goo blog サービス終了のお知らせ 

歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

不動並木の痕跡探し、そして、“傘いらぬ不動並木乃春の雨”

2010年04月30日 | つくば市の風景
本日は、4月22日の続きみたいものです。

あの記事を書いた後で、何故か、どうしても、並木の痕跡を探したくなったのです。和泉屋のおばあちゃんの話でも、並木が消滅したのは“つい、このあいだ”と云ってたからです。

まぁ、ばあちゃんの“このあいだ”は、たぶん“数年から十数年”の間だと思うのです。その程度であれば、切り株の一つや二つ残っている可能性があると思ったのです。

それと、もう一つ、相島勘次郎の句「傘いらぬ 不動並木“に” 春の雨」と記したのですが、“に”のところが自信なかったのです。

まぁ、そういう事で、再度、先日、自転車を走らせたのです。気持ちの良い日でした。


そして、やはり、ハッキリと、並木の“痕跡”はあったのです。見つけました切り株、背景にうっすら見える建物が、つくば工科高校です。


何か、気持ち悪い“キクラゲ”みたいなモノが生えてました。間違いなく松の木肌です。これが一本目。


そして、二本目。


間違いなく松。


そして、三本目、これは何の樹だか不明。でも、並木は松だけではなかったようなので、これも並木の痕跡に加えます。


そして、こちらは“塚”のように飾られた痕跡。


これは、もう、正真正銘、まさに松並木の痕跡です。これで四本目。


そして、こちらは、たぶん並木の痕跡で、五本目。全部でこれだけでした。兎に角、あの有名な、不動並木の貴重な痕跡は、予想した通り、未だ残っていたのです。



そして、「に」でよかったのか不安だった相島勘次郎の句碑です。やっぱり、間違えて記憶していたのです。今回、草をしっかり払い除けハッキリ撮してきました。


「傘いらぬ 不動並木“に” 春の雨」は誤りで、 「傘いらぬ 不動並木“乃” 春の雨」が正しい句でした。「に」ではなく、「乃」でした。

句碑はこんな風景のなかにあります。


そして、不動並木の案内板のある風景です。


今回、並木の痕跡を発見できたし。

俳句も字句も正しく訂正できたし。

天気間も良かったし。

大成功で、パチパチで、ヨカッタ、ヨカッタで終わります。


※来週は、一応、黄金週間なので、更新は6日からを考えています。




コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ポタリングは行きはヨイヨイ、帰りはコワイなのです!

2010年04月29日 | つくば市の風景
昨日の続きです。

アイスクリームを食べつつ、公園の景色を眺めつつ、これからのコースを考えたのです。

それで、考えた結果、ポタリングですから、やはり、その場の気分と云うか、その場の雰囲気と云うか、足の向くまま、気の向くまま、事前に考えないと云う、結論に達したのです。

まぁ、考えた結果が、考えない、と云う、そんな事で、アイスクリームも食べ終わり、万博公園を後にしたのです。

公園近くのレストランです。


この風景ですが、とても、明る過ぎで、爽やか過ぎで、場違い過ぎで 毎日が日曜日みたいで、こんな事でいいのか?と、いつも眺めつつ思うのです。おじさんには恥ずかしくて、とても直視できないのです。

何て云いながらも、以前、二人連れの時“ここで食事でも!”と、駐車場に車を入れ、入り口のドア前に立つと“本日貸し切り”の貼り紙があったのでした。気分次第で風景は違って見えるものなのです。

明るてく、爽やかな表通りから、陰湿な裏道に入ります。はじめて通る道です。左右は雑木林、とても静かで、寂しい、と、思っていたところが、


この“絶対反対”看板の行列が突然現れたのです。


でも、しかし、こちらが絶対反対のクリニックなのです。もう開業しているのでした。


近くに診療所があれば、安心で便利だと思うのですが、何故?と思って診療科目を見ると、“心療内科”が専門のようなのです。ここらが反対同盟が絶対反対の理由だったのでしょう。 


