Mr.コンティのRising JAPAN

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駅伝実力日本一はコニカミノルタ

2008-01-03 | 陸上競技
新春恒例全日本実業団駅伝は今年で52回目を迎えた。そしてニューイヤー駅伝と命名されて21回目を数える。あぁ俺が引退してからもう何年経つんやろう…… 最近すっかり爆発的にでかくなった腹回りをさすりながら述懐する。あの時の元旦の雰囲気、そして小学校の低学年時以来あんなに早く寝た大晦日はなかったなぁ。
と、ここまで書くとまるで私がニューイヤー駅伝に出場したみたいだが実際は補欠にも入れずチームのサポート役に回った。レース後知り合いから“お前もテレビに映ったぞ。よかったなぁ”と慰められたのを思い出す。実際に走りながらもテレビに映らなかった同僚もいたのだから………
今年のニューイヤー駅伝の見どころは中国電力の連覇かコニカミノルタの奪還か、それとも2000年の富士通以来、中国電力、コニカミノルタ以外のチームが駅伝実力日本一の称号を手にいれるのか….. そして自衛隊体育学校は、一般自衛隊からの参加となる自衛隊山口はどこまで走りきれるのだろうか……

中国電力は11月の中国実業団駅伝では尾方、佐藤を温存しながら2位のJFE スチールに5分以上の差を付けて堂々1位でニューイヤー駅伝に歩を進めた。尾方は8月に世界選手権でマラソンを走った為。佐藤は12月に福岡国際マラソンに出場する為に中国実業団駅伝出場を見送った。
一方のコニカミノルタ、東日本実業団駅伝は日清食品、HONDA の後塵を拝し3位に終わったがこの大会には世界選手権5000m出場の松宮隆行そして福岡国際マラソンに松宮裕行が出場する為に出場をしなかった事によるものだ。
昨年は世界選手権があり今年は北京五輪が開催される。こう言う時の選手構成は五輪候補選手を抱える上位チームほど難しい。しかし今の日本の長距離界はこの2チーム牽引されていると言っても過言ではないだろう。その2チームに徳本、諏訪を擁する日清食品。そして名門旭化成がどう絡んでいくか……

