 戦場の生命線」「謎の天才画家 ヒエロニムス・ボス」「ぼくの名前はズッキーニ」「苦い銭」「目撃者 闇の中の瞳」
 日本映画は、とりあえず在日にも関係するドキュメンタリー「ニッポン国VS泉南石綿村」だけ。
 未見の韓国映画=「タクシー運転手 ~約束は海を越えて~」「殺人者の記憶法」「消された女」(原題=날,보러와요[私に、会いに来て]) ※これまでに観た「密偵」「ソウル・ステーション パンデミック」「わたしたち」も上映されます。
    
「朝鮮日報」1月13日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。)


 「ダウンサイズ」

   ※《週末の劇場街》で紹介 ★★★☆




 「リメンバー・ミー」

   目・耳が恍惚 死後の世界 ★★★★



 「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」

   仄かな画像、内容は残念 ★★☆



 「‘スター朴(パク)’s茶房」

   穏やかで、きまり悪くて ★★☆

 「スター朴(パク)’s喫茶店」は韓国のドラマ。タイトルは言うまでもなくスターバックスのもじりです。ソウル大学法学部を卒業したパク・ソンドゥ(ペク・ソンヒョン)はコーヒー好きの青年。司法の道を目指してほしいという母の期待を後ろに、叔母が経営していた喫茶店をリモデリングして<‘スター朴’s茶房>を開店したのですが…。他の作品は以下の記事の中で紹介しています。

         ★★★ NAVERの人気順位(1月16日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
          ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。

①(1) グレイテスト・ショーマン  9.40(9,818)
②(2) ワンダー  9.38(854)
③(3) 再び生まれ変わっても、私たち(韓国)  9.33(796)
④(4) 1987(韓国)  9.27(22,583)
⑤(-) アイ・アム・ホープマン(韓国)  9.26(38)
⑥(5) ゴッホ~最期の手紙~  9.18(4,593)
⑦(6) 劇場版総集編『ハイキュー!! 才能とセンス』(日本)  9.18(308)
⑧(9) ポロロ劇場版 恐竜島大冒険(韓国)  9.17(3,682)
⑨(8) モーディー  9.17(2,694)
⑩(-) リメンバー・ミー  9.14(3,323)

 ⑩「リメンバー・ミー」が今回の新登場ですが、この作品については後述します。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 牯嶺街少年殺人事件[デジタルリマスター版]  9.00(6)
②(2) ア・ゴースト・ストーリー  8.33(6)
③(3) ブレードランナー 2049  8.22(9)
④(4) パターソン  8.20(9)
⑤(5) 1987(韓国)  8.08(12)
⑥(-) リメンバー・ミー  7.83(6)
⑦(6) スター・ウォーズ/最後のジェダイ  7.71(7)
⑧(7) オン・ボディー・アンド・ソウル  7.67(6)
⑨(8) ゴッホ~最期の手紙~  7.50(8)
⑩(9) メリー・クリスマス ミスター・モ(韓国)  7.33(15)

 コチラも⑥「リメンバー・ミー」が新登場。後述します。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績1月12日(金)~1月14日(日)) ★★★