心を患った人の出入りに“不安”を感じたのでしょう。でも、そういう“不安”を治療するのが“心療内科”では、“ナイカ?”と、思うのです。まぁ、そんな駄洒落を云っている場合ではないのです。

でも、真面目な話、反対していた方達には、心の病に対して、誤解と、無理解と、偏見が、あると思います。でも、判っていても、総論は賛成で・・・、でも、しかし、“自分の家の近所には・・・”と云う、各論反対が、世の常なのかも? なかなかムズカシイのです。

こんな静かで、寂しい田舎の裏道で、こんな問題が起きていたのでした。ホント、世の中、知らない所で、知らない問題が、いろいろと起きているのです。そう云えば、普天間の移設先は一体何処に?

でもしかし、普天間問題は、総論も反対、各論も反対です。

それで、裏道をくねくね走っていると、だんだん方向感覚が“狂って”来たのです。“ここは何処???・・・”状態になって来たのです。


何処なのか判らない状態で、ペダルを漕ぐ不安感、


見慣れない風景、


でも、眼に眩しく咲く、色鮮やかな芝桜に見とれたりして・・・・・・。


この先は、何処に?


こんな処に、こんな資材置き場が、


何て思いつつ、見とれたりして、そんな、不安、期待、発見。

ココは何処???・・・、私は誰???・・・、を楽しんだりして・・・・・・。

でも、あまり、いつまでも、足の向くまま、気の向くままでは、日が暮れ、体力的にも問題ですので、そろそろ、いつもの風景を探し始めるたのです。

やっと、開けた場所に出て、遠くに見慣れたビルを発見しました。


ビルを目指して、ペダルを漕ぎます。


漕いでも、漕いでも、風景はあまり変化しません。


お尻が痛くなって来ました。見た目よりも、ビルはかなり遠いようです。行きよりも、帰りは同じ距離でも、遠く感じるのです。


ホントに、“行きはヨイヨイ、帰りはコワイ”なのです。後半の帰路は、だんだん、景色などでは、無くなるのです。もう、写真など撮っては居られないのです。

家に帰って、風呂に入り、一杯飲むことを考え、必死にペダルを漕ぐのです。

それでは、このシリーズ?をこの辺で、終了とします。ホント、お尻が痛くなりました。


それでは、また明日。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

科学万博記念公園で強行突破!

2010年04月28日 | つくば市の風景
昨日の続きです。

人影疎らな“万博記念公園駅”から、万博記念公園に向かいます。駅前に1.6㎞の表示が立っています。普通の人が普通に歩く速度は、だいたい時速は約4㎞程度でしょうか、そうすると歩いて30分弱と云った距離です。

でも、しかし、以前に、公園から駅まで歩いたことがあるのですが、30分では着かなかったような気がします。駅の周辺は何~にも無いので見通しが良く、駅舎は遠くから見えているのです、歩いても、歩いても、景色の変化は無く、とても、とても、遠~く感じたのでした。

距離的の1.6㎞には、たぶん偽りはないと思いますが、景観的、心理的、には、それ以上の距離感があるようです。


何だかよく判らない、周りの景色とはかなり異質の、デザイン、色使いの建物です。


遠回りになるのですが、道路交通法を遵守して、信号のある横断歩道を渡ります。


この辺りの地名は、島名、福田坪と云うようです。ぱっと見、「島名」、「福田坪一」と読んでしまいました。「一」は、「一体型」の方に繋がっていたのでした。


それにしても、「一体型」で、「特定」の、「土地区画整理事業」ッて、どんな事業なんでしょうか? 「個別で普通」の土地区画整理事業と、何処が? どう? 違うの?

まぁ、それなりに、どこか違うのでしょう。駅前の道路を隔てると、すぐにこんな草原と山林の風景になるのです。ホント、“田園都市島名”には、いつ頃、何処から、どんな人達が移り住んで来るのでしょうか?


