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近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

”文化財検討会”に出席? 戌亥は有って酉は無し

2009年09月16日 | 女化道標問題
昨日の続きです。

さて、いよいよ、検討会は“女化道標問題”です。


前回、副会長さんと懇談した際に提起した質問・疑問・問題点に関して討議が開始されるのです。傍聴者の私は、少し離れたテープルの席に一人座っています。

発言は、入り口側に座る職員2名と相対する側の委員から調査報告として始まりました。この委員さん何ですが、年齢は70歳の前半から半ばと云ったところで、痩せ形で眼孔鋭く、誰かに?似ているのです。

先ずは、ブログ(4月2日)で指摘した“石仏問題”です。


説明文の1行目の頭に、“この石仏は”とありますが、これの何処が石仏なの?です。

で、これは、これは明らかに“石塔”であると、あっさり“石仏説”は否定されたのです。私としては、“そうか、やっぱり”で、特に問題なしでした。

2点目は、“田宮問題”です。説明板には“たみや”と表記され、“たみや”の文字の下にうっすら“たぐ”と書かれていたのが読みとれるのです。“たぐ”を訂正して“たみや”とした経緯があるのです。

実際に石塔に刻まれた文字を確認できれば答え簡単なのですが、石塔のその部分は目視では判別が困難な状態になっています。

その委員は、もう一人の委員と、2日を掛けて調査し、拓本を採取しその写しを各委員に配布し、写し取った文字の説明しました。

これが、拓本の写しです。


“たミ夜”と書かれているそうです。“た”と“ミ”は判るのですが、最後の文字は明らかに“木偏”に見えるのですが、夜の“俗字”とか“略字”とか“崩し字”なのでしょうか。

調査結果を発表している委員は、一緒に石塔の現地調査、拓本の採取を行った別の委員に向かって、“○○先生間違い無いですよねェ”と改めて確認し、その“先生”は“間違いありません”と答えていました。

どうも、この“先生”は他の委員とは、少し別格な様子なのです。この頃には、私は、副会長に手招きされ、副会長の隣に移動し、資料の配布も受けていました。

○○先生は私の斜め向かいに座っています。確かに、どことなく“アカデミックな気配”を漂わせています。

わたしが、“先生”の様子をそれとなく窺っている気配に気付き、副会長が小声で『あの方は宮地先生と云って元東大の先生です』と囁いたのです。

そんな“偉い先生”が、この牛久市の文化財保護審議委員に居るとは、それなりに驚きでした。それで、後で調べて判ったのですが、私が想像していたよりも、相当に偉い方でした。

3点目は、“方向表記の表現問題”です。
説明板には“十二支表記”での“犬い(乾・戌亥で北西)”と、通常使われる方向表記の“西”の二通りが使用させれているが、石塔には“西”ではなく、戌亥と同じく十二支表記で“酉”と表記されていたのでは?との疑問です。

※西か酉かは、石塔ではまったく消えていて判別は不可能な状態で、単なる推測としての話です。

それに対して、いろいろな文献を調べた結果、“戌亥(北西)”は方向表記として使われているが、“西”を“酉”表記した文献は見あたらなかったとのことでした。



確かに、丑虎(ウシトラ)とか、辰巳(タツミ)とか、戌亥(イヌイ)とかは聞き覚えがあります。但し、“申(サル)未(ヒツジ)だけは、聞いた事がありませんが・・・・・・。

これは、“東・西・南・北”の各間の方向は十二支で表記しており、北を子と云ったり、東を卯と云ったり、南を牛と云ったり、西を酉と云う言葉は、私の経験からも、耳にした事はありません。

そのなかで、酉と西では、酉の字体は“縦長”で、西の字体は横長との話があったのですが、それと、方向表記の話のとどう繋がるのか?いまいち意味不明でした。

それ以外は、わたしといても、それなりに正しく、説得力のある回答と思いました。

それで、この調査報告に対して、“偉い先生”から、報告した委員に“この調査はそれなりに価値のある調査であり、論文として発表しては”との発言がありました。

それで、先ほどより、調査結果を発表している、“年齢は70歳の前半から半ばと云ったところで、痩せ形で眼孔鋭く、誰かに?似ている委員の方”ですが、その時、思い出したのです。

そうだ、あの大作詞家、あの“おふくろさん騒動”の“川内康範先生”に見えてきたのです。意志が堅いと云うか、頑固一徹と云うか、兎に角、堅そうです。

ここまでは、“そうか、そうか、なるほど”でしたが、見解が異なったら、これは、手強そうです。

きょうは、ココ迄とします。

明日は、早めのお彼岸の墓参りに行きますので、ブログの更新はありません。


それでは、また明後日。



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