         「1987」が「神と共に-罪と罰」に替わって1位に

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・・上映館数
1(2)・・1987(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/27・・・・・・・・1,031,283・・・・・・・・5,787,127 ・・・・・・・46,647 ・・・・・・・1,122
2(1)・・神と共に-罪と罰(韓国)・・・・・・・12/20・・・・・・・・・・745,730・・・・・・・12,844,277 ・・・・・・103,288・・・・・・・・・985
3(21)・・リメンバー・ミー・・・・・・・・・・・・・1/11・・・・・・・・・732,352 ・・・・・・・・・850,010 ・・・・・・・・7,006 ・・・・・・・1,177
4(3)・・ジュマンジ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/03・・・・・・・・・327,860・・・・・・・・1,519,034 ・・・・・・・12,353・・・・・・・・・677
       /ウェルカム・トゥ・ジャングル
5(34)・・ダウンサイズ・・・・・・・・・・・・・・・・1/11 ・・・・・・・・・・92,124 ・・・・・・・・・125,447 ・・・・・・・・1,047・・・・・・・・・506
6(6)・・グレイテスト・ショーマン・・・・・12/20 ・・・・・・・・・・62,910・・・・・・・・1,212,166 ・・・・・・・・9,940・・・・・・・・・232
7(4)・・牡牛のフェルディナンド・・・・・・・1/03 ・・・・・・・・・・53,763 ・・・・・・・・・496,013 ・・・・・・・・3,609・・・・・・・・・343
8(5)・・鋼鉄の雨[STEEL RAIN](韓国)・・12/14 ・・・・・・・・・・30,858・・・・・・・・4,436,248 ・・・・・・・35,370・・・・・・・・・198
9(7)・・ワンダー/Wonder・・・・・・・・・・・・・12/27 ・・・・・・・・・・15,010 ・・・・・・・・・179,828 ・・・・・・・・1,420・・・・・・・・・・94
10(新)・・打ち上げ花火、下から見るか?・・1/11 ・・・・・・・・13,495 ・・・・・・・・・・22,067・・・・・・・・・・172・・・・・・・・・363
       横から見るか?(日本)
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 「神と共に-罪と罰」は1,3000万人目前。昨年1位の「タクシー運転手」(1,218万人)を抜き去り、韓国映画歴代6位。この分だと歴代3位の「ベテラン」(1,341万人)に届きそう? その上は「バトルオーシャン 海上決戦(鳴梁)」(1,761万人)と「国際市場で逢いましょう」(1,425万人)です。
 その「神と共に-罪と罰」に替わって1位に座ったのが「1987」。7日には文在寅大統領が夫人とともに鑑賞して涙を流したことが報じられました。(→コチラ。) 一緒に観たカン・ドンウォンもその後ステージに立った時涙が止まらなかったとか。
 今回の新登場は3・5・10位の3作品です。
 3位「リメンバー・ミー」は、日本のお盆に当たるメキシコの<死者の日>をテーマにしたピクサーのミュージカル・ミステリー・アドベンチャーアニメ。主人公は12歳の少年ミゲル。彼の家は4代前の先祖がミュージシャンへの夢を追いかけて妻と娘を捨てたという過去があるため音楽禁止という掟があります。音楽を許してもらうため<死者の日>に音楽コンテストに出席することを決意したミゲルは、今は亡き憧れのミュージシャン、エルネストの霊廟を訪れます。目当てはエルノストのギター。ところがミゲルがそのギターを奏でた瞬間、骸骨と化した死者達が住む死者の国に迷い込んでしまいます・・・。韓国題は「코코」。日本公開は3月16日です。「アナ雪」の最新作「アナと雪の女王/家族の思い出」(22分)も同時上映されます。
 5位「ダウンサイズ」はアメリカのSFコメディ。人口過剰で住みづらくなった世界の諸問題を解決するため、人間を13㎝に縮める新技術が開発されます。これは単に人体の縮小だけでなく、資産が実質120倍にもなるという経済効果を生むとか! 大邸宅での優雅な生活という叶わぬ夢を思い描いていた平凡な男ポール(マット・デイモン)と妻オードリー(クリステン・ウィグ)は、これで夢が実現すると思ってそのダウンサイズ技術を選択しますが・・・。韓国題は「다운사이징」。日本公開は3月2日です。
 10位「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」はもちろん昨年公開のアニメ版。私ヌルボは1993年公開の岩井俊二監督のオリジナル版は観ましたが(もう25年前か!)、コチラは未見。韓国では根強い岩井監督人気があるようなので、それなりの集客力はあるかも。韓国題は「쏘아올린 불꽃, 밑에서 볼까? 옆에서 볼까?」です。(うーむ、こう訳すのか。)

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(新)・・打ち上げ花火、下から見るか?・・・・1/11 ・・・・・・・・・・13,495・・・・・・・・・・・22,057・・・・・・・・・・・172・・・・・・・・・363
       横から見るか?(日本)
2(2)・・パターソン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/21 ・・・・・・・・・・・3,722 ・・・・・・・・・・・47,024・・・・・・・・・・・385・・・・・・・・・・40
3(1)・・ワンダフルライフ(日本) ・・・・2001/12/09 ・・・・・・・・・・・2,617 ・・・・・・・・・・・15,576・・・・・・・・・・・129・・・・・・・・・・36
4(3)・・ゴッホ~最期の手紙~ ・・・・・・・・・・11/09 ・・・・・・・・・・・2,090 ・・・・・・・・・・396,541 ・・・・・・・・・3,160・・・・・・・・・・18
5(25)・・恋愛睡眠の科学・・・・・・・・・・・2006/12/21 ・・・・・・・・・・・1,020 ・・・・・・・・・・・56,664・・・・・・・・・・・398・・・・・・・・・・31

 1・5位の2作品が新登場です。
 1位「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか」については上述しました。
 5位「恋愛睡眠の科学」は、2006年の仏・伊合作映画の再上映。韓国では何度も再上映されている「エターナル・サンシャイン」と同じミシェル・ゴンドリー監督によるラブストーリーということでの上映なのかな? 韓国題は「수면의 과학」です。