Mr.コンティのRising JAPAN

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日本戴冠 !! 日豪新時代になればいいなぁ… Japan 1-0 Australia 前半

2011-02-04 | Football Asia

日本列島は Asian Cup の快挙がまだ冷めない。
決勝ゴールを決めた李忠成は今や時の人だ。
ワールドカップで好成績を残し、学生、若手主体のメンバーで臨んだアジア大会で優勝。(なでしこも優勝して男女アベック優勝。)そして Asian Cup タイトル奪還。
政治、経済で出口の見えない閉塞感漂う日本列島でサッカー界が次々に国民の前に見せてくれる快挙の連続こそ抜本的な解決にはからないが人々の顔を上向きにしてくれる明るい話題である事は間違いない。全てのスポーツに於いてこの様に発展してくれることを願う…
Asian Cup のタイトルを欲していたのは当然日本だけでは無い。決勝戦の対戦相手オーストラリアもそうだった。エース Harry Kewell はLiverpool 時代に FA Cup, UEFA Champions League のタイトルを勝ち取ったけど Green and Gold のユニフォームを着た時の最高のタイトルは…2004年の Oceania Nations Cup らしい…
昨年 AFC Women’s Asian Cup ではオーストラリア女子代表こと Matildas が見事に優勝。今大会は Socceroos もアジアのタイトルを勝ち取り男女そろってアジアの頂点が大きなモチベーションだったとの事。 この6年間で激増した地元サポーター達は我らが Socceroos がワールドカップに次ぐ大会で優勝する事を望んでいたのだ。それは“サッカーファン”が日増しに強くなる“市民権の獲得”を誇示出来る機会であったからだ…

注目の決勝戦。オーストラリアはOsiek 監督口約通り左HF に McKay を、そして香川の離脱した日本は藤本をそれぞれスタメン起用した。 

 



                 GK 1 Schwarzer 194 / 85
                     ( Fulham )

3 Carney 180/70   6 Ognenovski 195/95   2 Neil 185/80  8 Wilkshire 178/71
   ( AZ )         ( 城南一和 )      ( Galatasaray )   ( Dynamo Moscow )

      16 Vareli 175/70               15Jedinak 189/88
        ( Sassuolo )                 ( Genclerbirligi )

   17 McKay 171/69                      14 Holman 177/72
      (Brisbane )                            ( AZ )

       4 Cahill 178/65                10 Kewell 180/77
        ( Everton )                   ( Galatasaray )

                  11 前田 183/80
                     ( 磐田 )

  14 藤本 173/69       18 本田 182/75         9 岡崎 174/76
     ( 清水 )         ( CSKA Moscow )           ( 清水 )

        7遠藤 177/70 17               17長谷部 177/65
          ( G 大阪 )                   ( Wolfsburg )

     5長友 170/68      4 今野 178/73        22 吉田 187/81    6内田 176/62
      ( Cesena )           ( FC 東京 )            ( VVV Venlo )      ( Schalke 04 )

                                       GK 1 川島 185/80
                                               ( Lierse )

 


              
前の Asian Cup の日豪戦出場経験者は日本では遠藤1人に対してオーストラリアは GK Schwarzer, CB Neil, DF Davis Carney それに Cahill, Kewell。他にベンチスタートの Emerton, 4年前出番は無かったが今回スタメンなのが Holman だ。そしてCahill, Valerri, Holman Neil , Schwarzer らが2009年2月に横浜で行われたワールドカップ予選でのスタメンだった。
それにしても欧州のクラブチームがよく選手を離してくれたものだ....

