ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [7月1日(金)~7月3日(日)]

2016-07-06 15:05:49 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 1つ前の記事→<2016年版 韓国の映画ファンが選んだ「好きな俳優」「演技力のある俳優」のベスト5>にもちょいと目を通してみて下さい。

 シネマ・ベティで観た「王の運命-歴史を変えた八日間-」(原題:「思悼(サド)」)は至極まっとうな歴史劇でした。「ハッタリがない」ということ。韓国の歴史ドラマファンにはおなじみの例の思悼世子の米びつ閉じ込め事件を扱ったものなので、もしかしたらまた老論vs少論の党争がグジャグジャと展開されるのかと思ったら、それよりも父・英祖(ソン・ガンホ)と思悼世子(ユ・アイン)父子間の心理的葛藤に主軸が置かれていて、後でちょっと調べたら、党争よりもむしろこうした解釈の方がこの頃優勢のようなんですね。また、思悼が子供の頃の父とのやりとり等々のディテール(ex.「絹はぜいたくで・・・」)も史料にちゃんと載っていることだとは・・・。※ネタ元はいつもの→<ナムウィキ>です。

 「ひと夏のファンタジア」、ユーロペースは21:00~の1回だけだし、どうしたもんかなーと思っていたら、関内の横浜シネマリンで7月9日(土)から上映とはラッキー! コチラは10:30~。
 
「朝鮮日報」7月1日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。)
 「グッバイ・シングル」
   家族の誕生、まずは慶祝 ★★★


 「ターザン:REBORN」

   傷はないけど興もない ★★★

 「ハングリー・ハーツ」

   俳優の演技が欠点隠す ★★★


 「私たちの恋愛の履歴」

   ヘビンの魅力が花開く ★★☆

 「狩り」

   面白くもない追跡劇 ★★


 「セル」

   別に怖くないゾンビ物 ★★

 「ハングリー・ハート」は、2014年の東京国際映画祭で上映されたイタリア映画。ニューヨークを舞台に子育てをめぐって葛藤する夫婦の姿を描いた作品。詳細は→コチラ「私達の恋愛の履歴」は韓国のラブロマンス。再起を願う女優ヨニ(チョン・ヘビン)と映画監督志望の演出助手ソンジェ(シン・ミンチョル)は別れた後も同僚&友人として関係を続けます。その後2人が共同で制作したシナリオが映画化される機会が訪れますが、そこで2人の関係は予想もしなかった危機にぶつかります・・・。「セル」は、スティーブン・キングの同名の原作(新潮文庫)の映画化。ボストンのある秋の日の午後、謎の強力な電波によって、携帯電話を使用していたすべての人々が一瞬にして怪物へと変貌してしまいます。クレイ(ジョン・キューザック)は、離れ離れになった家族と再会するために危険な旅に出ます・・・。の3作品は下の記事中で紹介しています。

         ★★★ NAVERの人気順位(7月5日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】

①(1) ライフ・イズ・ビューティフル  9.38
②(2) オペラ座の怪人 25周年記念公演 in ロンドン  9.33
③(-) 私たち(韓国)  9.26
④(-)アバウト・タイム~愛おしい時間について~  9.19
⑤(4) シーモアさんと、大人のための人生入門  9.16
⑥(5) オーヴェという男  9.12
⑦(6) ムーラン・ルージュ  9.12
⑧(7) 太陽の下  9.05
⑨(8) シング・ストリート 未来へのうた  9.03
⑩(-) ルーム  8.99

 入れ替わりがありましたが、今回も新登場の作品はありません。今回も新作と旧作はちょうど半々。

     【記者・評論家による順位】
             ※評点の後の( )は採点者数
①(1) トリコロール 青の愛  9.00(1)
②(2) キャロル  8.96(13)
③(3) ピアニスト  8.75(1)
④(4) ふたりのベロニカ  8.75(1)
⑤(6) ライフ・イズ・ビューティフル  8.34(8)
⑥(7) ビフォア・サンライズ 恋人までの距離〈ディスタンス〉  8.25(2)
⑦(8) 哭声(韓国)  8.18(17)
⑧(-) 奇跡〈2011年〉(日本)  7.86(7)
⑨(-) そして父になる(日本)  7.82(10)
⑩(10) ひと夏のファンタジア(日本・韓国)  7.79(12)

 新登場は⑧「奇跡〈2011年〉」だけです。同じ是枝裕和監督作品でも、⑨「そして父になる」と比べると評価は今イチだったような・・・。ヌルボも観てません。韓国題は「진짜로 일어날지도 몰라 기적(本当に起こるかもしれない奇跡)です。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績7月1日(金)~7月3日(日)] ★★★

