写真:吉野の苔/
弛める 2018年5月4日
連休後半初日は、表装で関わらせていただいている木版画家の宇田川民生さんの作品展に伺いました。
日比谷線の始発中目黒から終着の北千住まで乗り、そこから更に東武鉄道に乗り換え、越谷市までの小旅行でした。日比谷線は上野まではのんびり気分で乗るのですが、上野から先まで行くことは滅多になく、様変わりした北千住の街に驚き、おまけに乗り換えホームが複雑でわかりづらく、三人の駅員さんに聞きながらようやく乗り換えホームに辿り着くという始末をやらかしましたが、知らない場所に行く楽しみを久しぶりに味わいました。
宇田川民生さんの木版画は、知り合いの画廊主に紹介された日に、芭蕉の奥の細道を辿るシリーズを拝見し、以降感性が交わる交流をさせていただいています。
版画と向き合う仕事のありように好感を持ち、私自身の見ている対象との違和感を覚えない心地よさがある方です。
そんなことから、画廊でいろいろとお話を聞かせていただき、持たれている感性としつらえる掛け軸の交わりを、弛めた時空の中で体感させていただきました。
お人柄と紡ぐ言葉と作品に濁りに濁りが無く、出会いに感謝するのでした。
弛める中から自ずから入る空気で呼吸すると身体の隅々まで酸素が行き渡るのがわかります。
よき呼吸のできたよき連休の一日でありました。
のんびりと電車に乗り、小説を読み進められたこともありがたく。
久しぶりに一句
頼もしき皐月の鯉も昇るかな
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