Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

横浜 FC vs 仙台 KAZU KAZU KAZU

2006-09-28 | 京都サンガ J-League
両チーム選手達がピッチに再登場してきた。反対側のゴール裏というよりもやや左上方には仙台サポーターが陣取る。彼らの為にも(声には出さないが)ベガルタの奮起を期待したいところだ。後半開始2分に熊林が左を駆け上がり右に入れるが大柴のシュートは惜しくも決まらない。48分には仙台が横浜FCゴールに迫り中田が瀧澤に激しくチャージに行く。そのこぼれダマを拾いに小村が向かうところに再び中田が激しく当たる。ちょっときつい気もしたが、仙台の気迫が伝わる。するとそのシーンと全く関係なかったセンターサークル付近で城彰二が倒れている。“ちょっと、ちょっと、城どうしたの?何を関係ないところで何かされたの?”とおばさま横浜サポが心配そうに口にする。しかし、城は立ち上がれず結局担架で運び出され、替わって189cm長身FW富永が入った。53分頃から仙台サポ達から“~~せぇ~んだ~ぃ、….おれたちぃのぉ…”の応援歌が始まる。2003年シーズン仙台スタジアムでの降格争いの当面の相手、京都戦、テレビからこの大合唱が聞こえてきて京都は完敗を喫した。あのときの応援歌だ。この応援歌に乗って仙台の時間が続く。57分には磯崎のスルーから梁が撃つがボランチ山口がブロック。66分には中田、中島と繋ぎ波状攻撃を見せ最後は池田が撃つ。後半に入ってロペスが前半よりも前線に位置して基点になるが、横浜FCのDFラインがそれに伴ってやや下がってしまいその分仙台が押し込む形が。そして両サイドを広く使うようになった。だがクロスをいれても189cmの“FW”富永に何度も跳ね返される。65分には焦りからかロペスと小村が小競り合い。小村は今や“古典的”と言われるようになったストッパータイプのDF(と、自分では思っているのだが。)ラインの上下動は不得手かもしれぬが1対1では強いと言う印象がある。65分にサンタナ監督は熊林を下げて富田を入れる。その直後に横浜FC瀧澤が大柴へのチャージをファールにとられてFKのチャンス。しかし、直接ねらった中島のシュートは枠を外れていく。70分、サンタナ監督、今度は大柴、梁勇基を下げて関口、菅井を投入。菅井は今季ほぼスタメンで出ており前節もフル出場だったのにどうしてこの試合はベンチスタートだったのだろう?5試合ほど出場しない時があったが怪我でもしたのかな?すると今度は高木監督が動く。79分、瀧澤を下げて崔成勇を入れて中盤を厚くする。それでも2点差は有る意味危ない点差。ここはもう1点取りに来るのか?そして79分、後半最大の見せ場が。山口のスルーを受けた KAZU が鬼の様なドリブルで仙台ゴールに迫りショートに持ち込む。ゴールはならなかったが、そのプレーに拍手が送られる。このドリブルを観にここに来たという人も少なくないのでは?そして81分、KAZU がお役目ご免とばかりに難波宏明と大歓声に送られてベンチに下がる。この9月12日に2006年度JFA・Jリーグ特別指定された流通経済大学所属の学生選手で大学入学前にはビッセル神戸に所属した選手。特徴はボールキープ力がある事。さっそく投入から2分後には右サイドを持って上がりDF二人に囲まれながらも粘ってFKを得る。 そのFKを崔成勇がクロスを上げ難波がドンピシャのタイミングで飛び込み決定的な3点目が決まった。電光掲示板に映し出されるリプレイを見るとタイミングも良かったが、仙台DFは誰もマークに着いていなかった。 この試合は落とせない仙台にとって、シーズンの成績を大きく左右するゴールであったか?それでも10分ほど前から続いていた “ Let’s !!Go ! SENDAI !!! “ のコールが途切れることなく続く。仙台の選手は開き直った様にがむしゃらに前に出てくる。そして横浜FCのDFラインはもう7人が最終ラインに並ぶ格好になる。“ラインがすぐに下がってしまうんだよなぁ。”と、Sさんのコメント。85分に菅井が切れ込み早いセンタリングを右に入れフリーの中島が決めて1点を還した。