Mr.コンティのRising JAPAN

マスコミの書かない&書きそうもない!スポーツ界の雑学・裏話を、サッカーを中心にコメントを掲載していきます。

私女子サッカーのファンです なでしこ達よ次は勝て!!

2006-09-02 | Women's Football
選手層が厚いのか?それとも日本戦だと発奮するのか?
その北朝鮮。3選手の不在を感じさせない立ち上がり。ロングパス主体のオーストラリアと異なりショートパスを多用し、1対1では、準決勝のオーストラリア戦では優位だったなでしこ達も北朝鮮DFのしつこさに手間取っているのがよく判る。
日本は16分にはオーストラリア戦では途中出場だったこの日スタメン出場の酒井がミドルを放つが正面に。しかし序盤に相手GKに飛んだボールはこれくらい。北朝鮮は運動量も豊富でなでしこ達の動く先に行くのでスペースに出すパスが出せず、足元へのパスばかり。悪い流れの中23分に先制を許してしまう。ヨ・ユン・ミンがスローインをFWリ・クム・スクに送る所を下子鶴が詰めるとヨ・スン・ミンは絶妙のタイミングで後ろにスルー。そこには矢野のマークを外れたリ・ウン・スクがフリーでおり、難なくゴールを割られた。ゴール前のこのコンビネーションは流石だった。準決勝のマチルダスでは披露できない攻撃でやられてしまった。観客席から歓声が上がる。同胞がオーストラリアにいる訳無いのにと思うとそれは韓国人が応援していた。そうか。韓国も同胞か。ここオーストラリアに在住する韓国系移民は在留邦人の2倍いや3倍以上だ。そういえば準決勝の中国戦を終えて朝鮮日報を初め韓国のマスコミは試合終了間際の判定に退場になった北朝鮮の選手達を擁護するコメントのオンパレードだった。スタンドからも“オ~ピルスン(必勝)コレア!!” の合唱が始まる。どうせなら”チョ~ソンミンシュシュィ!!” とも言ってやれよ。それとも“イギョラ!! チョ~ソンッ”とかそれとも“シュグンッ マンセェー”とか。それが出来なきゃ”テーハミングック“でも言ってやれよ。と思っていたら追加点を入れられてしまった。33分クリアーボールを拾われ、MFキム=タンシル, イ・クム・スクと繋がれ最後はMFイ・ウン・ギョンのシュートにゴールネットを揺らされた。先制点のスローインと言い、北朝鮮のチーム主将イ・クム・スクがボールに絡むとどうもピンチを招いてしまう。北朝鮮はワンタッチ、ツータッチでボールを回すので日本のプレスが掛からない。そしてエース沢になかなかボールが廻らず、ようやく沢にボールが渡っても2人、3人ですぐ囲まれてしまう。また北朝鮮DF陣もハイボールの競り合いには平気で肘を出してくる。39分にはクリアーボールを拾われて逆襲からシュートに持ち込まれる。一旦はGK福本が弾くがこぼれ球をイ・ウン・ギョンに拾われてそのままこの試合2点目のゴールを決められ、あっという間に3点差を付けられてしまった。中継していた放送席まで静まり返ってしまう。しかし、ここからなでしこ達が奮起したのか北朝鮮がペースダウンしたのか、日本の攻勢がはじまる。41分には宮間、大野と繋ぎ永里がヤン・オク・キョンとリ・スン・ボクの間に割って入りシュートを放つ。この北朝鮮DF2人は準決勝の中国戦には起用されていなかった。43分にはCKから一旦はクリアされたがそのクリアボールを酒井が拾い磯崎に繋ぐ。磯崎はゴールマウスにロブを入れそれを沢が安藤に落とす。安藤はリ・スン・ボク、ヨ・ユン・ミンの2人に挟まれながら粘って北朝鮮ゴールに流し込み1点を返した。3点差を付けられてもいや付けられたからDF安藤が攻撃参加をしたのか。う~ん。女子の方が積極的だ。前半終了間際に1点を返し、まだ2点差があるとは言え後半に向けて期待を抱かせるゴールであった。

