Lisa Ono (小野 リサ) -4-
写真は「Romance Latino, Vol. 1」
今回は日本を代表するボサ・ノヴァ・シンガーの2005年発表のアルバム。ジャズやラテンの名曲を中心にした、モダン・テイストな仕上がり。「ロマンティック」「洗練」「暖かさ」をテーマにした3部作だ。
1-Romance Latino, Vol. 1
(ロス・ボレロス・アル・エスティーロ・デ・ボサノヴァ)
見事なまでに洗練されたボサ・ノヴァ名演集を仕上げた小野リサにはいまさらながら脱帽。99年の『ドリーム』を手がけたオスカー・カストロ・ネヴィスのプロデュースで、ラテン3部作の第1弾に選ばれたキューバ&メキシコ・スタンダードの魅力を堪能したい。
2-Romance Latino, Vol. 2
(バラーダス・ロマンティカス・アル・リトモ・デ・ボサノヴァ)
キューバやメキシコのロマンティックなバラード曲をボサ・ノヴァにアレンジして歌っている。バラードだからこそ、一音一音の微妙な感触が聴き手にもダイレクトに伝わってきて、文字どおりロマンティックな気分に浸ることができる。そしてほぼ全参加のフェビアン・レザ・パネが奏でるピアノのタッチもまたセンシティヴで美しい。
3-Romance Latino, Vol. 3
(クーバ・カリエンテ・イ・ス・リトモ・サブロソ)
洗練”“ロマンティック”に続いて“暖かさ”をテーマにしたシリーズ3部作最後を飾るアルバム。彼女の研ぎ澄まされたヴォーカルと温かみのあるキューバ・サウンドが心地よく混ざり合った佳作。
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2009-08-13 14:42:03/2010-08-01 17:32:52