Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

日豪対決 実現するかなぁ.....

2011-01-22 | Football Asia

Asian Cup はやはり面白い。ワールドカップ、五輪に並んで面白い。
UEFA Champions League, 欧州選手権も面白しろいがまた違った面白さがある。
いやそれ以上の面白さが。それは日本が参加できる大会だからだ。
その Asian Cup 開幕からあっという間に2週間が経った。そして日本がカタールを激戦に末に破り、ウズベキスタンが今大会“台風の目”となったヨルダンを振り切り Semi Finalist となった。そして大会はあと6試合を残すのみとなった。
参加国はワールドカップの半分の16。従ってワールドカップと異なり大会期間は約3週間。
でもワールドカップ本大会出場枠が16しか無かった時、憶えているのはアルゼンチン大会….もっと長かった気がしたけどその大会(と、その前に西ドイツ大会 )は1次リーグを勝ち抜いた8カ国が4カ国ずつ2つのグループに分けて決勝進出2カ国を決める為に総当たりを行う2次リーグが行われた。だから1次リーグ以降トーナメント方式を採用した今回のアジア対かよりも 6試合も多かったんだなぁ…

1次リーグが終わって上位8カ国が残って始まった決勝トーナメント。
いよいよアジアの強豪同士の激突が始まるとなると思うとわくわくする。それは3年前 EURO 2008 の決勝トーナメントを前に感じたものとは異なった楽しみだ…
今日の準々決勝はオーストラリアvs イラク、 韓国 vs イラン。 キックオフ時間が楽しみなカードだ。
最終戦のバーレーン戦を 1-0 の勝利で飾り、韓国がインドに1失点を喫したおかげでSoccoeroos は Group C を首位で通過したので準決勝の対戦相手は前回の覇者イラクになった。 
イラクとは前回1次リーグで対戦。しかし高温多湿のバンコックの中で全く動く事が出来ない Socceroos は 1-3 で完敗した。
そして両者は翌年から始まったワールドカップ3次予選でも相対し Brisbane で行われたホームゲームは Kewell のヘッド1発で勝利を収めたもののアブダビで行われたイラクの“ホームゲーム”ではスコアーこそ 0-1 だったが内容は完敗だった。しかしホームで勝った試合も試合内容はイラクに押されており Schwarzer が連発するファインセーブが無ければイラクの“ホームゲーム”と同じ結果になっていただろう….. 

 


Jedinak scores as Australia make quarter-finals

バーレーン戦の Soceroos のスタメンは肩の負傷の David Carney に替り Jonathan McKay, 負傷者ボランチ Jason Culina に替って Carl Valeri , Luke Wilkshire に替って Jade Northらが起用された。 Valeri はワールドカップメンバーだったが North, McKay はメンバーから漏れたもののこれまで何度も召集されAマッチ出場経験のある選手。一方のバーレーンは韓国に敗れインドに勝ったがインド戦では2失点を喫した。引き分けると得失点差でオーストラリアが1次リーグを勝上がる。しかし勿論バーレーンが勝てば準々決勝進出を決める。
オーストラリアは 2試合を終えて韓国と同じ1勝1 分。韓国は最終戦、誰も勝利以外予想しない今大会最弱のインドが相手。(まぁ何が起こるか解らないのがサッカーだけど。)  Group 1位で勝上がらないと準々決勝の相手はイランが確実。
今大会のイランはかなり調子が良い。初戦のイラク戦での鮮やかな逆転勝。第2戦の北朝鮮を見て大会参加16カ国 No.1 じゃないかなぁ…と云う印象だった…だからまず当たりたくないだろうなぁ…と云う相手と思った。

したがってこのバーレーン戦は負けられない試合でもあった。
バーレーンとはワールドカップ最終予選でも同組となっている。マナマで行われたアウェーゲームは徹頭徹尾押しまくられており終了直前 Bresiano のゴールで辛勝をした相手。GKが Premiership でも屈指の Schwarzer でなければ負けていた試合内容。 この前のワールドカップ予選の Socceroos のMVP は何と言っても Schwarzer だったなぁ…