         キム・ヘス主演のコメディ「グッバイ・シングル」が1位
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(38)・・グッバイ・シングル(韓国)・・6/29・・・・・・・・・652,626・・・・・・・・・・・908,630・・・・・・・・・・7,333・・・・・・・・839
2(新)・・ターザン:REBORN ・・・・6/29 ・・・・・・・・・・・405,824・・・・・・・・・・・552,175・・・・・・・・・・4,697・・・・・・・・593
3(新)・・狩り(韓国) ・・・・・・・・・・・・6/29・・・・・・・・・・・・298,678・・・・・・・・・・・533,397・・・・・・・・・・4,047・・・・・・・・690
4(1)・・インデペンデンス・デイ・・6/22・・・・・・・・・・・・189,964 ・・・・・・・・・1,392,681・・・・・・・・・11,917・・・・・・・・508
       :リサージェンス
5(2)・・ジャングル・ブック・・・・・・・6/09 ・・・・・・・・・・・179,335 ・・・・・・・・・2,477,629 ・・・・・・・・21,041・・・・・・・・588
6(4)・・死霊館 エンフィールド事件・・6/09・・・・・・・・・86,127 ・・・・・・・・・1,813,466 ・・・・・・・・14,828・・・・・・・・353
7(3)・・特別捜査 死刑囚の手紙(韓国)・・6/16・・・・・81,278 ・・・・・・・・・1,198,139・・・・・・・・・・9,595・・・・・・・・409
8(5)・・アガシ(韓国)・・・・・・・・・・・・6/01 ・・・・・・・・・・・・61,558・・・・・・・・・4,215,244・・・・・・・・・34,642・・・・・・・・361
9(7)・・ミー・ビフォア・ユー ・・・・・・6/01 ・・・・・・・・・・・・44,155 ・・・・・・・・・・870,393 ・・・・・・・・・7,069・・・・・・・・184
10(19)・・(500)日のサマー・・2010/1/21 ・・・・・・・・・・・38,771 ・・・・・・・・・・201,577 ・・・・・・・・・1,567・・・・・・・・156
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 今回の新登場は1・2・3・10位の4作品です。
 1位「グッバイ・シングル」は、人気断トツの(※1つ前の記事参照)キム・ヘス主演のコメディ。トップスターのチュヨン(キム・ヘス)は数々のスキャンダルの主。(チュヨンという名前は<主演>と同じ。) しかし次第に落ちていく人気とボーイフレンドの裏切りにショックを受け、永遠の味方を作るため立てた計画というのが→なんと妊娠発表。全国民的なこの独身スターのスキャンダルに、チュヨンの親友でありスタイリストのピョング(マ・ドンソク)と所属事務所のスタッフは後始末に追われます・・・。肩の凝らない楽しい映画のようですね。原題は「굿바이 싱글」です。
 2位「ターザン:REBORN」は、あのターザンの「その後の物語」か。ジャングルで動物たちに育てられたターザンですが、英国貴族として裕福な暮らし送っていたところ、政府の命により外交のため故郷へ戻ることに。しかしそれが罠だったとは・・・。それにしても、最初のターザン映画が1918年ということは第1次大戦の頃。1世紀も前なんですね。有名なターザン俳優ワイズミューラーは1930年代か。たしか映画「風の中の子供」(1937)もあの叫び声を上げていたような・・・。そして60年代の子供も。(今の子供はどうなのかな?)韓国題は「레전드 오브 타잔」。日本公開は7月30日です。
 3位「狩り」は韓国のアクション。人気の少ない山で金脈が発見され、金が出たという話を偶然聞いたドングン(チョ・ジヌン)は怪しい猟師を連れて山に登ります。人生大逆転の機会を迎えた喜びもつかの間、そこの土地の持ち主の老婆が現れ、口論の果てに老婆は崖から転落してしまいます。一方、過去の炭坑崩壊事故の後遺症に悩まされていたキソン(アン・ソンギ)は、それでも毎日のように山に入って猟をしていましたが、ある日山崩れのために入山禁止となっている山で怪しい猟師の姿を発見し、後を追うと・・・。そう、偶然その転落事故現場を目撃することに・・・。原題は「사냥」です。
 10位「(500)日のサマー」は、2010年のアメリカ映画の再上映。韓国題は「500일의 썸머」です。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・ボーン・トゥ・ビー・ブルー・・・・・・・・6/09 ・・・・・・・・・・・・・・・4,611・・・・・・・・・・・・80,467・・・・・・・・・・・・・648 ・・・・・・・・・33
2(3)・・私たち(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6/16 ・・・・・・・・・・・・・・・3,961・・・・・・・・・・・・23,722・・・・・・・・・・・・・183 ・・・・・・・・・41
3(2)・・炎のランナー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・6/16 ・・・・・・・・・・・・・・・3,783・・・・・・・・・・・・33,227・・・・・・・・・・・・・215 ・・・・・・・・・36
4(4)・・シング・ストリート 未来へのうた・・5/19・・・・・・・・・・・・・・・1,691・・・・・・・・・・・556,515 ・・・・・・・・・・・4,458 ・・・・・・・・・17
5(新)・・ガラスの花と壊す世界(日本) ・・・4/21・・・・・・・・・・・・・・・1,556・・・・・・・・・・・・・8,028・・・・・・・・・・・・・・・50・・・・・・・・・・2

 今回の新登場は、5位「ガラスの花と壊す世界」だけです。この【多様性映画】には日本アニメ枠といったものがありそう。つまり確固たるファン集団がいるということ。この作品、ヌルボは予告編しか観てないので(例によって)コメントする資格ナシ。韓国題は「유리의 꽃과 부수는 세계」です。
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