「石巻・大川小の避難行動検証 第三者機関が調査へ」

投稿者：鈴木小太郎 投稿日：2012年 6月 6日(水)23時53分51秒

『河北新報』6月5日付記事を転載しておきます。
私はもう訴訟に踏み切った方がよいのではないか、という考え方ですが、これはこれで悪いことではありませんね。
第三者機関の調査資料と結果は民事裁判においても使用可能ですしね。

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石巻・大川小の避難行動検証　第三者機関が調査へ

　東日本大震災で児童、教職員計８４人が死亡、行方不明となった宮城県石巻市大川小の避難行動を検証するため、市教委は第三者機関による調査を外部委託で実施することを決めた。来年３月末までに報告書を作成し、公表する。
　市教委は検証作業の客観性を保ち、検証結果を今後の学校防災に生かすため、コンサルタント会社に調査委員会の設置、運営を委託する。
　調査委は市教委の調査結果や遺族の意見などを分析し、避難行動を詳細に点検し直す。必要に応じて、関係者への聞き取りもあらためて行われる見通し。
　市教委の対応や調査結果に不信を抱く遺族の一部が、第三者による調査を要望していた。市教委は３月中旬に遺族との会合で、第三者機関の設置を検討する方針を明らかにしていた。
　市は市議会６月定例会に提出する本年度一般会計補正予算案に、検証作業を委託する学校防災検証事業費として２０００万円を計上した。定例会後、委託先の選定作業に入り、防災の専門家らが想定される調査委の構成も委託先が決める。
　調査委の役割について、市教委学校教育課は「認識が異なっている点など、客観的な立場から情報を積み重ね、事実関係を整理してもらう」と説明している。
　第三者による調査を求めてきた遺族の一人は「調査委には遺族側の代表や、遺族が信頼できる人も入れるべきだ。市教委の資料にはずさんな点が多く、遺族側が持っている情報も踏まえてきちんと調べてほしい」と話した。
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/06/20120605t11009.htm

陸前高田市（続々）

投稿者：鈴木小太郎 投稿日：2012年 6月 6日(水)12時53分43秒

昨日のうちに終えようと思っていたのですが、それなりに手間がかかります。

「気仙町・今泉天満宮（その１）」
http://chingokokka.sblo.jp/article/56278831.html
「気仙町・今泉天満宮（その２）」
http://chingokokka.sblo.jp/article/56282648.html


今泉天満宮には首が取れてしまった撫で牛の像があったのですが、その前に「先づ神事　神は人の敬により威を増し　人は神の徳によりて運を添ふ」と記された布を貼った板が置かれていました。
訪問時にはどこかで聞いたような文句だな、としか思わなかったのですが、これは「先づ神事」を除き、御成敗式目第一条の冒頭ですね。
「世界の古典つまみ食い」というサイト内の「『御成敗式目（貞永式目）』一覧」より引用してみます。

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第一条
一、可修理社專祭祀事
右者依人之敬威、人者依之添運、然則恆例之祭祀不致陵夷、如在之禮奠莫令怠慢、因茲於關東御分國々并庄園者、地頭主等各存其趣、可致誠也、兼又至有封社者、任代々符、小破之時且加修理、若及大破、言上子細、隨于其左右可有其沙汰矣

一、神社を修理し、祭祀を専らにすべき事
　右、神は人の敬ひによつて威を増し、人は神の徳によつて運を添ふ。然れば則ち恒例の祭祀は陵夷（りようい＝衰退）を致さず、如在（によざい＝神を祭る）の礼奠（れいてん＝供物）は怠慢せしむるなかれ。これによつて関東御分の国々ならびに庄園に於ては、地頭神主ら各（おのおの）その趣を存し、精誠を致すべきなり。兼てまた有封（うふ＝封戸のある）の社に至つては、代々の符（＝太政官符）に任せ、小破の時は且（かつがつ）修理を加へ、もし大破に及び子細を言上せば、その左右（さう＝状況）に随てその沙汰（＝指示）あるべし。
http://www.geocities.jp/hgonzaemon/goseibaishikimoku.html

ネットで検索したら、けっこう多くの神社でこの文言を記したものを掲示しているようですが、いつごろからの慣行なんですかね。

参考：「西野神社社務日誌」
http://d.hatena.ne.jp/nisinojinnjya/20060524