五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

土地に立つ

2015年05月08日 | 第2章 五感と体感
土地に立ち、その土地を見て、空気に触れて、匂いを嗅ぎ、聴こえてくるものに耳を澄まし、できることならその場所の食を味わう経験を意識化して言語化することで、「自分」という主体が、自分を通して、その土地の比較考察をすることがフィールドワークとなります。
ここで大事なのは「自分」という個性化された概念から湧く「思考や感情」です。
「私」は「私」であり、他の何者でもありません。
その私が感ずることは、私そのものの感覚でもあり、概念でもあります。
ただ、数人でそこを訪れると、それぞれの概念がそれぞれの言葉を発するので、そこで今度は訪れた人々の比較考察やその人の個性の美を知ることにも繋がります。

先日、甲骨文字の専門家が「寺」の説明をしてくださいました。「寺」とは、「一寸たりとも動かない」という意味であるそうです。私はそれを聞き、「聖地」の定義の一節を思い出しました。「聖地は、一寸たりとも動かない。」
一寸たりとも動かない場を感じ取るのは、やはり「人」です。
「人」に五感や知覚を与え、言葉を紡ぐ能力を与えたことは、人と人とのコミュニケーションだけが目的ではなさそうです。

五感で感ずることを咄嗟に感ずる「印象」も大事でしょうが、その場を離れ、時間が経ってからじわじわと湧いてくる思いの方がより深いことも、人の特徴でもありましょう。今年前半、方々訪れた場所を書き連ねながら、これから予定している旅の場所で自分が何を感じてどんな言葉が出てくるか、今から楽しみです。


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