Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

西の端パースに移動 

2006-09-03 | Aussie & Kiwi
9月3日、我が日本代表はジッダに乗り込みアジアカップ予選A組最大の難敵と言うよりもアジアで最強とも言えるサウジアラビア代表と戦う。だがサウジはエースのYasaar Al Qahtani が怪我で出場できない見通し。
アル・カタニ は先日、UAEとの親善試合に出場したがその時に負傷。大事をとって2週間の休養がメディカルテストの結果が出ているとファハド・アル・ムサビ監督は語っている。アル・カタニは先のインド戦でチームの得点全て、3ゴールを挙げているが、彼の欠場で2トップは同じ所属クラブ、アル・ヒラルでプレーするアーメッド・アル・スワイリとUAE戦でゴールを挙げたサラ・バシールと見られている。アル・スワイリはイエメン戦で2ゴールを上げている。日本戦で結果を出して代表に定着した旨のコメントも残している。またブラジル人のマルコ・パケータ コーチにとってMFのオマール・アル・ガンビ、アブドラス・アル・カタランの復帰も大きいとの事。そして日本代表には今回欧州でプレーする選手とナビスコ杯に出場する選手が召集されていない。オシム監督は” Key となる9人の選手を招集できなかったと漏らしているとか?“ 両国の対戦は確か2000年のアジアカップ決勝戦以来ではなかったか?その時はGK川口がサウジの猛攻を防ぎきって優勝を手にしたのだった。 サウジアラビアの最大の武器は、この国の偵察が不可能に近いことだ。大概の国は観光ビザを申請すれば入国が出来るのだが、この国には観光ビザそのものが存在しなくて容易に入国できない。思い出すのは1993年ワールドカップアメリカ大会予選前、当時代表チームの清雲コーチのビザが発給されずに入国出来なかった事だ。しかし、とは言えっても各組上位2カ国ずつが来年の本大会に出場できるので、他の国々、イエメン、インドとの力量を考えればそうナーバスになる事も…と思う。同じ思いはサウジも一緒だろう。
そういう意味では9月6日水曜日にクウェートシティに乗り込んでクウェート代表と戦うオーストラリア代表も同じだろう。レバノンの大会辞退で既に2勝を挙げており本大会出場を決めてしまっている。しかし、ワールドカップ効果か?新聞には Socceroo の話題が出て来る。CARETAKER Socceroos coach ( 暫定代表監督) Graham Arnold 氏の発表したメンバーにはキューウェル、ヴィドゥーカ、ケーヒル達は含まれていないが9人のワールドカップメンバーが含まれているとの事。 
John Aloisi (Alaves, Spain), Michael Beauchamp (FC Nurnberg, Germany), Jacob Burns (TS Wisla Krakow, Poland), Scott Chipperfield (FC Basel, Switzerland), Ante Covic (Hammarby, Sweden), Jason Culina (PSV Eindhoven, Holland), Ahmad Elrich (Fulham, England), Ryan Griffiths (AFC Rapid Bucuresti, Romania), Brett Holman (NEC Nijmegen, Holland), Patrick Kisnorbo (Leicester City, England), Scott McDonald (Motherwell, Scotland), Jonathan McKain (FC Politechnica AEK Timisoara, Romania), Ljubo Milicevic (BSC Young Boys, Switzerland), Mark Schwarzer (Middlesbrough, England), Josip Skoko (Wigan Athletic, England), Mile Sterjovski (FC Basel, Switzerland), Nick Ward (Queens Park Rangers, England), Luke Wilkshire (FC Twente, Holland).

