有名人の生育史と自分の生育史と比較しつつ、自分のものを軽く見る人に触れると、とても哀しくなります。歴史上の人物の歴史は確かに重みがありますが、自分を平凡と軽く見ると、どんでもない大きな過ちに陥ります。一番大きな過ちが神の存在と自分との関係を軽く見てしまう無意識の傾向が誕生してくるからです。息を引き取ると世界が終るように自分が世界の中心であることを何よりも意識しておきましょう。世界の中心は自分なのです。カールロジャースという学者のパースナリティ理論・命題1は世界の中心が自分である、という意識からスタートしていますが、この命題を学ぶ結果、自分の言動に責任を感じ、苦しむ人々に想いがおよび、どんな立場の人々(精神病患者を含み)に対しても、その内部の心の奥深くに目を向け、その苦しむ人の主観を心から傾聴し、その上で何とか共に明るく元気に生き抜こう、と思わせるその原点が自分が世界の中心である、という哲学に開眼していきます。有名人の生育史は面白いけれども、自分の生育史を低く見ると、自分の人生を大きく捻じ曲げていく事を意識化しておきたいものです。
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