五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

鎌足と大阪

2015年07月31日 | 第2章 五感と体感
鎌足と大阪2015年7月31日

高槻の西側に位置する安武山に藤原鎌足が眠っています。
京都大学地震観測所建設にあたり発見された石室に金の王冠を携え眠っていた高貴なお方は、歴代天皇では無く藤原鎌足であることは、ほぼ確定ということだそうです。

地震観測所の建物もレトロで、小説や漫画に登場しそうな雰囲気を醸し出しています。その建物の少し上を上っていくと鎌足の墓があります。
墓の前に立ち木々の狭間からは、大阪梅田方面を見渡すことができます。
難波宮が真南に位置していることで、鎌足の力が斉明天皇、天智天皇、そして天武天皇、持統天皇の時代に大きな影響を及ぼしていることがよく理解できます。

関西行脚から戻り、ひたすら地図を眺めて中沢新一の「大阪アースダイバー」を読み直しています。
鎌足の墓を中心に東西の線と南北の線を繋いでみると、真南に私の想像範囲で腑に落ちる点が出てきたことで、益々奈良時代の歴史を読み解く楽しさが深まっています。

物部氏の衰退、そして四天王寺の建立、厩屋皇子(聖徳太子)の存在、そしてお隣の大国との関係を総合し、多国からやってきた人々が砂州の堆積と共に領地を増やしていった過程が見えてくるのです。

鎌足を語るには、まだ勉強が足りないのでこのくらいにしておきます。
このあたりの土地を欲しがる歴代の武者達を思うと石山本願寺から豊臣秀吉の大阪城に至る歴史も面白く、戦う真田幸村のことまで考えてしまうと、あっという間に千年の時空を漂ってしまうのです。
兎にも角にも大阪の街の真北には鎌足さんが眠って、大阪を鎮守しているとしか思えないことに、新たなワクワク感が私を楽しませています。
秀吉の頃から未だ四百年位しか経っていない今。そして今から六百年後、私達は現代の遺物をどんな形で遺しているのでしょう。
都心に林立する天高い建造物が朽ち、基礎に掘った地下数十メートルの穴ぼこに人々が住んでいることを思うと映画マトリックスも空想の世界ではない、と想像の翼が広がってしまうのは何も私だけの想像では無いようにも思います。


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