試合開始からサポーターの歓声に後押しされるのはバーレーン。
選手がボールを前に運ぶ度に大歓声が沸き上がる。それでもオーストラリアは Brett Emerton, Tim Cahill が惜しいシュートを放つ。だがバーレーンにこの日スタメン起用された左サイドバックのMatt McKay を狙われHamd Rakae, インド戦で4ゴールを挙げたIsmaeel Abdulatif, Abdulla Fatadi Abdulla Omar ら日本でもなじみのある選手が前線に上がって来る。 CB にベテラン Lucas Neil で無ければとっく失点してしていただろう。 
しかし中盤で徐々に主導権を握りだした Socceroos はKewell Holman からのクロスを受け強烈なシュートを放つ。このショットはGK Mansoor のファインセーブで防ぐがJedinak が37分に相手クリアーボールを拾いそのままハーフボレー気味に放ったロングシュートがバーレーンゴールに吸い込まれこのゴールが決勝点になった。
これでトルコのGencelerbirligi でプレーしている Jedinak は韓国戦に続いて連続ゴール。 A-League Central Coast Mariners 時代からパワフルなロングシュートは定評が高かった。



先制直後にも Jedinak はロングシュートを放つが今度は GK Mansoor がファインセーブを見せる。前半終了前に Emerton が今大会2枚目のイエローを受け次の準々決勝戦には出られなくなってしまった。
後半に入り最初のチャンスを掴んだのはバーレーン。Abdulatif の強烈なミドルシュートは Schwarzer がストップ。
52分オーストラリアは決定的なチャンスをものにできなかった。 カウンターからKewell がドリブルで突破し上手く GK Mansoor をかわして右サイドに走り込んだ Cahill に素晴らしいクロスを送るが力が入りすぎたか Cahill はこれをミスショット( いやミスヘッド ) 地面を蹴りあげて Cahill は悔しがる。 
57分今度はバーレーンがカウンター攻撃に転じOmar が中央をドリブルで上がり Fatadi が Ognenovski がマークに入る前にミドルを放つがまたも Schwarzer が弾き出す。Jaycee John の動きにDF陣がつられて Abdul Fatadi にボールを持たせすぎた。 66分 バーレーンは更に大きなチャンスを掴む。右サイド Isa から入ったアーリークロスが逆サイドのフリーの Fatadi に渡りシュートを放つが Schwarzer が足でクリアー。 更にそのリバウンドにバーレーン選手達が飛び込むがオーストラリアDF陣も必死のディフェンス。
Fatadi は68分にも絶妙のスルーパスを受けるがここは Ognenoski が長い脚を入れてシュートを撃たせない。この試合前半からカタールでは珍しい雨が降り続いていたが60分過ぎからバーレーン選手は雨のピッチに慣れて来たのか収まる様になった。それに両チームとも中盤のマークが甘くなりミドルシュートの応酬となった。
ただ優位に攻めるバーレーンは高さではオーストラリアDF相手では苦戦を強いられCKでも Ognenovski らに跳ね返される。前のワールドカップ予選では Mohamed Adnan と云う長身のヘッドの強い選手がいたがこの大会には招集されていなかった。
77分オーストラリアベンチは Kewell を下げ Scott McDonald を投入し Cahill と2トップを組み、更に2分後 Jade North が下がり Neil Kiljenny が投入され 中盤に入り Emerton が右サイドバックに入り、 Valreri が右の2列目に入った。
試合時間が無くなり85分にバーレーンは Omar が強烈なミドルを放つがGK Schwarzer の正面。最後の数分、両者得点を狙い当たりがきつくなって来る。西村主審もゲームコントロールに忙しくなる。 87分 Cahill を下げ、 Melbourne Victory の若い Robbie Kruse が投入される。脚を痛めてしまった様だ。 そしてロスタイムが4分と表示される。92分 Omar からのパスを受けた Malood が Ognenovski をかわしてシュートを撃つがポストの右に外れる。終了間際にOmar がドリブルでオーストラリアゴールに切れ込む。 Neil がマークに入り転倒するが、ここは西村主審が“私は見ていたよ”というジェスチャー。 そしてスコアーはそのまま動かず試合終了のホイッスルが鳴り響いた……

中東で珍しい雨がこの日も降った。これが無ければもう少しバーレーンが優勢に動けただろうか…..