さらに88分には関口がドリブルシュート、89分には横浜FC中島のクリアを拾い中田が撃つが枠を外れる。“この試合の最初からこういうプレーをすれば”と仙台サポは思ったかもしれない。しかし“ Let’s !!Go ! SENDAI !!! “ のコールは途切れない、がしかし4分のロスタイムを終えてタイムアップのホイッスルが。これで昇格可能圏内争いに横浜FCが大きく1歩前進したことに。大歓声で挨拶に来る横浜FCイレブンを迎えるサポーター達。しかし、私の視線は仙台サポが陣取る一角に向く。思い起こせば昨シーズン最終戦、京都にとっては消化試合だった地元での甲府戦。1点ビハインドでのロスタイムでの鈴木悟のFKがポストを叩き、まさに起死回生の甲府が3位の座を射止め、後の入れ替え戦での快勝、そして昇格後の健闘と続いている。あの試合、京都が額面通りの実力をだしていれば仙台が3位になっていたのに、と今でも思っている。この試合に3位の可能性も賭けていただろう仙台だったが、残り9試合で12勝点差。それでも(こちらから見た目では)彼らは紳士的にベガルタイレブンを迎えているように見えた。 年末に入れ替え戦に昇格を託すチームはどこだろう? その相手が京都サンガになる公算も大きくなってきた。(と言うよりも15位が見えなくなってきた。) “横浜FCが入れ替え戦に出るならば世論は確実にそちらを応援しますよ…”とSさんに言った。”それから会場はどこになりますかねぇ?国立か横浜国際でやっても採算取れると思いますよ。“というと”いやぁ、どうかなぁ….“と、そうか。彼らは自動昇格の2位以内が十分な射程距離であった。降格が現実的となってきた我が京都と比べると羨ましい気がしてきた…..

3位争い 横浜FC vs 仙台 国立にて

2006-09-28 | 京都サンガ J-League
9月27日夕方、久しぶりにSさんの携帯に電話を。“もしもし、御無沙汰です。今夜国立でしょ?はい。競技場に着いたら連絡します。” Sさんは私が勤める会社の最強のライバル会社の優秀な営業社員。ある展示会をきっかけにおたがい濃厚なサッカーファンと解り、意気投合。それはSさんが熱心に支持していた横浜フリューゲルスが消滅させられた直後だった。 当時のフリューゲルスサポ達の抗議行動にも参加されたとの事。“横浜Fマリノスと旧フリューゲルスは異なるもの。今後全日空機には絶対に搭乗しない。”との信念を持たれている。私も一サッカーファンとして全日空は絶対に使わないことにしている。これが私達に出来る抗議行動でしかないのだ。
そして多くの元フリューゲルスサポがそうだった様にSさんは今熱心な横浜FCサポだ。昨シーズン、我が愛する京都パープルサンガがJ2にいる時に三ツ沢で横浜FC戦を観戦して以来の再会だ。この日の横浜FCは前節に続き国立競技場でのゲーム。相手は3位争いをしているベガルタ仙台。J2は前節第38節を終えて1位柏の勝点72を筆頭に2位神戸勝点71、3位横浜FC勝点70と大混戦。そしてなんとか昇格可能圏内を狙う4位の仙台が勝点60とやや離されている。アウェーの仙台は、この直接対決を絶対に落とせない。国立競技場は都営大江戸線が開通してくれたおかげで会社からは半時間もかからない。しかし、仕事の都合で競技場前に着いたときは既に7時20分近くになっていた。入場券を求めるがS席が4,500円、そしてゴール裏のB席が2,500円でホーム、アウェーがきっちりと分けられている。国立だから高いのかなぁ…と思っていると競技場から歓声が聞こえてきて、その直後に“ゴ~~ォルゥッッ”と言う場内アナウンスが。ホームの横浜FCがゴールを上げたのが解った。これは急がねば、とSさんの携帯に電話を。電話口からは横浜FCサポ達の歓声が漏れ聞こえてくる。そしてSさの居場所を確認しチケットを購入して競技場内に。だが、不慣れな?私はどちらが横浜FC側のサポーター席かがわからず右往左往する始末。ようやく入り口を見つけて中に足を入れると、横浜FCのチャンス。カズがCKをセットしていた。歩を止めてそのプレーを凝視する。そのCKを横浜FCのFWが頭で合わせてあっさりと追加点を横浜FCが挙げた。大喜びの横浜FCサポの間を縫ってSさんの席を探し近くへ移動する。