ハーフタイム中に試合前に購入したプログラムをパラパラとめくる。モックなでしこリーグと名付けられた女子サッカーでは日本最高峰のリーグ戦。モックとはリーグ戦のスポンサーで1994年に設立された新興の会社で、外食、ブライダルビジネスを手がけている。ブライダル市場に参入するあたり、なでしこ達にふさわしいかもしれない。Division 1は8チームで構成され、2回戦総当りで順位を決め、上位,下位4チームずつが順位決定リーグ戦を総当りで行うがレギュラーリーグでの結果はそのまま加算される。そして Division 2 も8チームで構成され3回戦総当りで順位を決めて、1位が自動昇格。2位が Division 1 の7位チームとホームアンドアウェーでプレーオフリーグを行い昇格を争う。Division 2にはアルビレックス新潟や ジョエフユナイテッドがいる。そしてかつて女子サッカーの代名詞とも言われた清水第八がここにいる。全盛期は静岡県の鈴与グループのスポンサーを受け、女子サッカー全国制覇8連覇を成し遂げた古豪だが、はやく1部入りをして欲しい。 そして Division 1 の各チームの代表的な選手1名の“生活ぶり”も紹介されていた。学生あり、主婦あり、そしてOLあり。殆どの選手がプロではなく限られた時間で精進している。かつて(男子の)日本リーグサッカーは企業に所属しておりサッカー部に居る間は給料の心配は少なかった。その後ライセンスプロ選手制度が出来、プロリーグ発足に繋がったが、女子の今の現状は男子の日本リーグよりも厳しい。そんな中で世界を相手に戦うのだから、判官贔屓の私は彼女達の応援に拍車をかけたくなる。
後半も浦和の攻勢で始まる。47分には右から北本、安藤、そして柳田に渡りシュートを撃たれるが惜しくも外れる。54分にはカウンターから安藤に撃たれるがGK正面。55分にはDF笠嶋の左からのナイスクロスが入るが惜しくも安藤には合わない。エンドが替わって今度は高槻がこちら側のゴールに攻め込んでくるので初めて浦和DF陣がよく判るのだが、この笠嶋は身長170cmと長身。清水第八にも所属したベテランではあるが色白でこの身長だからモデルでも行けたのではないかな(関係ないか?)。どうりで、前半なかなか高槻はサイドからクロスが入れられないわけだ。細田監督はここで二人目の交替選手、MF櫻田有幾子をFW伊丹絵美に替えて投入し中盤を厚くする。これが功を奏して中盤で高槻のボールが廻るようになった。(だったら前半の交替時にそれをやっていれば?・・・)64分にはFKを得て庭田が直接狙うが惜しくもバーを直撃し、またもや我々高槻サポは天を仰ぐ。高槻は交替出場の金房が左に開いてそこにボールが渡ればなにか可能性を見出せるようになってきた。しかし、浦和の攻撃の要、安藤が守備に戻って来るのでなかなかシュートが撃てない。その安藤は66分にミドルを撃つがGK海堀がナイスキャッチ。 浦和ベンチの永井監督がここで立ち上がった。永井良和と言えば、地元、市立浦和高校出身で全国優勝を果たし“赤き血のイレブン”のモデルとなった。だが私はむしろ、後に古河電工に入社し、日本代表のFWとしても活躍し、特に韓国戦では強いところを見せてくれたという印象の方が強い。だから彼が浦和で指揮を取るのは少し違和感を感じるが、地元の人にとっては心強い経験者と映るのかもしれない。永井監督はMF法師人に替えて地元埼玉栄高校出身の保坂のどかを投入。どちらも身長150cmに満たないが早くて細かい動きをする。これで高槻中盤での攻勢を抑えに出て、カウンター攻撃が増える。69分には北本がドリブルで上がってそのままシュートに持ち込むがGK海堀がキャッチ。76分には保坂が左からクロスを入れて若林があわせるがこれも海掘の正面。海掘はこの日大忙しだ。78分にはその若林が下がり同じFWの松田典子が入るがこれで前線からのプレスを掛ける。浦和はこの2試合ベレーザ、TASAKI と強豪相手に連敗中なのでこの試合は何とか勝ちたいと言う執念が徐々に伝わってくる。それでも高槻は79分、相澤がドリブルで上がりそのままシュート。そのこぼれ球に伊丹が迫るがゴールは割れない。85分にはDF高見を下げてFW藤川を投入して同点ゴールを狙うが、結局ボールは届かず無情のホイッスルが鳴った。試合終了後は我々の所に挨拶に来る高槻イレブンに精一杯の声援を送り、高槻サポの方からエールの交換を始める。