学問空間

『承久記』『五代帝王物語』『とはずがたり』『増鏡』『太平記』『梅松論』等を素材として中世史と中世文学を研究しています。

『最勝四天王院障子和歌全釈』

2008-06-18 | 日本文学
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2008年 6月18日(水)23時02分29秒

渡邉裕美子氏の名前で検索したところ、同氏が昨年『最勝四天王院障子和歌全釈』を出されていると知ったので、購入しようかと思ったのですが、552ページで16800円というのは幾らなんでも高いですね。
アマゾンで注文確定をクリックする前に、一瞬、固まってしまいました。

http://www.kazamashobo.co.jp/cgi-bin/search/details.asp?Action=details&BookCode=56D372FC745F5B6E8AB0B18874B3D982

最勝四天王院も謎の寺で、鎌倉幕府の調伏を願って後鳥羽院が建立した、などと言われていますが、元久二年(1205)の時点で鎌倉調伏というのもずいぶん変な感じがします。

http://www51.tok2.com/home/ncnycy/geohome257-97-7.html
http://www015.upp.so-net.ne.jp/gofukakusa/mitobe-masao-gotoba.htm

※筆綾丸さんの下記投稿へのレスです。
「四六駢儷体としての御願寺」
http://6925.teacup.com/kabura/bbs/4577
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

江都督納言願文集

2008-06-18 | 中世・近世史
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2008年 6月18日(水)22時34分29秒

>筆綾丸さん
私も大江匡房の願文が気になって、今日、某図書館にて「六地蔵寺善本叢刊〈第3巻〉江都督納言願文集」をパラパラめくってみました。
藤原親子の願文はそれほど長いものではありませんでしたが、私の大学受験生並み漢文読解能力では正確な理解には程遠いので、何か良い参考文献はないかと探してみたところ、工藤美和子氏の近著、『平安期の願文と仏教的世界観』に「竜女・釈女の智恵を得む―『江都督納言願文集』にみる女性と即身成仏」という論文があるのを見つけました。
少し値が張りますが、購入して読んでみるつもりです。

http://www.shibunkaku.co.jp/shuppan/shosai_series.php?code=9784784213931&series=%E4%BD%9B%E6%95%99%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E7%A0%94%E7%A9%B6%E5%8F%A2%E6%9B%B8

ちなみに水戸の六地蔵寺には貴重な典籍が山のようにあって、昭和初めに南朝関係史料の調査に来た平泉澄が「江都督納言願文集」の良本を見つけ、翻刻したそうですね。

六地蔵寺
http://qga02666.web.infoseek.co.jp/fukei_060401.html

※筆綾丸さんの下記投稿へのレスです。
Japanese Literature theory of 12century
http://6925.teacup.com/kabura/bbs/4574
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする