五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

自分の言葉

2018年05月09日 | 第2章 五感と体感

写真:東大寺と明治時代神仏分離された手向山神社/

自分の言葉         2018年5月9日

自分の言葉で自らの口から出てくる言葉を最後まで語ることができていると、平安感に包まれるのですが、話している途中で遮られたり、話題を変えられたり、否定されたりすると、萎える気持ちが湧いてきたりします。

否定も肯定もされず、相手が自分の目を見て、きちんと最後まで聞いてくれると、自分の内にある答えが、思わず口に出たりすることがあります。

「自分の言葉」というのは、自分が生まれてから今日までの生育史で培われてきた言葉であり、同じ言語で通じ合っていても地方によって使う言葉も違い、育った環境でも頻繁に使う言葉に違いがあります。勿論、流行りの言葉もあるでしょうし、時代によって同じ言葉でも使い道が違ったりします。
言語学者は、今様の言葉を否定しないそうです。今様の言葉になるまでには、言葉の成り立ちに背景があるからで、「今の若い人は、、、」と、否定的な見方をするよりも、そのような考え方で捉えておくと、聞いている側も、変な違和感で戸惑うような事を回避できるように思います。
今の時代は、言語伝達のためのツールが多種多様にあり、伝達手段に疎い私でさえ、電話、ファックス、PCメールに、メッセンジャーやライン等、一本化していない不便さを感じます。
却って、10代の人の方が、ラインしかしないと云っている人の方が多く、時代を跨いでいる私の世代の方が、タコ足配線化しているようにも思います。

色々なツールで言語伝達が出来る時代になっても、やっぱり、生身の人間同士の会話は何よりも大事なコミュニケーションです。
自分の言葉で伝えることの大切さを身に染みて大事だと思ったときに、聞いてくれる誰かの存在は、何にも勝るものでありましょう。

誰かと話をするときに、自分ばかりが一方的に話していることにはたと気づいたら、たまには相手の話を最後まで聞くことを意識してみると、より相手の事が理解できるきっかけとなるかもしれません。

自分の言葉で話す事を互いに大事にしたいものです。



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