Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

なにわの世界陸上…入場券余っとるんやてぇ….

2007-08-15 | 陸上競技
先週末家族で大阪に行った。
別に里帰りという訳では無く夏の家族旅行先が Universal Studios Japan に決められたからだ。決めたのは小学校6年生の息子。女房は北海道を希望していたのだが、元々今年の家族旅行は子供が中学に入学すると部活やら時間が取れないから計画されたもの。最後は息子の意見が尊重された。すったもんだの末に…. そして一家の主である私は口を挟むことも出来なかった…..
東京駅から乗り込んだ新幹線ひかり号が新大阪駅に到着するとそこは・・・・・雪国とは程遠い、熱帯そのものであった。

暑い。ほんまに暑いわ大阪は。小学校の時に社会の授業で、7月か8月の平均気温で沖縄を除いて一番暑いのは大阪や、てなろた事思い出したわ。嫁はんも、子供もこの暑さに閉口。ホテルに着いてしばらくしてバスでなんばにむこたけど、なんばに着いてバス降りたら夕方やっちゅうのにえらい暑さや、ほんまに。そこから歩いて10分足らず、戎橋のちょと手前のお好み焼き屋に入った。ここではお好み焼きは焼いて持って来てくれはるんで嫁はんも子供も楽でええ、その上旨い言うて満足やった。嫁はんは生中をジョッキで4杯も飲みよったわ。さすがにもんじゃ焼は焼いて持ってこられへんけど。そやけどなんで関東のもんじゃがここ関西で売ってんねん?俺は東京に出て来ても(19年も前やけど)そんなもんしばらく知らんかったぞ??
8時少し過ぎに店のねぇちゃんが、
“すんません。ラストオーダーが8時半になりますんで….” とすまなさそうに言いはるやないかいな? 

“えぇ?もうラストオーダーかいな?そんなはよ閉めるんかいな?” (こんな時 Native の大阪弁を話せるのは便利だ。)驚いて尋ねると、

“すみません、今日は暇なんで。それにここはバイトばかりなんです。”

そういえば1階席も暇やったなぁ。 でもお好み焼きも、生ビールも心行くまで頂いたし、満足して店を出て後は二人を道頓堀名所に連れて行くだけやった。  ええか、よう観とけよ、ここが道頓堀名物、 グリコのお兄さんや


かに道楽のかにや



そしてとどめは道頓堀のくいだおれや




あららどないしてん、その辛気臭い顔は?酒や酒や、酒持ってこい… あぁもう生中ようさん飲んだ後か?俺の2倍は飲んでいたなぁ。

なんやてぇぇぇぇ? かにとくいだおれの人形が小さすぎるて?  
当たり前田のクラッカーや、かにがもっと大きかったら落ちてまうがな、
人形があれ以上大きかったら店終わったらしまわれへんがな~。

“なんだかがっかり、もっと迫力あるのかと思っていた。グリコのお兄さんだけね。” こう言って嫁と子供はホテルに帰るべくバス停留所に向かったのでした。あぁ目出度くない….. グリコのお兄さんを見た息子がこう訊いてきた。
“あのユニフォームはいつも着ているの?” 
そうそうよう気が付いたなぁ。8月25日からここ大阪で開幕する世界陸上での日本選手の活躍を祈って大会が終わるまで日本代表のユニフォームを着ているんや、2002年のワールドカップの時はブルーのユニフォームだったぞ。
“そういえばカニもユニフォームを着ていたよ。” さすが倅じゃ。
“でもあっちのふぐは何も着ていなかった。” 
あぁしもたぁ、それはフグ料理で有名なづぼらやのふぐや。案内するん忘れてたわ。そやけどそれをみつけるのはさすが我が息子。お前にはなにわの血が半分流れ取る。
“でもパパはサンガのサポーターでしょ?親戚のおじさん達にいつも京都出身ですって言っていたじゃん。”
まぁ、物事には色々事情があるんや。東京ではなぁ、京都から言うた方が大阪から来た言うよりも受けるし、女の子からも興味を持たれるんや。昔ママと知り合った時もこの方法で。
“へぇ誰にでも京都出身って言っているの?”
そうそう、ママの時もその前も、その後も? あぁそんな事はどうでも、あほな突っ込みしなはんな。