私も力いっぱい“うらぁ~わレッズ”と叫ぶ。浦和サポ及び観客席からは拍手が送られ、続いて“高槻FC!!”のエールが返ってくる。10人にも満たない我々の応援席から精一杯の拍手を送る。 学生スポーツの様だが、ここには共通の意識がある。女子サッカーを盛り上げようとする意識だ。我々に出来る精一杯の事だ。そして関西から着たサポーターの人達に労いの言葉をかける。昔、高槻FCが全国優勝したときに私は西が丘競技場でその現場に居合わせたことを話した。“時間が有ったら高槻に来て応援してください。”といってくれた。スペランツァ高槻のホームゲームは高槻総合、高槻萩谷、神戸ユニバー等で行われた。浦和の様に“聖地”を持たない。だが彼女達のプレーに郷土意識を再び齎してくれた。 最後にもう一度言わしてもらおう。
“私、女子サッカーのファンです。”
後半も浦和の攻勢で始まる。47分には右から北本、安藤、そして柳田に渡りシュートを撃たれるが惜しくも外れる。54分にはカウンターから安藤に撃たれるがGK正面。55分にはDF笠嶋の左からのナイスクロスが入るが惜しくも安藤には合わない。エンドが替わって今度は高槻がこちら側のゴールに攻め込んでくるので初めて浦和DF陣がよく判るのだが、この笠嶋は身長170cmと長身。清水第八にも所属したベテランではあるが色白でこの身長だからモデルでも行けたのではないかな(関係ないか?)。どうりで、前半なかなか高槻はサイドからクロスが入れられないわけだ。細田監督はここで二人目の交替選手、MF櫻田有幾子をFW伊丹絵美に替えて投入し中盤を厚くする。これが功を奏して中盤で高槻のボールが廻るようになった。(だったら前半の交替時にそれをやっていれば?・・・)64分にはFKを得て庭田が直接狙うが惜しくもバーを直撃し、またもや我々高槻サポは天を仰ぐ。高槻は交替出場の金房が左に開いてそこにボールが渡ればなにか可能性を見出せるようになってきた。しかし、浦和の攻撃の要、安藤が守備に戻って来るのでなかなかシュートが撃てない。その安藤は66分にミドルを撃つがGK海堀がナイスキャッチ。 浦和ベンチの永井監督がここで立ち上がった。永井良和と言えば、地元、市立浦和高校出身で全国優勝を果たし“赤き血のイレブン”のモデルとなった。だが私はむしろ、後に古河電工に入社し、日本代表のFWとしても活躍し、特に韓国戦では強いところを見せてくれたという印象の方が強い。だから彼が浦和で指揮を取るのは少し違和感を感じるが、地元の人にとっては心強い経験者と映るのかもしれない。永井監督はMF法師人に替えて地元埼玉栄高校出身の保坂のどかを投入。どちらも身長150cmに満たないが早くて細かい動きをする。これで高槻中盤での攻勢を抑えに出て、カウンター攻撃が増える。69分には北本がドリブルで上がってそのままシュートに持ち込むがGK海堀がキャッチ。76分には保坂が左からクロスを入れて若林があわせるがこれも海掘の正面。海掘はこの日大忙しだ。78分にはその若林が下がり同じFWの松田典子が入るがこれで前線からのプレスを掛ける。浦和はこの2試合ベレーザ、TASAKI と強豪相手に連敗中なのでこの試合は何とか勝ちたいと言う執念が徐々に伝わってくる。それでも高槻は79分、相澤がドリブルで上がりそのままシュート。そのこぼれ球に伊丹が迫るがゴールは割れない。85分にはDF高見を下げてFW藤川を投入して同点ゴールを狙うが、結局ボールは届かず無情のホイッスルが鳴った。試合終了後は我々の所に挨拶に来る高槻イレブンに精一杯の声援を送り、高槻サポの方からエールの交換を始める。私も力いっぱい“うらぁ~わレッズ”と叫ぶ。浦和サポ及び観客席からは拍手が送られ、続いて“高槻FC!!”のエールが返ってくる。10人にも満たない我々の応援席から精一杯の拍手を送る。 学生スポーツの様だが、ここには共通の意識がある。女子サッカーを盛り上げようとする意識だ。我々に出来る精一杯の事だ。そして関西から着たサポーターの人達に労いの言葉をかける。昔、高槻FCが全国優勝したときに私は西が丘競技場でその現場に居合わせたことを話した。“時間が有ったら高槻に来て応援してください。”といってくれた。スペランツァ高槻のホームゲームは高槻総合、高槻萩谷、神戸ユニバー等で行われた。浦和の様に“聖地”を持たない。だが彼女達のプレーに郷土意識を再び齎してくれた。 最後にもう一度言わしてもらおう。
“私、女子サッカーのファンです。”