日本戦で逆転ゴールを挙げたJohn Aloisi だが彼にとっての脅威はAhmad Elrich, Ljubo Milicevic そしてJon McKain の代表返り咲きだ。この3人は最後の最後でワールドカップメンバーから漏れてしまったのでアジアカップに賭ける意気込みも並々ならない。またワールドカップで出場機会の無かった Josip Skoko が主将に任命される。ワールドカップ前のバーレーン戦でのパフォーマンスとキャプテンシーが評価されたのだとの事。 ただアーノルド監督はこれがオーストラリア代表監督最後の指揮となるとの見通しが。後任は誰だろう? この試合クウェートの方が必死になるだろう。この試合の後クウェートは当面の敵、バーレーンとのアウェーゲームしか残らない。バーレーンがホームでオーストラリアに破れているので少なくとも引分けたい所だろう。 でもどうしてレバノンは大会辞退したのだろう?世界バスケにはきちんと代表を派遣してフランス、ベネズエラから勝利を挙げてたのに?でもこの試合がある時私はニュージーランドに渡っているのです。あぁ残念、テレビ観戦が出来ないわ…..

Australia 入りしました。

2006-09-03 | Aussie & Kiwi
8月30日、重たい気持ちでシドニー行きのカンタス航空 QF22便に乗った。ワールドカップが終わって初めてのオーストラリア、ニュージーランド商用の旅が始まる。世界バスケは Tall Blacks に無念の惜敗。女子サッカーはマチルダスに返り討ち。そして6月のワールドカップは Socceroo に痛恨の逆転負け。オーストラリアの顧客の間では私のサッカー狂は有名で、1997年の“MCGの悲劇”以来、サッカー人気が今一だったオーストラリア大陸で彼らの間に Socceroo を むしろ“ Promote “ したくらいだった。ワールドカップでのSocceroo の快進撃振りを聞かされると思うと…しかもそれが初戦の日本戦の勝利から始まった事を考えると…..
機内は大変空いていた。エコノミークラスの乗客率は10%程度じゃなかったか?ほぼ全員が一列を好きに使っている。私の列も他に乗客がいない。カンタス航空は国内ではライバル会社が無く寡占状態に近い。単に豪州往復だけだとシンガポール航空の方が快適で安価だが、どうしても国内やニュージーランドに渡らねばならないので経費的にカンタスを使わざるを得ない。カンタス航空の料金の高騰ぶりとサービスの低下ぶりはオーストラリア国内でも問題になっており人気も急低下。何とか顧客獲得と観光客誘致の為に往復プラス4都市キャンペーンを張ったものの今度は折からの燃料価格高騰がおさまらず Fuel Surcharge に4万円以上も掛かっている。
“ブッシュ政権が終われば原油価格は急降下しますよ。”と自虐的なコメントも。 8時間半のフライトは機内食を摂った後にすぐに寝入ってしまったのであっという間だった。 シドニー到着は現地時間早朝の6時半頃。いつもの通り大変な混雑の税関。長陀の列に並んでいると一人の係官が私を連れ出して荷物を開けろだの何しに来たとの尋問を始める。しかし、通り一遍等の質疑と携行品検査をしただけで終わってくれたので半時間は得をしたかな?すぐに外に出られた。市内に移動しホテルにチェックインを済ませても幸運にもまだ9時前。顧客とのアポの時間にはまだ数時間あったので近所の News Agencyに行くと。あったあった、Four Four Two Australia Verion にならんで SOCCEROOS CAMPAIGN と言う題名の“ワールドカップ特集号”が。あのカイザースラウテルンでの悪夢が甦り、無念さが込み上げてくる。 先週に始まったばかりの A-League もワールドカップ効果から昨年以上の話題を呼んでいるらしい。しかし、9月1日の新聞にショッキングなニュースが。トリニダードドバコ代表の Dwight York が Ireland の元英雄Roy Kean が監督就任した Sunderland に移籍が決ったとの事。Sydney FC での年棒が AS$900,000 ( 約8100万円) 。Sunderland は AS$150万(約1億2千万)だすとの事らしいが、おそらく給料だけでなく、 Manchester United 時代の僚友関係が大きかったのではないかな? York は Sydney FC だけで無く A-League のスター。彼を見たいからスタジアムに足を運ぶファンも多かった。 Sydney FC の Chief Executive, Tim Parker 氏は”リーグの為にも彼の後任をはやく探さねば“とコメント。しかし、代わりになる選手はすぐには見つかりそうにも無く、昨年の KAZU の様な Guest Player を求める事も示唆している。もう一度 KAZU を誘うか?韓国代表のアンジョンファンでも誘えばどうかな?ここには韓国系移民も多いし。 
