ニューイヤー駅伝、天皇杯決勝戦の翌日もウィンタースポーツは続く。全国高校サッカー、全国高校ラグビー。
そして全国大学ラグビーに関東学生対抗箱根駅伝。学生時代に陸上競技の経験があると言うと必ず尋ねられるのは“箱根を走ったのですか?”それは学生時代にも幾度と無く受けた質問だ。陸上競技経験者ならまずそういう愚問は浴びせて来ない。その度に(たまには怒りを抑えて)“箱根駅伝は関東学生対抗駅伝で、私は関西学連所属なので箱根には出られないのですよ。” 私が現役時代の1985年度日本100傑を見ると大学生で28分台を出したのはわずかに2名。それも我が関西学連の京都産業大学の選手達。29分30秒を切ったのは更に4人しかおらず、そこにも京産大の選手が一人入っていた。この年の全日本大学駅伝ではその京都産業大学が全国優勝を果たし、我々の溜飲を大きく下げてくれた。当時、全日本大学駅伝は箱根駅伝の開催された後の2月に伊勢路で開催され、その年の箱根駅伝で優勝した順天堂大学は全日本駅伝には出場して来なかった。しかし、例え順大が出て来ても京産大が勝ったと思っている。1986年度からテレビ中継が始まり、今やお茶の間では正月の定番となっている箱根駅伝。その当時、アフリカ人留学生を擁して箱根路に参戦してきたのが山梨学院大学だ。この箱根駅伝のおかげでその大学名は全国に知られる様になり、関東の大学は次々に箱根駅伝に向けて長距離部を強化し始め全国の有望な高校生は箱根路に繋がる関東学連を目指すようになった。そして関西学連や箱根に関係ない大学が存在価値を示す全国大学駅伝は1988年度から11月開催になった。しかし、この駅伝大会も今や上位10校までが関東勢が占める。はっきり言って関西地方には20km走の練習が出来る様な所が少なく距離が長ければ長くなるほど不利になる。従って出雲駅伝が最もチャンスのある駅伝大会と考えるが。
午前8時に号砲がなり、出だしから東海大学の佐藤悠基君が格の違いを見せる。区間新記録の快走で2位東洋大の大西智也君に4分1秒の差を付ける。1977年、第53回大会で優勝した日体大は1区から首位を独走しての優勝だったが、この時の1区はその年の9月にソウルで1500mの日本記録を樹立した石井隆士先生だった。(この話を当時東海大の選手として参加した高校の先生から聞いた事がある。)2区では山梨学院大学のモグス君が最初の3km を8分3秒、5kmを13分30秒の驚異的なスピードで2位に躍り出るが後半は失速区間6位に終わる。満を持して徐々にペースを上げた早稲田大の竹澤健介君が区間賞を取り3位に上がる。東海大は伊達秀晃君は区間2位の好走で東洋大学との差を4分11秒に。東洋大も1区が2位。2区も区間3位となかなかの力走だ。だが3区では早稲田が順位を2位に上げる。駅伝の序盤は順位よりはタイム差が大切。早稲田大学は1区の阿久津圭司君が9位であったが2位東洋大とは32秒差。2区は竹澤君は先行する大学を目標に走ることによって区間賞を引き出し、そして3区では藤森憲秀君が区間3位の力走で2位に上がった。そして東海大の3区藤原昌隆君は区間18位と伸びず、2位早稲田は2分13秒差に迫る。しかし早稲田の4区本多浩隆君が区間14位と遅れ4位に後退。3区ダニエル君、4区中原知大君がそれぞれ区間2位の快走で日本大学が4区の小田原中継所で3位に浮上して来た。そして東洋大がまだ2位で粘っている。第4区は昨年から距離が18.5kmに短縮された。それが各大学微妙に影響しているか?だが4区の区間賞は順天堂大の佐藤秀和君。この区間10000m の持ちタイムが28分10秒と他の誰よりも優っているが、他の選手はみな29分台。短い距離のこの区間では比較的力の劣る選手が起用されるが、ここの他校ではエースクラスのタイムを持つ佐藤君をぶつけるあたり順大の試合巧者ぶりが伺える。2区を終えて戸塚中継所ではトップの東海大と6分36秒の差をつけられていた順大が4区を終えた小田原中継所では順位は5位ながら東海大との差は4分9秒になっていた。