Mr.コンティのRising JAPAN

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浦和 REDS ベスト8を目指して Persik Kediri戦 その1

2007-05-10 | Football Asia
ようやくマスコミも注目し始めた Asia Champions League の予選リーグも終盤を迎えた。今年こそと期待したJリーグ勢、川崎フロンターレはベスト8にリーチがかかった上に次のツモが盲パイでもわかる当たりパイの“白”が指先でしっかりと確認出来た状態。そしれ浦和レッズは卓を囲む中で3人が一向聴(イーシャンテン)の状態。そしてその当たり牌はまだまだ沢山積まれているって感じか…… 5月9日、インドネシア、ジャワ島の中心部に位置する Solo City に乗り込んだ浦和REDSは Persik Kediri との正念場となる試合に臨んだ。Persik のホームでの強さは周知のところだが、私は3月21日にホームで上海申花を 1-0 で破った時に“これまでとは異なる”と思った。ACLでのインドネシア勢は2002/03 大会の Qualifying Round Zone 2 ( 東アジア地区 ) でPetrokimia Purta が上海申花をホームで3-1 と破った実績があるが、現在のフォーマットとなった2004年大会以降は日本、中国、韓国のクラブチームから1勝も挙げた事がなく今大会の上海申花戦の勝利が彼らに勢いづかせる事となった。そして4月11日は同じくホームで Sydney FC を逆転で下この浦和戦に勝てば Persik Kediri が大きく一歩ベスト8へ前進する事になる。それだけに試合前から地元では大変な関心が寄せられていたと容易に想像できる。一方の浦和は4月21日にホームで川崎に敗れて以来苦戦が続いている。4月29日アウェーの鹿島戦はポンテの一発で勝利を収めたが4月25日ACL上海申花 ( 0-0 ) 5月3日千葉 ( 1-1 ) 5月6日大宮 ( 1-1 ) と勝ちきれない試合が続く。ここ19日間で Persik 戦を入れると5試合の過密日程の上に上海、Solo City とのアウェーの強行軍も加わりその上闘莉王、山田と言った主力選手を累積警告で欠く。これだけの条件を羅列すればこの試合がいかに厳しいものかは誰もが解るところだ。 午後3時半キックオフの Manahan Stadium の気温は33度、湿度は84%。最近は日本も気温が上昇しているがこれほどの高温そして多湿では無いので浦和の選手達のスタミナが心配だ。試合は立ち上がりからホームの Persik が攻勢に出る。3分ネネが左サイドでPersik MFの Putra を倒してFKを与え、そのHarianto の FKを Purta がフリーでヘッドを放つがクロスバーを越える。4分にはポンテのドリブルを累積警告で出場停止のDF Zainuri に替って起用された Restu がスライディングで止めそのこぼれ球がブラジル人MF Fernando に渡りそれをダイレクトでインドネシア代表の Erol Iba に繋がれるとワントップのウルグアイ人FW Gonzalez とのワンツーで抜け出した Iba がクロスを入れる。それをネネがヘッドでクリアーを試みるも浦和ゴール前に飛び都築がようやくパンチでペナルティーエリア外に弾き出すがそのこぼれ球を更に拾われゴール前に入れられるがGonzalez がオフサイド。5分には小野が左サイドをドリブルで上るが逆に奪われワンタッチで繋がれ最後は Kumiawan に鋭いクロスを入れられる。6分にも右サイドを突かれて最後はコーナーに逃げるなど浦和は劣勢に立たされる。3月7日はさいたまスタジアム2002で浦和は3-0 とPersik を一蹴しているがやはりホームでは容易に行かない。3月の試合ではGKは控えの Wahyudi であったがこの日は正GKの Kumia Sundy フォーメーションも2トップから Gonzalez のワントップに替え Putra を起用し中盤を厚くしている。何とか序盤の劣勢を堪えて、と思った9分、浦和ゴールのペナルティーエリアの少し前からネネが前線にロングボールを送ると永井が Iba と競りながら走り込んで来たポンテに落とし、ポンテはそのままドリブルでPersik ゴールエリアに侵入すると後方から入った Restu のタックルがファールに取られてPKを得た。この日の審判団はハサン主審、アウデゥル線審、アマナット線審のバングラデッシュ・ユニット。極端なホームタウンデシジョンを心配したがここはPKを取ってくれた。このPKを小野がきっちり決めて待望の先制点を得た。