その一方で4年後のワールドカップ振替開催地として急にスポットライトが当りだした。 やはり南アフリカは厳しいのか?Sydney Morinig Herald 紙によると南アフリカでのワールドカップ開催に向けての遅れ具合は Hopelessly (希望が無い)ほどらしい。そこで必要とあらば2018年に大会誘致を目標にしていたオーストラリアがニュージーランドと共催で2010年の振替開催に名乗りを挙げられるとの事。その背景には既にオーストラリアはワールドカップクラスの競技場がメルボルン、シドニーに2つずつ、ブリスベンに1つそれからパースにもワールドカップとは別に6万人収容の競技場の建設が予定されていたので、施設には問題が無いと。それから2011年に日本を抑えてラグビーのワールドカップ開催地に決ったニュージーランドにもAuckland, Wellington, Christchurch そして Dunedinとワールドカップクラスの競技場がある。ただ西の果てパースはシドニーから飛行機で約5時間。ここ数大会のワールドカップの予定表を見るとグループリーグを1つの街で集中開催する事が無いのでパースに移る試合を組み込まれたら溜まったものではない。その為にも丁度その中間地点にあるアデレードでの開催も必要となるだろう。アデレードは8月に行われた女子のワールドカップアジア地区予選が行われた。そして各大都市にはオージーフットボールやラグビー( Union & League ) のチームがあるので、大会後でも施設を活用出来る。 その上まだ私は言った事は無いが南アフリカに比べるとインフラに安全性が断然違う。
南アフリカ政府は4年後の大会に向けて新しく3つの競技場の建設と既存の7つの競技場の改築の為に$US7億5千万(約900億円)予算を取っており、期間中35万人が訪れる事を予想し空港を始めインフラ整備に16億豪ドル(約1440億円)の予算を計上しているが、8月初めに遂に南アフリカ政府は大会開催にこぎつける為のspecial measures bill (特別法案?)を認めた。スポーツ省大臣のMakhenkesi Stofile 氏は“ワールドカップは我々に何が出来るかを世界に示す絶好の機会。そしてAfro-pessimisum ( アフリカに対する悲観的な考え?)を一掃するチャンス”とコメントするが、先のワールドカップ期間中から次の大会開催が危惧されていた。アフリカでワールドカップを開催するのは現FIFA会長のブラッター氏の悲願でもあり、彼の後押しが大きかったが,次の会長選挙を終えて(恐らく)再任されても“かばいきれないほど”悲惨な準備状態であればブラッター氏でも擁護しきれないと言うのが大方の見方。私個人はオーストラリア、ニュージーランド共同開催には大賛成だ。南アフリカを訪問した人に聞いたが、治安の悪さは“聞きしに優る、想像通り”だそうだ。予約したホテルがダブル、トリプルブッキングで金だけ取られて外で寝てくださいと言われかねない。その点オーストラリア、ニュージーランドなら私の“ホームグラウンド”宿泊地に動き方それに裏技、今から想像するだけでもわくわくする。楽しむ為には日本のワールドカップ予選突破が大前提だが、オーストリアが自動的に出てくれると日本も助かる。それにアフリカ枠増加の為にアジア枠が減らされる事は無いだろうに。また同 Sydney Morning Herald の“ World Cup Rescue Mission tempt’s O’Neil :ワールドカップを救助する為の Mr.O’Neil:オーストラリアサッカー協会会長の任務”と題された社説に対し南アフリカ当局から抗議の e-mail が届けられたらしい。この社説はあたかもワールドカップがオーストラリアで開催される事がふさわしいと言わんばかりにと。でも1986年大会のコロンビアの事もあるので早い目に決めたほうが良いかも知れない。でもアテネ五輪も施設の完成が大変不安視されたが結局は問題なく完成仕上げたのだけれど。そして私はシドニーにはわずか1泊の滞在で更に飛行時間5時間かけて西の端の大都市パースに向った。