なでしこ主導権を奪うが…..
後半、なでしこ大橋監督は得点者ではあったがDF安藤とMF大野を下げて荒川と大谷のFWを投入する。兎に角前線の数を増やして相手DFにプレッシャーを掛ける作戦か? 48分には永里が粘ってファールを貰いそのFKは沢が直接狙うがGK正面に。GKプ・ウン・フイはやはり安定感に欠けるか?51分には柳田の絶妙のクロスが荒川にわたるが惜しくも得点にならない。52分は沢がボレーを放つ等立ち上りから日本が攻勢を続ける。しかし、北朝鮮も特にエース沢には厳しいチャージで止めにかかる。60分にはキム・サン・シルのファールで沢が倒され立ち上がれず外に出されるがそれ以上はお咎めなし。だがその前に磯崎がリ・クム・スクへのタックルに対してイエローが出されるがスロービデオを見ると磯崎の足はしっかりとボールに入っていたのに。この日の主審はオーストラリア人だけど、線審は中国と韓国。日本にとって政治的には不利な組み合わせだが… 67分には沢の縦への突破から新川、宮間と繋ぎそこから大谷にクロスが送られるが僅かに合わない。その直後にはベンチから“大谷開け”と指示が飛ぶ。 北朝鮮は前半飛ばしすぎたか動きががっくりと落ちている。ここで1点差にすれば試合に勝つチャンスは断然大きくなる。しかし、ここでなでしこ達の前に立ちはだかるのが170cmのゲーム主将、キム・クム・スク。体格だけでなく、テクニックも高くスピードもあり、ここぞと言う場面ではピンチでもチャンスでも出て来る。そしてなでしこ達も77分あたりから動きが落ちてきて北朝鮮にボールを回される。ここで日本ベンチはFW大谷に替えてMF坂口を入れるが、大谷は後半から入った選手。中盤のもっと疲弊している選手を替えてやったほうが良かったのではと疑問に思う。北朝鮮は前線に2、3人残し、残りの7,8人でゴールマウスの周りを固める。新川、沢がペナルティーエリアに近づいても2がかりでマークをしかける。それでも89分、柳田からのクロスに永里がドンピシャのタイミングであわせてゴールを割る。これで1点差だ。ロスタイムは….3分と表示される。まだチャンスはある。北朝鮮も長身のFWヨン・ポク・シムを入れるがこれは攻撃と言うより日本のハイクロス封じだろう。新川のロブに永里とヤン・オク・キョンが競るがそこにGKが出て来てキャッチ。そして同点ゴールが生まれることなくタイムアップ。世界ランク7位の北朝鮮がアジア地区からワールドカップ行き3枚目の切符をものにした。 日本はまたもや日本以外で北朝鮮に勝つことが出来なかった。

8月27日。10年ぶりに女子リーグのオールスターが行われ、All West が勝った事が新聞の片隅に掲載された。
女子サッカーの取り巻く厳しい環境の表れか?いや商業主義のジャーナリズムの無い日本スポーツ界の現状だろう。
それだけにワールドカップへの最後の切符を賭けたプレーオフには頑張って欲しい。 私、女子サッカーのファンです。 なぜなら彼女達のほうが先にワールドカップへ我々を導いてくれたから。 それにしても俺は話題がずれてるなぁ。どうも時間と体力が続かず睡魔にも襲われUp Date な話題を掲載できていないなぁ。でも誰も期待していないか??? ブログ思いのままなり..

