五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

木喰上人の仏たち

2015年02月27日 | 悔いのない人生とは?
木喰さんは、1718年に山梨で生まれ、45歳で出家。それ以降「木喰」=五穀・魚・火食を断った食事をし、93歳で生涯を閉じます。
今回の横浜そごう美術館では、円空さんと同時に木喰さんの仏たちも展示されています。

民藝の柳光悦が木喰を見い出したと書かれてあります。

この木喰さんは、50代に入ってから木彫を始めます。そこから亡くなるまでに千体以上の仏を彫ったそうです。

円空同様、彫る情動が湧きあがることが生涯消えなかったようです。

情動が湧く。

己に湧く情動のまま動く事は、ともすれば自分の現実吟味力の足りなさに繋がりかねないわけですが、創造する情動の行為は、あらゆる芸術の個人の象徴を生み出してゆきます。

円空らしい表現、木喰らしい表現は、ゴッホやピカソらしい表現と同じく、一人の人間を通して創造されたものは、その人らしさの個性が表現されていくということなです。

他者の個性の美を見い出すことは、その人らしさを見い出すことでもあり、その人らしさとは「個人の傾向」であることを思うと人は生まれ育つ過程で、既に芸術家であると云っても過言ではないように思います。

いつから始めても遅くは無いけれど、「自分の情動を何に向けるか」によって、人生の愉しみ方が違ってくるようです。

木喰さんのヘタウマのようでそうでないような仏たちの愛らしさは、きっと木喰さんの個性そのものだったに違いありません。


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