ここしばらく8月25日から開催される陸上競技の世界選手権、所謂世界陸上の宣伝がテレビで繰り返されている。陸上競技出身者としては非常に興味のあるイベントだ。ワールドカップ程じゃないけど。その世界陸上のチケットの売り上げが非常に悪いらしい。まだ全体の4割程度しか売れていないらしく、大阪市職員を動員してチケット拡販にいそしんでいる事を大阪滞在中にニュースで視た。陸上競技と言えば五輪でも花形種目。第一回の世界選手権が開催された1983年ヘルシンキ大会では入賞者はゼロ。それに比べれば今年の大会は翌年の北京五輪をにらんで、上位入賞の期待できる日本選手も何人かいる。しかも地元開催。チケットの争奪戦がなされてもよさそうなのだが。その理由は簡単。市民マラソンが非常に盛んなのをみればそこに回答を見出せる。陸上競技こそDo ( やる )スポーツで、見て楽しむ要素がサッカーほど多くはないからだ。大学、社会人まで陸上を続けた私が言うのだから嘘じゃない。さらに最近の映像技術の発達からテレビで視た方が専門的によくわかる時が多い。もちろん間近で選手のパフォーマンスを視てもその迫力は伝わってくるけど。
そしてチケットの高さ。決勝の集中する午後セッションのS席が何と 14,000円 から16,000円也。確かにワールドカップのチケットも1次リーグではS席でも100ユーロ(今のレートで約16,300。当時のレートだと14,000程度か?)した。しかし陸上競技で延々90分間もする種目は無い、100mの決勝戦だとそれくらいの価値はあるかも。
それにどうも最近陸上の世界選手権の権威が五輪のそれと差が開いているのではないかと思わずにいられない。
第一回が開催された1983年は西側諸国のモスクワ五輪ボイコット問題もあり、久々にトップアスリートが揃った大会、また陸上競技がプロ化に進む入口の大会として世界選手権が開催されたと言う印象が強かった。その時代の寵児、カール・ルイスと言うスーパースターもいた。この年に陸上競技を始め、いつかこんな大会にと夢見たものだった。だがこの時は日本で陸上の世界選手権と言っても誰も知らなかった。
第二回の1987年大会はローマで開催された。自分も結構陸上競技の戦績が上がっていたときだったので自分の専門種目であった中長距離での黒人選手の上位独占が印象的。モロッコのサイド・アウイータ、ケニアのコンチェラーらの強さが今でも忘れられない。そしてこんな選手と走ったらぼろぼろに負けるやろなぁと、思った。まぁ一緒に走る事なんてなかったけど。そして注目の男子100m走のカール・ルイス対ベン・ジョンソン。ベン・ジョンソンが9秒83の驚異的な世界記録で優勝を果たし世界を驚かせた。ベン・ジョンソンは翌年のソウル五輪でも9秒79の記録で圧勝しまたも世界を驚愕させ、三日後の記者会見でベン・ジョンソンの尿サンプルから薬物使用が発覚し金メダルをはく奪すると言う発表がなされ3度世界を驚かせた。
東京で開催された第三回の世界選手権ではカール・ルイスが100mを9秒86の世界新記録で走り話題をさらった。そして日本勢は谷口浩美がマラソンで金メダルを勝ち取った。しかし、世界選手権はこれ以降2年ごとの開催となり、五輪との権威の差がまた開いたような気がしてならない。また選手達も賞金大会に出てその価値を高めようと五輪チャンピオンの称号を入手しようとする風潮が更に強くなった気がする。世界中の人々がFIFAワールドカップに熱中するのはその大会が4年毎と言う事も関係あると思う。また8月の残暑厳しい大阪で陸上の大会をというのも…. ならば気候の良い9月、10月にしてはと言う人もいるが、欧州では9月はもう陸上競技シーズン終盤。1991年東京大会を観戦にいったがその暑さには(そしてチケットの高さ 8,000円 だった。)には閉口した。
今年の世界陸上。スタンドで観戦したいのはやまやまだけど、自分は涼しい部屋で大型の液晶テレビでトップアスリートのパフォーマンスを堪能しよう。出来れば SUB Channel で実況抜き、現場の声援のみの放送でテレビ観戦と行きたいが…. でも実業団時代のコーチにも連絡しよう。只券余っていませんか?って。ただなら行こうか?でも宿泊代と交通費はどうしようかなぁぁぁ??

帰りの新大阪駅。大阪土産を子供と家内はうれしそうにいっぱい買いこんでいた。ずいぶん大阪限定のキャラクターグッズ、例えばキティちゃん、が増えたなぁ。でも私が上京する時にこんなのがあればもっと東京の女の子を口説けただろうに….. 息子が買ったキティちゃんのボールペン、誰にあげるのかは訊かない事にしよう…..

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