裏磐梯 秋元湖にほど近い森の中から・・・

裏磐梯の森の中の家、薪ストーブ、庭、山、酒、音楽を愛する独居老人の日常生活の記録、綴り続ける備忘録。

 

思えば酷い夫だった

2024年02月20日 | 独居老人

在宅酸素療法の器具を引き取りに業者が一時に来るという連絡があり、

外出はその後とした。短い期間であったが寝室に置かれた機器の発する音、

思い浮かぶカニューラをつけた妻の顔、運び出される器具、空白の空間、

堪えようにも流れる涙・・・

散髪に、買い物に、自然に車は郡山に向かっている、

心は虚ろ、信号機のない交差点でずっと止まって動かなかったり・・・

いつもの買い物コースにみかけていた理髪店に入る、

2012年9月乳がん手術のため入院、10月退院、その間一度だけ他人に切ってもらった。

散髪はいつも妻がやってくれていた、昨年12月に妻にやってもらった散髪、

それが最後になってしまった・・・

それにしても思い返せば返すほど酷い夫だったと思う、

堅実なサラリーマンを自身の都合であっさりやめ、

専業主婦だった妻をペンション業という水商売に強引に引きずり込んみ、

酷い苦労をさせてしまった。

金銭感覚、管理能力ゼロの私、商売のほとんどの苦労を彼女に背負わせていた。

結婚後から銀行の預金金額全く知らず(知りたくないという気持ちもあった)

10数日前までキャッシュ・ディスペンサーの利用方法全く解らず、

1月31日妻の見舞いかたがた遊びに来た孫に教わりつつ、

妻から預かったキャッシュカード、ピンコード、金額のメモ、

妻の指示する金額を人生始めて下ろすことができた、改めて我ながら呆れる。

貯金どころか借金だらけ、そんな男と結婚してくれた彼女、

更に結婚式、新婚旅行、すべて借金、一人暮らしの経験なし、借金はほとんど母からだった。

母の手から妻の手へ、思い返せば返すほど、なんとだらしない酷い男、それが私という男。


コメント (1)    この記事についてブログを書く
« 独居老人の朝食 | トップ | ゴミ屋敷にならぬように »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (仙台kuma)
2024-02-21 14:07:45
カーティスクリークさんは、私にとって永遠に懐かしい場所です。いつまでも忘れられない宿です。初めて奥様にお会いしたのは、廃業されてからでした。明るい笑顔で、微笑まれ、迎えてくださったこと、今でも、そしてこれからもずっと、深く感謝しております。またいつか、仙台の名産品を携えおじゃまさせてくださいね。
返信する

コメントを投稿