五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

長崎原爆投下の日に日常の自分を思う

2018年08月09日 | 悔いのない人生とは?


長崎原爆投下の日に日常の自分を思う 2018年8月9日 

この夏は、15年ほど続けていた夏恒例の山中湖の滞在をしないため、猛暑を覚悟して日々過ごしています。関東直撃と思われていた台風も去っていきましたが、今後も台風の影響を受けるところもあるでしょう。

この数日間は、出向く仕事が夏休みに入りましたので、一気に9月4日~9日の江戸表具を愛する会の作品展に向けて、制作を再開しています。
正麩糊で打つ表装の技術を学び25年。
毎回、次こそは!と、思いながら、表装作業をしていますが、よくよく考えてみれば、技術を満足に体得しているわけでもないので、完璧だと思えるものを制作できたことがありません。
理想を言えば、石清水から水を汲み、その水で正麩粉を練り、湿度と天気を読みながら、手漉きの美濃紙、三栖紙、細川紙、宇陀紙を順繰り打ち、裂と紙との合わさる兼ね合いを図っていきたいものですが、天然素材だけを使う時代に抗うことにも限度を感ずる昨今です。

裂と紙との合わさる兼ね合いが上手くいったときの緊張の解放を経験するときの安堵感は、至極の喜びです。
25年間使い続けている包丁は、大師匠の先代が使用していた包丁とは比べ物もならないくらいまだまだ新しく見えます。

ひよっこのまま、老眼が進んできていることも、気になる問題ですが、紙を打ち、裂を打つ塩梅に遊びがでてきたことに、続けてきた甲斐をここにきてようやく感じるに至っています。
続けているとこんな御恵みにも預かる事ができるようです。
手塩にかけて描かれた作品を預かり、その作品に裂を着せる楽しみも表装手ならではの喜びでもありますし、緊張の時でもあります。

お盆休みの期間には何とか目途が付きそうな作業工程半ば、真摯に裂・紙と向き合いたいものです。

本日は、このように私のような営みを繰り返し暮らす人々の日常を全て奪った長崎原爆の日。
そして、翁長県沖縄知事の逝去。
来週には聖母の被昇天の日と重なる終戦の日を迎えます。
ひとりひとりが私のような思いで日々を暮らしていることに小さな喜びを持つ事こそ、人間らしい生き方でありましょうし、それが人の尊厳と云うものでしょう。

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展覧会のお知らせ:




私の在廊は
9月4日14時~18時
9月7日13~18時
9月8日10時~18時
9月9日10時~16時


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「生き甲斐の心理学」

公開講座のご案内

ユースフルライフ研究所 講座

2018年7月3日 鎌倉腰越講座(終了)
   9月4日 鎌倉腰越講座

2018年7月17日 つつじが丘勉強会
M校、保護者講座 5月7日、14日 (終了)
         6月11日、25日(終了)
         9月3日

宝塚売布の森でのワークショップ
7月14日土曜日~16日月曜日 (終了)

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NPOキュール「生き甲斐の心理学」講座
 
東急セミナーBE講座
2018年 8月17日  13:30~15:30雪谷校
    8月24日  10:30~12:30たまプラーザ校







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