順大の5区は昨年山登り区間で5人抜きを演じた今井正人君は小涌園前を少し過ぎた15km程の地点で先行する東海大の石田和也君を抜き去りそのまま快走。昨年の記録を25秒上回る区間賞、区間記録で順大の2年連続の往路優勝に導いた。東海大は順大と1分42秒差の2位に踏み止まり復路に期待を残した。3位には5区を区間4位で3人抜きを演じた北村聡君の日体大。以降早稲田、日大、中央学院、駒沢、専修、山梨学院と続き序盤健闘した東洋大の往路は9位に終わった。昨年度優勝を果たした亜細亜大学は順大とは7分16秒差の13位と往路は出遅れた。昨年往路はトップ順大とは2分51秒差の6位からの追い上げ。しかも先行する順大、駒沢の選手にアクシデントがあっての逆転劇。今大会9区、10区に10000m28分台の選手を配置するが、逆転優勝は厳しいだろう。目指すはシード権獲得か? 一昨年まで大会4連覇を果たした駒沢大は復路もまだ5000m14分1桁秒台、そして13分台の選手が登場するが順大との5分32秒差をどう克服できるか?また予選会20km走1位の専修大、座間紅弥君は2区で区間5位。2位だった中央学院大の木原真佐人君は同じく2区で7位、3位の早稲田大、駒野亮太君は山登りの5区で4位と力走した。また関東インカレポイントの恩恵を受けて予選会を突破した国士舘は19位。18位国学院大にさえ5分16秒あけられた。予選会で涙を呑んだ拓殖大の為にも奮起を期待する。
4区まで独走だった東海大の往路2位は計算通りかどうかはわからない。しかし、1区で佐藤悠基を使ったのは少し勿体無かったか?1区は好位置につけて(勿論1位なら最も良いのだが)2区、3区で首位固めに入った方が後続に良くは無かったか? 楽しみなのは主将の前川雄君。我が母校京都西高校の出身なのです。彼を応援してあげてください。 さて、明日は何km公園を走れるかな?
そして大学ラグビーは大阪体育大も京都産業大も敗れてしまった.... 来年こそはと思いながら20年近く待っているなぁ.....
そして全国大学ラグビーに関東学生対抗箱根駅伝。学生時代に陸上競技の経験があると言うと必ず尋ねられるのは“箱根を走ったのですか?”それは学生時代にも幾度と無く受けた質問だ。陸上競技経験者ならまずそういう愚問は浴びせて来ない。その度に(たまには怒りを抑えて)“箱根駅伝は関東学生対抗駅伝で、私は関西学連所属なので箱根には出られないのですよ。” 私が現役時代の1985年度日本100傑を見ると大学生で28分台を出したのはわずかに2名。それも我が関西学連の京都産業大学の選手達。29分30秒を切ったのは更に4人しかおらず、そこにも京産大の選手が一人入っていた。この年の全日本大学駅伝ではその京都産業大学が全国優勝を果たし、我々の溜飲を大きく下げてくれた。当時、全日本大学駅伝は箱根駅伝の開催された後の2月に伊勢路で開催され、その年の箱根駅伝で優勝した順天堂大学は全日本駅伝には出場して来なかった。しかし、例え順大が出て来ても京産大が勝ったと思っている。1986年度からテレビ中継が始まり、今やお茶の間では正月の定番となっている箱根駅伝。その当時、アフリカ人留学生を擁して箱根路に参戦してきたのが山梨学院大学だ。この箱根駅伝のおかげでその大学名は全国に知られる様になり、関東の大学は次々に箱根駅伝に向けて長距離部を強化し始め全国の有望な高校生は箱根路に繋がる関東学連を目指すようになった。そして関西学連や箱根に関係ない大学が存在価値を示す全国大学駅伝は1988年度から11月開催になった。しかし、この駅伝大会も今や上位10校までが関東勢が占める。はっきり言って関西地方には20km走の練習が出来る様な所が少なく距離が長ければ長くなるほど不利になる。従って出雲駅伝が最もチャンスのある駅伝大会と考えるが。