ここ Manahan Stadium に集った約数百人のレッズサポーターから大歓声が上がる。その声量は数でいえば50倍は下らないであろう地元サポと同じか少し上回るくらいだ。このREDSサポ達から更に雄叫びが上がる事を期待するがこの後、ホームのPersik がまた攻勢に出る。その直後のキックオフから右サイドをもう一人のウルグアイ人 MF Fagundez と Iba に崩されクロスが中に入った Fernandez に渡る。それを相馬が引き倒しPKを取られてもおかしくなかったがノーホイッスルで一安心。12分には DF Praseitaya からのロングフィードがフリーの Gonzalez に渡りそうになるが堀之内がその前にヘッドでクリアー。13分には左サイドを粘られ入れられたクロスが Gonzalez に渡り今度は坪井が抱えて止めるがこれもノーホィッスル。相馬も坪井もマークが後手に回っている。Persik の南米の選手達は中盤でも浦和の選手のシャツを引っ張っておきながら自分から上手く転んでファールを貰おうとするのでハサン主審はかえってバイタルエリアでは厳しくPKを与えないのかも知れない。しかし中盤の攻防はPersik が優勢だ。浦和は悪いピッチを考慮してか浮玉のパスが多いがホームのPersik はショートパスを上手く前線の南米コンビに繋いでくる。浦和は21分に永井のキープからDFのIndarto, Prasetiya の二人を引き付けポンテに落しポンテの惜しいシュートを演出するがそれ以外はピッチの悪さも手伝って得点チャンスを作れない。そして23分とうとうPersik は同点に追いつく。ネネ、平川が相次いで怪我でピッチを離れ、ネネは戻ったが平川に替って細貝が準備を始めた時、右サイドを Iba に破られ中にいた Purta にボールが渡る。ネネが体を寄せると Purta はピッチに倒れ、ハサン主審は今度はPKのスポットを指した。Restu と抱き合って喜ぶ Purta 。そのPKを Gonzalez が落ち着いて決めて同点とされてしまった。PKを与えた事は痛かったが平川を怪我で失った事も痛かった。しかしこれで目が醒めたか浦和は攻勢に出る。26分永井がポンテとのワンツーで抜け出し右サイドから侵入するともう一度ポンテにスルーを出すとポンテは Prasetiya を振り切り中の小野に入れる。小野が身体を反転させ放ったシュートはゴールネットを揺らすがその前に Indarto の足を踏んだとの事でノーゴール。30分を過ぎると鈴木啓太が上がってくる様になったりシュートチャンスを伺うが31分、中盤でポンテが Fagundez を倒してFKを与えると早いリスタートから Fernando に渡り右サイドを上がって来た Gonzalez にスルーパスが通る、そしてそのまま Gonzalez は堀之内が追いつく前にノートラップで左足を一振りするとそのショットはGK都築を破って逆点のゴールを許してしまった。大歓声に沸くスタンドに駆け寄る Gonzalez 。他の南米人選手、Fernando, Fagundez も同様にプライドはある。ACL を勝ち抜いて Club World Cup で南米のクラブ相手に一泡吹かせてやろうと言う野望があっても不思議では無い。インドネシアにもFootball はあるんだと言う自負心は彼らも強いだろう。15年前、20年前にラモスが思っていた様に。浦和は同点ゴールを狙うべく相手ゴールに迫る。34分にFKから左サイドにいた小野に渡り逆サイドの堀之内にふわりと浮かせたボールが渡る。そして中に入れるとファーポストにいた阿倍が豪快なバイシクルでゴールを狙うが惜しくも枠を外れる。阿倍のプレーは浦和イレブンの気力を奮い立たせるかと思ったがその後もPersik が優位に展開する。ワントップの Gonzalez を先頭に右サイドを Iba, Fernando に、左サイドを Fagundez, Kurumiawan, に制されて何度もペナルティエリアまで侵入を許す。攻撃に転じてもタイトなマークと悪いピッチで思う様にボールが扱えず小野はイライラがつのっているのがよく解る。当地でもワールトカップ3回出場の小野はよく知れ渡りマークも厳しくっている様だ。しかしここで追加点を献上すればこの試合と言うよりもベスト8進出は危うくなってくる。後半の残り約10分を何とか凌いでハーフタイムを迎えた。展開が4月11日の Sydney FC 戦と似てきた。後半浦和はどの様に挽回をするのだろう…..                後半に続く

 宜しくお願いいたします。


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