北イタリアの旅から帰ってすでに2日?気力がない、なにもする気がしない。
ただボーと起きて食べて寝て・・・
妻は昨日からスーツケースを開いて洗濯物の山を片付けている。
私はといえば薪を運び込み、やっとストーブに火を入れ、買いこんだマルケージ・ディ・バローロのボトルを眺めている。
そしてこよなく美しいバローロの村、一面に広がる葡萄畑をぼんやり思い浮かべている。
ワインをほとん知らない私、だがイタリアワイン(数十年前に起きた事件、キャンティワインにグリセリンその他の薬品を混入させ販売したイタリアワインの信用を失墜させたとんでもない事件)に漠然とした不信感があった。
今回の旅のスタートはトリノ、夕食時に飲んだワインの香り、味、そして訪れたバローロ、老舗中の老舗のアンティーケカンティーネ・マルケージ・ディ・バローロ、そこで試飲した3種類のワインの素晴らしさ、それはすべての不信感を払拭した。
その後訪れた街街、昼、夜、ずっとワインを飲み続けることとなる。それにしても飲んだ・・・
ボトルを手に取り考える。訪れた北イタリアの街々の撮りだめた映像を見ながら開栓しようかなどと・・・