怪我人続出…

決勝ト-ナメント進出を決めたオーストラリアだが、怪我人と出場停止選手がいてメンバー構成がどうなるのか.. Luke Wilkshire と David Carney は戻って来れそうだが Jason Culina は膝の怪我がまだ完治せず練習を切り上げている。Holger Osiek 監督も Culina はイラク戦には起用出来ない見通しと漏らす。
更に深刻なのは Tim Cahill の怪我と Brett Emerton の出場停止。バーレーン戦では終了間際に相手DFとの空中戦で肩を痛めた Cahill は若い Kuruse と交替でベンチに下がった。まだイラク戦でのプレーに就いては言及されていないが、 Cahill 抜きだと攻撃は….

ドイツ人のWolfgang Sidka イラク代表監督は同じドイツ人監督である対戦相手の同じドイツ人Holger Osieck 監督に就いては 
“彼を良く知っているが残念ながらお互いのドイツ人監督は準々決勝で直接対戦するので大会が終わってから会いたいね。” この様に語った。

“試合は難しいものになるだろうが、我々は充分な準備を行いそして何を次にすべきか解っている。 重要な事は自分達の試合を心配する事で、対戦相手に就いて考えすぎると次に何をすべきかと云う事を忘れがちになる。”
Kewell 同様ワールドカップ予選のイラク戦、ホーム、アウェー共にプレーした Jade North は “イラクと対戦した時は、彼らはあまりにも動きが早くて流動的であったということ。彼らは良いサッカーをするチームの一つで彼らは前回の Asian Cup 王者でそれを皆に証明しようとしている。”
この様に述べた。
Emerton の不在に就いては“これが最初では無い。彼の出場停止は残念だがしかし我々は最後の日曜日もまだ残っているだろう。我々のプラン通りには事が運ばないだろうが、大会でも良いチームの動向を見て彼らは必ずしもいいプレーをしていなくても勝つ事があると言う事を思い出すだろう。”
DFの要 Lucas Neil はこう話した。 

 

ここまで来たら今年の Asian Cup の決勝戦は日豪対決にならないかなぁ.... その前に日本は準決勝で韓国かイランに勝たねばならない.....



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
イラク戦 (鍼灸)
2011-01-25 21:53:31
前回のエントリーの続きはこちらで書きます。

シュウォーザーの後継はコー(84年生まれ、今回招集)、フェデリチ(85年生まれ、南アフリカに呼ばれた)、ランゲラク(88年生まれ)、ボウザニス(90年生まれ)あたりでしょうが、クラブでレギュラーなのがコーとフェデリチだけ。
まだシュウォーザーの引退は遠そうです。

イラクにはアテネ五輪、前回のアジア杯GLで苦杯を舐めているので、今回もやられていたら、完全に苦手意識が生まれてるところでした。
引き気味でもボールコントロールの巧みさ、パスの正確さなど、さすがアジアチャンピオンでした。
苦しみながらも、最後にあっさり逃げ切るところは、ルーのベテランもさすがでした。
期待の若手組はキルケニーもバーンズも、出場時間が短かったせいか、あまり目立ちませんでした。
ここでも散々ドイツ組の引退を主張してきましたが、こういう老獪な試合運びを見ると、まだ彼らに頼らざるを得ないのかと実感します。
返信する
日豪対決 (Mr.コンティ)
2011-01-28 22:21:13
鍼灸様

いよいよ日豪対決ですね。
願っていた通りの決勝戦の組み合わせとなりました。これで日本が勝ってくれればハッピーエンドなんですけど世の中は甘くはないですから.... 
イラク戦は今回も接戦でしたね。そして今大会もベテランというよりもSchwarzerにずいぶん助けられていますね。 
この調子で日本は決勝戦も苦戦するのでしょうか..
とにかく今は決勝戦が楽しみです。それにしてもブラジル大会予選まで何人の”ドイツ組、南アフリカ組”が残るのでしょうか....
返信する

コメントを投稿