日本のキックオフで始まった決勝戦。開始51秒で Kewell がミドルシュートを放った。このシュートはおそらく本人も決まるとは思わなかっただろう距離からのゴロのシュートだったがイラク戦で見事に決勝ゴールを決めたエースの“この試合も決めてやる。”と云う強い気持ちの表れだっただろう。そのシュートに象徴される様に前半はSocceroos が攻勢をかける時間が長かった。1分20秒には左の Vareli から中に切れ込んだ McKay に渡りそのままシュートを撃たれるがポストの左に外れて行く。7分にはカウンターから Kewell がドリブルで日本ゴールに迫るがここは今野がマーク。  15分22秒には 攻撃参加した Ognenovski のヒールパスを受けた Wilkshire がマークに入った長友の股間を抜くセンタリングをゴール前に送るとそこに Cahill と Kewell が走り込むが何とかコーナーに逃れ、 McKay が入れたCKを今野に競り勝った Cahill がヘッドで前に送り今度は Kewell が頭で合わせるが何とかGK 川島がクリアー。 
 
27分 McKay からボールを受けた Kewell が Cahill にスルーパスを送るが吉田がマークに入りシュートは撃たせなかった。
オーストラリアの攻撃は至ってシンプル。ボールを拾うとすぐに前線の Cahill か Kewell を狙って直接ボールを放り込む。受ける方は 178cm の今野の方に寄って受けようとする。対日本戦通算4ゴールの Cahill は滞空時間の長いジャンプ力で日本DF陣を圧倒する。 そのロングボール攻撃が効果的なので日本のMFそして遠藤、長谷部がなかなか押し上げられず攻撃陣をサポートできない。Socceroos 達のロングボールがこれだけ正確とは思わなかった。かつて正確なクロスやロングボールを上げられるのは Bresciano だけだと思っていたが両サイドハーフの Holman と McKay のみならず 右SB の Wilkshire ボランチの Valeri もどんどんクロス、ロングボールを入れて来る。…オーストラリアが対日本戦を2トップで臨んでくるのは 2007年の Asian Cup の時くらいだった。あの時は Viduka と Aloisi の2トップだったけど今回の Kewell と Cahill の2トップは、より得点力が高そうな気がした。
また日本が攻撃に転じても DF と MF の2ラインがブロックを形成してシュートに持ち込ませない。それは一昨年のワールドカップ予選でも同様で今回も予想できたが、今はボールキープ力のある本田がいるからチャンスは多いと思ったが本田がボールを持つと Jedinek を初め、2人、3人と寄って来て周りを囲む。 ただ本田がボールを持つとスタジアムから歓声が沸き上がり、例えマークが着いても振り切ってドリブルで上がると更に大きな歓声が上がった。それだけ彼は大会を通じて注目をされていたと言う事か…それだけに香川の離脱が痛かったなぁ…と思った。

 

そしてオーストラリアの攻守の切り替えの速さも意外だった。前半日本のもう一つの攻撃の起点は長友だった7分59秒には Wilkshire を振り切りクロスを上げるなど韓国戦に続いて左サイドを駆け上がり大奮闘だった。サイド攻撃と言えば右サイドの内田にも期待が掛かっていた。相対する Carney は守備にはやや難のある選手。むしろこちらのサイドから攻撃の起点が多く作られるかと思ったが左HFの McKay そして押し寄せる2トップのケアーに腐心させられたのか相手左サイドを崩しての攻撃はあまり見られなかった。今大会の McKay は大いに A-League の存在をアピールしたに違いない。
守勢に回る時間の長かった日本は36分、岡崎からボールを受けた本田からPA内に走り込んだ遠藤にスルーパスが出てワンタッチで戻したところを前田がシュートに持ち込むと言う見事な連続攻撃を見せたが、前半に Socceroos サポーターを震撼させたのはこのシーンだけだった。あとは8分30秒に前にボールを蹴りだそうとした Schwarzer が芝生に足を取られ転倒し蹴り損なったボールが長友に渡り転倒時に膝を痛めて Schwarzer が戻れない無人のゴールに長友はそのまま蹴り込んだが弾道はゴールを外れフォローに戻った Carney がゴールインした場面….くらいだった。 前半は両者無得点で終わったがその差は平均身長差 ( オーストラリア 182.9cm 日本 178.6cm ) 以上に感じさせられた前半だった。それにしても Socceroos はこんなに強かったのか…

        

後半に続く....



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