学問空間

『承久記』『五代帝王物語』『とはずがたり』『増鏡』『太平記』『梅松論』等を素材として中世史と中世文学の中間領域を研究。

ボチボチ再開します。

2019-07-02 | 森本あんり『異端の時代─正統のかたちを求めて』
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2019年 7月 2日(火)21時28分4秒

マイケル・サンデルの『これから「正義」の話をしよう』を最後に掲示板への投稿を一週間サボってしまいました。
私は哲学の素養に乏しく、法哲学・政治哲学の分野も日本の学者の著作を僅かに読んでいるだけで、英米の著名学者の著作は殆どパスしていました。
そこで、最近の学説の動向を知るために「岩波講座政治哲学」の『第5巻 理性の両義性』(斎藤純一編、2014)と『第6巻 政治哲学と現代』(川崎修編、2014)所収の論文を半分ほど読んだ後、ジョン・ロールズの『正義論』『万民の法』などを入手してパラパラ眺めてみました。
ま、私が付け焼刃で勉強したところで、わざわざこの掲示板に書くような知見もないのですが、ある程度の見通しはついたので、そろそろ掲示板に復帰することにします。
一週間前はマイケル・サンデルは頭の良い人だと思っていましたが、ロールズに比べると重厚さに欠けるというか、ちょっと軽薄な人ですね。
森本あんり氏がずいぶん感銘を受けたらしい「負荷ある自我」も、ロールズの側から見れば的外れの批判であり、発想の基礎が違うというだけの話です。
そのため、マイケル・サンデルに感心している森本あんり氏も、軽薄とまでは言いませんが、私にとっては特に注目すべき存在ではないことが確認できたので、その見解の検討は中止します。

John Bordley Rawls(1921-2002)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%BA
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