午前8時に号砲がなり、出だしから東海大学の佐藤悠基君が格の違いを見せる。区間新記録の快走で2位東洋大の大西智也君に4分1秒の差を付ける。1977年、第53回大会で優勝した日体大は1区から首位を独走しての優勝だったが、この時の1区はその年の9月にソウルで1500mの日本記録を樹立した石井隆士先生だった。(この話を当時東海大の選手として参加した高校の先生から聞いた事がある。)2区では山梨学院大学のモグス君が最初の3km を8分3秒、5kmを13分30秒の驚異的なスピードで2位に躍り出るが後半は失速区間6位に終わる。満を持して徐々にペースを上げた早稲田大の竹澤健介君が区間賞を取り3位に上がる。東海大は伊達秀晃君は区間2位の好走で東洋大学との差を4分11秒に。東洋大も1区が2位。2区も区間3位となかなかの力走だ。だが3区では早稲田が順位を2位に上げる。駅伝の序盤は順位よりはタイム差が大切。早稲田大学は1区の阿久津圭司君が9位であったが2位東洋大とは32秒差。2区は竹澤君は先行する大学を目標に走ることによって区間賞を引き出し、そして3区では藤森憲秀君が区間3位の力走で2位に上がった。そして東海大の3区藤原昌隆君は区間18位と伸びず、2位早稲田は2分13秒差に迫る。しかし早稲田の4区本多浩隆君が区間14位と遅れ4位に後退。3区ダニエル君、4区中原知大君がそれぞれ区間2位の快走で日本大学が4区の小田原中継所で3位に浮上して来た。そして東洋大がまだ2位で粘っている。第4区は昨年から距離が18.5kmに短縮された。それが各大学微妙に影響しているか?だが4区の区間賞は順天堂大の佐藤秀和君。この区間10000m の持ちタイムが28分10秒と他の誰よりも優っているが、他の選手はみな29分台。短い距離のこの区間では比較的力の劣る選手が起用されるが、ここの他校ではエースクラスのタイムを持つ佐藤君をぶつけるあたり順大の試合巧者ぶりが伺える。2区を終えて戸塚中継所ではトップの東海大と6分36秒の差をつけられていた順大が4区を終えた小田原中継所では順位は5位ながら東海大との差は4分9秒になっていた。順大の5区は昨年山登り区間で5人抜きを演じた今井正人君は小涌園前を少し過ぎた15km程の地点で先行する東海大の石田和也君を抜き去りそのまま快走。昨年の記録を25秒上回る区間賞、区間記録で順大の2年連続の往路優勝に導いた。東海大は順大と1分42秒差の2位に踏み止まり復路に期待を残した。3位には5区を区間4位で3人抜きを演じた北村聡君の日体大。以降早稲田、日大、中央学院、駒沢、専修、山梨学院と続き序盤健闘した東洋大の往路は9位に終わった。昨年度優勝を果たした亜細亜大学は順大とは7分16秒差の13位と往路は出遅れた。昨年往路はトップ順大とは2分51秒差の6位からの追い上げ。しかも先行する順大、駒沢の選手にアクシデントがあっての逆転劇。今大会9区、10区に10000m28分台の選手を配置するが、逆転優勝は厳しいだろう。目指すはシード権獲得か? 一昨年まで大会4連覇を果たした駒沢大は復路もまだ5000m14分1桁秒台、そして13分台の選手が登場するが順大との5分32秒差をどう克服できるか?また予選会20km走1位の専修大、座間紅弥君は2区で区間5位。2位だった中央学院大の木原真佐人君は同じく2区で7位、3位の早稲田大、駒野亮太君は山登りの5区で4位と力走した。また関東インカレポイントの恩恵を受けて予選会を突破した国士舘は19位。18位国学院大にさえ5分16秒あけられた。予選会で涙を呑んだ拓殖大の為にも奮起を期待する。
4区まで独走だった東海大の往路2位は計算通りかどうかはわからない。しかし、1区で佐藤悠基を使ったのは少し勿体無かったか?1区は好位置につけて(勿論1位なら最も良いのだが)2区、3区で首位固めに入った方が後続に良くは無かったか? 楽しみなのは主将の前川雄君。我が母校京都西高校の出身なのです。彼を応援してあげてください。 さて、明日は何km公園を走れるかな?
そして大学ラグビーは大阪体育大も京都産業大も敗れてしまった.... 来年こそはと思いながら20年近く待っているなぁ.....
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