五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

映画の感想

2015年05月14日 | 第2章 五感と体感
映画の感想

昨日映画セッションを観ました。
自分自身が培ってきた技術や概念、そして自らの感性が持ち備えている基準値というのが「確かにある」のですが、それを他者に伝えようとする時、一体何を伝える事が良いのだろうか、という思いが湧きながら物語が進んでいきました。同時に映画に登場する「師という人物」の深層心理は明らかに病的な揺らめきの人であり、美への希求度が果てしなく高く、自分の尺度に合わない人物、そして目下の者に対しての傲慢さと侮蔑的態度は、心理学的に窺ってみると正常な人ではなさそうです。
とはいえ、技術的な修業については、日本も古来から師匠の後ろ姿を見て学び、もしくは師匠や先輩の手や物が飛んできたり、怒鳴られたりしながら学んでいく事は、つい最近まであったはずです。今でもそのような場があるやもしれませんが、ともすれば、パワハラやセクハラと称され、法で裁かれることになりかねません。

映画のセリフの中に「good job」に対する隠喩的な場面もあるわけで、ある意味インターネット社会の無限に拡大していく情報社会に問題を投げかける内容でもあるようにも感じます。

どんなにネット社会が発展しても「人である自分」は、自分の身体を通して自らを自己実現に導いてゆくしか術はないのです。

過度な要求で弟子に異常に求めていく師にとり込まれていく主人公が、最後に別れたガールフレンドにスマホで謝るシーンが一番人間らしく美しい場面でした。たぶん、これがなければ、観ている私もバランスが取れないまま映画館を後にした事でしょう。

まだまだ上映しているので、観てのお楽しみ、と、いうことで。。。

☆☆ ☆☆
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