今年も天候は絶好の駅伝日和。なにより風が無いのがランナーにとってありがたかっただろう。
1区は昨年同様外国人ランナー SUBARU のアセファがトップで中継所に駆け込む。記録は34分37秒。昨年SUZUKIのマサシ・マーティンが樹立した34分16秒には届かなかった。2位には 2秒遅れでJFEスチールのギタウ。そして3位にコニカミノルタの大田。4位に旭化成の大野が続いた。中国電力の新井はコニカの大田から48秒遅れの11位。そして自衛隊体育学校の室塚が日本人選手では3番目の8位で2区松村に繋いだ。昨年も室塚は6位で1区を走り2区松村が区間8位で走り前半好展開を作った。そして初出場の自衛隊山口の山瀬は最後尾の37位。36位の JAL グランドサービスの小川には1分26秒も差をつけられてしまった。2区以降の挽回はなるだろうか……
1区3番手のコニカミノルタ。昨年は2区、3区が大誤算で最後まで挽回出来なかったが今年は2区松宮隆行が区間賞の力走。トップで3区アレックスに襷を渡す。追う中国電力は尾方が7人抜いて4位に浮上するが区間記録では松宮に1分11秒及ばない。この時点で1分49秒開きが出た。そして圧巻だったのがトヨタ自動車九州の三ツ谷。松宮と18秒差の区間2位の快走で24人抜いて一気に7位にチームを押し上げる。
そして自衛隊体育学校の松村は昨年より1分1秒悪いタイムで区間24位で順位も18位にまで下げてしまった。旭化成は2区の世界選手権代表の佐藤が区間29位の大ブレーキ。順位も4位から35位に落してしまった。宗監督も“シンジラレナ~イ”と言ったかどうかはわからない。2区は22.7kmで外国人選手を起用できない最長区間。各チームマラソンを走れる選手を起用するがここでブレーキされると後が挽回しにくくなる。
3区は12チームが外国人選手をここに起用し区間順位でも日清食品のゲディオンを筆頭に上位10位までが外国人勢が占めた。しかし日清食品は1区板山がトップと2分2秒差の29位と大きく出遅れ、2区徳本も後半が伸びず区間19位で順位を2つしか上げられず、3区ゲディオンの快走でようやく13位まで順位を上げて来た。おそらくゲディオンは先行する選手を追いながらペースを上げて来たのだろう。コニカのアレックスは区間7位ながら首位をキープ。連覇を狙う中国電力は岡本が区間12位。順位を2つ下げアレックスには1分6秒開けられ、チームとしても2分55秒差をつけられた。坂口監督もこの区間が一番痛いと感じたのではないだろうか?トヨタ自動車九州のワンジルが5人抜いて2位に, HONDA のアセファが8人抜いて3位にそれぞれチームを押し上げる。大会規定により外国人選手は1人しか起用できないその上使える区間が決まっているので外国人選手をどこにそしていかにそこまで繋ぐかも好成績を残すカギとなる。
4区は最短区間の10.5km。ここで中国電力の梅木が区間賞の力走で3位に浮上するが、コニカミノルタも山田が3秒差の区間2位で繋ぎ差が縮まらない。この時点でコニカが大きく一歩前進した用にも見えた。5区は登りが多い15.9kmの厳しい区間。ここで中国電力の佐藤敦之が区間賞で区間2位のコニカミノルタのこの区間の記録保持者の坪田に55秒差をつけチームも2位に上がって来た。4区と5区で中国電力がトップを走るコニカミノルタとの差を58秒縮め6区、7区で逆転を狙う、というよりも7区の油谷に逆転劇を託す。しかしコニカミノルタの池永が区間賞で走ったのに対し中国電力は1分3秒遅れの区間15位。最終区を前に3分丁度差をつけられてしまった。最終区を走ったコニカミノルタの礒松は区間賞こそ HONDA の藤原に譲ったものの区間2位の快走で区間6位の油谷に17秒の差をつけチームとしても2位中国電力に3分17秒差をつけて2年振りの優勝を果たした。
勝敗を分けたのは序盤で差をつけられたことと中国電力は外国人選手を起用していないことか?
これでコニカミノルタは2001年に初優勝して以来10年間で6回目の優勝。旭化成が1990年から10年間で9回優勝したのに次ぐ記録。かつて旭化成と鐘紡、ヱスビー食品と旭化成が切磋琢磨し合った様に中国電力との2強の時代が続くのだろうか?
その旭化成は2区で35位に後退して以降挽回が出来ず27位に終わった。3位に HONDA が4位には安川電機が入った。安川電機は3区では15位だったが4区以降は全選手が区間5位以内で走る安定した走りで順位を上げて行った。そしてトヨタ自動車九州が5位に入った。ここには我が後輩のボマグール=ハッサン君がいる。今大会は出場出来なかったが私が出来なかった母校始まって以来の全国実業団駅伝出場を成し遂げてほしい。6位の日清食品はレースの出だしが遅れたのが痛かった。
そして自衛隊体育学校は7区の岩瀬が区間10位で頑張ったが順位を昨年より6つ落として22位。タイムは4分32秒下回った。それでも旭化成には勝ったぞ。
自衛隊山口は最下位の37位。36位の黒崎播磨とは17分34秒差がついた。昨年37位の自衛隊第13旅団と比べても7分38秒タイムが下回った。自衛隊は練習時間が豊富に取れるはずだ。年間計画をきちんと錬れば最下位脱出は出来るはず。来年はそれを期待したい。

そして私はメタボに立ち向かう為に公園に向かった。 あぁどうやったら腹へっこむんやろ………


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