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近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

『人新世の「資本論」』で!① 新たなマルクス主義で!年賀状の欠礼!

2021年12月26日 | 世間話し

2021年最後の更新です。

と、書きつつ、そう言えば今は21世紀と思いつつ、21年も経過したのか?と、思ってみたり、失われた10年が、20年になり、そして、いまや30数年も、と、思ってもみたりして。

2011年の東日本大震災、そして、想定外の?原発メルトダウン、次は、富士山の大噴火が起きる?と思っていたら、感染症が大爆発で世界は大混乱。

ホントに、ホントに、何が起きるか分からない21世紀です。

さて、2022年はどんな年になるのやら、と、思いつつ、惚け対策として、何とか、読み進めている本の話など綴りたいと。

最近は、ホントに、本を読んでも直ぐに忘れてしまうのです。人の名前はでてこないし、買い物に行って、買い忘れたり、その対策として、メモを書いておいても、そのメモ書きを持たずに、買い物に出掛けたりしているのです。

まあ、そんなこんなで、本も読んでは直ぐに忘れてしまうのです。そこで、記憶にとどめるのではなく、読みつつ、書きつつ、で、記憶が消えても大丈夫なように記録を残したいと。

それで、『人新世の「資本論」』(集英社新書 斉藤幸平著)のお話の始まり始まり。

※人新世・・・「人類の経済活動が地球に地質学的な痕跡を残す」と、ノーベル化学賞受賞者のパウル・クルッツェンさんが名付けました。

表紙をめくると、『はじめに・・・「SDGsは大衆のアヘン」である!』との文字が眼に飛び込んで来ました。

そうか!やっぱり!俺の勘は当たっていた、と、膝を叩いて、手も叩く、そんな衝動に駆られたのです。

「SDGs」前から、こいつは、どうも、怪しいと睨んでいたのです。

それは、世界中の、政府も、大企業経営者も、労働者も、一般市民も、そして、右も、左も、真ん中も、猫も杓子も皆で寄って集って声高に叫ぶ、この状況は、とても、とても、変と云うか、危険では、と、思っていたのです。

と、云う事で、最初の1ページから、これは、これは、なかなかケッコーと、読み進めたのです。

『レジ袋からエコバック、ペットボトルからマイボトル、車はハイブリッドカー・・・、そんな善意は有害・・・良心の呵責から逃れるための免罪符・・・政府や企業SDGsの行動指針をなぞったところで、気候変動は止められない・・・SDGsはアリバイ作り、危機から眼を背けさせる効果しかない・・・』

とあ、とても威勢の良い主張。

ここで、告白しますが、そもそも、私は、二酸化炭素が温暖化に影響する説には疑問を抱いていました。

そもそも、地球は人間の活動とは関係無く、二酸化炭素の増減とも関係無く、一定のサイクルで、温暖化と寒冷化を繰り返している、と、理解していました。

原発事故で、マイナーから一時メジャーとなり、国会の委員会に参考人として呼ばれた、あの広瀬隆氏の『二酸化炭素温暖化説の崩壊』(集英社新書)等を読んで、そもそも地球の温暖化説も、その原因が二酸化炭素説も、信用していませんでした。

しかし、その後に『地球46億年気候大変動』(横山祐典著 講談社ブルーバックス)を読んで、あっさり考えを改めました。

本の主張をバッサリ、大胆に、要約すると、

『いろいろな現象が、複雑に、複雑に絡み合い、結果として、最終的に、二酸化炭素の増減というかたちで、気候変動のサイクルを発生させる』

と云う事です。

ホント、この本は難しくて、変動サイクル発生のメカニズムは、とても、とても、とても、複雑で難解で理解困難。

『いろいろな要因が、いろいろと複雑に絡み合い、影響し合い、兎に角、そのメカニズムを一旦破壊してしまうと、もう、人間の想像を超えた、とんでもない破滅が・・・』と云うことなのです。

それで、この著者の見解かは忘れましたが、「温暖化」という言葉は、とても、とても、なまぬるいと考えます。

なまぬるいと云うか、なま暖かい表現の為に、吉田茂の孫が、なまぬるい頭で、「温暖化は寒いところが暖かくなるので、北海道でも旨い米がとれるようになった」なんて、バカ発言が生まれるのです。

温暖化ではなく、想定を超えて地球は「灼熱化」する可能性も無きにしも非ずだと・・・。

え~と、話が逸れました。

それで、『人新世の「資本論」』に話を戻します。

『二酸化炭素は「産業革命」以降、つまり「資本主義」が本格的に始動した以降、二酸化炭素の排出量が増加。気候変動・気候危機の原因は資本主義』

と、大胆に、バッサリと断言しているのです。

本の冒頭の5ページで著者の見解のすべて語られています。

『SDGsは大衆のアヘン・アリバイ作り・気候変動の原因は資本主義』

そして、以下の八章を使って主張の裏付け、異なる見解の論破、主張の正当性を述べています。

第一章 気候変動と帝国的生活様式

第二章 気候ケインズ主義の限界

第三章 資本主義システムでの脱成長を撃つ

第四章 「人新世」のマルクス

第五章 加速主義という現実逃避

第六章 欠乏の資本主義、潤沢なコミュニズム

第七章 脱成長コミュニズムが世界を救う

第八章 気候正義という「梃子」

と、まあ、ここまで綴ってきて、書き始めたときは、一回きりで終わりと考えていたのですが、どうも、何だか終わりそうもなく、惚け対策としては、それなりに効果がありそうなので、各章毎に、何て考えてもいたりして。

兎に角、まあ、やって見ないと分かりません。次回で終わるかも知れませんし、数回続くかも知れません。

それで、今回はこれで一旦終わりますが、最後にに、一言、二言、言わせて貰います。

章の見出しに、マルクスとか、コミュニズムとか、気になる文字がありますが、ここから、マルクス主義とか、共産主義とか、旧ソ連邦とか、中国とか、北朝鮮とか、かなり、かなり、マイナスのイメージを連想する方いると思うのです。

でも、しかし、かなり、かなり、目から鱗が数枚剥がれ落ちる、これまでとは異なる、新しいマルクスと云うか、マルクスの資本論以降の、マルクスの新たな主張が展開されるのです。

マルクス主義、共産主義のお嫌いな方も、お好きな方も、それなりに、目から鱗の話です。

と云う事で、この話は来年に続きます。

それと、話はがらっと変わって、私的な業務連絡?ですが、来年から年賀状は高齢の為?SDGsの為?欠礼するとの結論に至りましたので、ここに御連絡申し上げます。

  以上よろしく。

それでは、皆さん、良いお年を!

 

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