私女子サッカーのファンです 女子サッカーへの思い

2006-09-02 | Women's Football
私の生まれ育った、大阪府の北部にある京都に近い街高槻市。子供の時、1970年代からサッカーの盛んな街だ。私が通っていた中学校はサッカー部が大変強く、1級上の先輩と同級生達は何と2年連続で全国大会に出場してた。そして2級上には1979年日本で開催されたワールドユース大会の日本代表候補に選ばれ、後に日本リーグでもプレーした先輩がいた。後輩の中にはJリーグ入りした選手もいるらしい。残念ながら私はサッカー部員ではなく水泳部員だった。水泳部も弱くはなく、私が3年生の時には高槻市大会で団体2位に入った。もちろん私も出場し、準優勝に貢献した(つもりだ)。市で2位になるなんて当時はサッカー部以外には柔道部くらいだったのに、サッカー部の快進撃の前に水泳部の戦績もかすんでしまい、女の子の人気度は練習試合を入れて私が3年生の時は一度も勝った事が無い野球部の部員にもかなわなかった。だから私はサッカー部の快進撃に大変な嫉妬心を擁いており、“サッカーなんかなんじゃい”と公言してはばからなかった。そんな私が後にワールドカップ観戦に精を出しているのを当時の同級生が知って唖然とするのは当たり前だろう。
高槻には当時から高槻FCと言うクラブチームが存在している。特に有名だったのは女子部で、1988年の全国女子選手権では読売FCを準決勝で破って決勝に進出。国立競技場で行われた決勝戦は惜しくも鈴与清水に敗れたが準優勝を収めた。そして翌年、西が丘競技場での決勝で清水を破って優勝を収めている。この決勝戦を私は2年連続競技場観戦した。当時婚約中の家内は“女の子がサッカーなんてするの?何でそんなの観に行くの?”といぶかしげに訊くので、“地元の高槻が出ているんだ。”と言うと“前に付き合っていた女性でもそこにいるのか?” としばらく疑っていた。残念ながらサッカー少女と恋に落ちた事は無かったが、高校の時同じ通学沿線上に西山女子高校というのがあって、当時女子のサッカー部があったので有名でテレビ取材もされた事があった。今でこそ男子サッカーは五輪、ワールドカップにも連続出場をし、連日日本代表を初めサッカーの話題を聞かない日は無いくらいだ。だがサッカーで、最初に世界への扉を開いたのは女子だ。1991年中国で行われた第一回女子ワールドカップにアジア地区予選を勝ち抜いて出場している。その前年、同じ北京で開催されたアジア大会の男子サッカーの準々決勝の日本対イラン戦。NHKの中継から“ニッポン!! ニッポン!!” との声援が漏れ聞こえてきた。解説をしていた松本育夫氏が”女子のサッカー代表選手が応援をしてくれていますよ。無様な試合はできませんねぇ“てな事を言ったのを憶えている。1996年3月、日本はマレーシアでサウジアラビアを 2-1 で破り28年ぶりの五輪出場を決めたが女子も前にアトランタ行きを決めていた。アテネ五輪で女子日本代表を”なでしこジャパン“と名付けられ、女子の国内リーグ戦も”なでしこリーグ“と命名されたがここに今の女子サッカーのおかれている現状が映し出される。長引く不況による企業スポンサーの撤退から存続出来るクラブが減りリーグそのものの存在が危ういらしい。だがこれは他国も同じで女子サッカーでは列強であるアメリカも同じ現状だ。確かに筋骨隆々の女性がボールを必死の形相で追いかけるよりも、わずか数センチの布きれのみを付けてダイナマイトボディをくねらせる女性に世間一般の人は魅力を感じるのだろう。
もう1ヶ月以上前に終わってしまったがオーストラリアの南部の大都市アデレードで開催された女子ワールドカップアジア地区予選で日本は出場権を手に入れられず、北中米地区からの代表とのプレーオフに望みを掛ける事となった。

北朝鮮にまたも勝てず
準決勝で地元オーストラリア・マチルダスに破れた日本は3位決定戦の北朝鮮戦に臨んだ。この北朝鮮は同じく準決勝では中国に 0-1 と惜敗したが試合終了直前、北朝鮮のチャンスに中国ゴール前で中国DFにハンドがあったとか無かったとかの微妙な判定の激怒したハン・ヘヨンが主審に蹴りを入れる等審判団に襲い掛かる。 尚も野次を飛ばす中国人サポーターにペットボトルなどを投げたと言う事で DF スン・キョン・スン, ソン・ヨン・スンが出場停止となった。思い出すのは1982年アジア大会の準決勝戦。延長戦でクウェートに破れた北朝鮮のコーチ達が判定に不服として審判団に襲い掛かり、最後は警官隊が事態を収拾するはめに。これで北朝鮮代表は続く3決定戦はおろか、全てのカテゴリー(当時は U-20 くらいだったか?)で2年間の国際試合禁止を言い渡された。今回も同じ様な裁定が下されるか?そうなればなでしこが自動的に来年北京で開催される女子ワールドカップに自動的に出場となるが、今大会は3選手の出場停止以上はお咎めが無かった。昨年のワールドカップ予選での処置が無ければどうなっていただろう? 試合の模様に続く