“どうも、御無沙汰。”“今また入ったよ。”“そこで看ていた。あっさり入ったねぇ” 後ろの電光掲示板で今のレプレイを看て、得点者が瀧澤だと解った。そしてこれが横浜FC、2点目のゴールで、場外で聞こえた” ゴ~~ォルゥッッ”は城彰二の得点だった。“どうです?横浜は?”“う~んん、横浜というよりも仙台がどうしちゃったんだろう?この前(第15節の三ツ沢)観た時とは大違いだなぁ(その試合は0-0で引き分け)”おそらくその試合の仙台はブラジル人選手が3人出たのではないかな?そして前回のユアテックスタジアム仙台での対戦は 1-1 のドロー。その横浜FCの得点者が25節からレンタル移籍したアレモンだった。“アレモンって京都のアレモン?”“そうそう。高木監督がだいぶ気に入っている。”あぁ京都は何故アレモンを出したんだろう?金が無い訳じゃないのに。“アレモンは京都でも貴重な戦力だったと思ったのに。1人で状況を打開できる選手だし。”“そうだね。そこが魅力。”しかし今日、アレモンはベンチ入りしていない。その替わり、前節はベンチ入りしなかったがキングカズがスタメン出場だ。第30節の愛媛戦で先発出場以降、37節神戸戦までの7試合は途中出場が2度の通算プレー時間は31分。38節のヴェルディ戦には先発出場し61分にベンチに退いて以来4試合ぶりのスタメンだ。“KAZUにはいつまでも続けて欲しいけど。せめてもう一度J1で。”だがそうなると降格するのは我が京都かな?
Sさんに横浜FCのフォーメーション等を尋ねる。小野、中島がサイドバックそして中には鄭容台と小村が固める。そして内田、山口がボランチ。吉野、瀧澤が攻撃的MF、ツートップは城彰二にKAZU。“ KAZU,城、山口、小村、フランス大会前の代表だね。”“それを言わないでよ。”“そして監督は高木琢也”“第二節からいきなり指揮を取っているけどなかなかよくやっているよ。”とSさんは結んだ。サイドバックの中島は第20節から故障で3ヶ月間の長期離脱を余儀なくされていたらしい。しかし復帰後は39節柏戦、40節水戸戦と勝利に貢献した。DF陣と言えば、ツィードの退団は本当に痛かったらしい。理由は家族の問題だったとか。だから“崔成勇と契約したのかなぁ?”“そかもしれない。”“彼の奥さんは阿部美穂子と言ってテレビタレントで、ハングル語講座にも出ていて言葉の問題は無いみたい”と話を進めたがSさんは阿部美穂子を知らなかった様だった。ピッチの上では横浜FCの攻勢が続く。と言うよりもSさんはこの日の仙台の出来の方が気になる様だった。“前節は格下の鳥栖相手にロスタイムに入れられて負けたからそのショックが残っているのでは?”と言うと“それならこっちだって草津に完敗したよ。”仙台のパスは足元へばかりで、攻撃の糸口はロペス頼りと言った感じ。試合巧者の横浜FCボランチの山口がそれを見逃すはずは無い。そして前半は横浜FCが2点リードで終えた。 この試合は United Arrows Match と名付けられ、観客にスーツ等をプレゼントする企画を行なった。この会社は1989年に設立された紳士服・婦人服及び雑貨等の企画・販売 を行なっている会社で2003年に東京証券取引所市場第一部に上場している。J2(と言っては失礼か)のゲームでこの様な企画があがるのもKAZU効果か?
ハーフタイムの間にSさんにビールをポテトチップスをご馳走になる。前回の横浜FC戦もビールをご馳走になったなぁ。
ライバル会社の営業スタッフと仲良くスポーツ観戦を楽しむシーンを会社の上役が見たら、Sさんの会社はそうでもないかも知れないが、狭量な弊社の人間がみたらどう思うか、楽しみでもある。 シーズン前、雨の日産スタジアムで横浜Fマリノスとプレシーズンマッチがあり、完敗した話も聞いた。むかしJリーグ発足前、三ツ沢競技場で日産自動車と全日空との“YOKOHAMA City Cup “ と名付けられた試合を観戦したことがあった。”木村和司、松永、柱谷兄弟、金田、水沼、そして前田治、反町、高田、モネールらがいたよ。“と話をした。 そうもう18年も前のことだった….. そしてこの試合にその反町五輪監督がオシム日本代表監督と共にこの試合を視察した事を翌日のネットニュースで知った…続く