県民として、開発関連負債の八百数十億円のことを思うと、ホントに心配になります。赤字が確実な茨城空港も、知らない間に完成し、開港後、すぐに県と国とで責任の擦り合いを始めたし・・・・・・。

それは、それとして、暫く田圃道を走ると、遠くに公園の脇に建つ“テキサス・インスツルメンツ”のビルが見えて来ました。あと0.8㎞です。やっぱり自転車はかなり速い。


こちら、標識が落下しています。しかし、地面に落ちても、正しい方向を指し示しています。何方かが正しい方向に置いてくれたのです。


ここは分かれ道ですから、間違っては大変なのです。右手方向が正しい順路です。ここで、皆さん気づきました? 標識に「科学万博記念公園」と「万博記念公園」の二種類あるのを?


地元では、正式名称の「科学万博記念公園」何て、長ったらしい呼び方はしないのです。科学も記念も省略して「万博公園」と呼ぶのです。

茨城県民は、呼称の短縮を好む傾向が「普通より?」強いのです。五浦(いつうら)を「いずら」で、谷和原(やわはら)を「やわら」で、水海道(みつかいどう)を「みつけど」で、泊崎(とまりざき)を「はッつァき」で、田宮(たみや)を「たぐー」と、呼んでいるのです。

そのうち「科学万博記念公園」の標識も、単に「万博公園」になる筈です。「科学」の無い標識が出現したので、これは、もうまもなくです。間違いありません。

それで、この二股の分かれ道を。正しくない「左方向」に進みます。左の方がかなり近道なのです。


アスファルト舗装はここでお終い。白い柵の向こうは公園です。前方をショートカットした方が歩いています。


自転車を小脇に抱え強行突破です。踏み分け道がかなり出来上がっています。この“短縮裏道”も、いつの日か、必ず正式な道として格上げされる筈です。


緩やかな坂を登ると中央広場、平日の公園に人影はありません。


公園の自動販売機で買ったアイスクリームを食べつつ、これからのコースを考えつつ、一休みです。

まだ、まだ、ポタリングは続きます。


それでは、また明日。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

万博公園駅前の“岡本太郎さん” と “もしかして闇”

2010年04月27日 | つくば市の風景
昨日の続きです。

昨日の記事を読み返してみたら、タイトルが“真昼の蜃気楼”で、本文には“砂漠の蜃気楼”と書いていました。このフレーズは昔むかし“ジュディオング”唯一のヒット曲で唄われているのです。曲名も、砂漠か?真昼か?忘れてしまいました。

まぁ、真夜中に蜃気楼は見えませんけどね、それにしても「ジュディオング」と云えば、思い出すのがNHKの連続スタジオ生ドラマ“アルプス大将”です。

主役の少年が、今をときめく“住宅コメンテーター?”の“渡辺篤史”で、相手役で、腰に“荒縄”を巻いた“山の娘”がジュディオングでした。今では想像できない役柄を演じていたのです。

でも、兎に角、半世紀も前の記憶ですから、かなり危ないかも知れません。渡辺篤史のテレビドラマ出演履歴にも載っていませんでしたから、もしかして、私が観たのは蜃気楼だったかも?

だいぶ話が横っちょに逸れてしまいました。それで、話を戻します、蜃気楼のような景色は、やはり“万博公園駅”でした。


駅から歩いて1分ほどの駐車場が、何と!24時間で300円なのです。それでも、ガラガラなのです。


この写真は5年前に撮ったものです。開通したその年の風景です。が、駅の周りはあぜ道に毛の生えた程度の道しかなかったのです。


周囲は360度、一面の荒野。


それが、今では、


これですから、


岡本太郎さんですから。


荒野もそれなりに、発展しているのです。でも、やっぱり、人影はまばら。


格安チケットの自販機です。これって儲かるの? それなりの方法で仕入れて、この価格で販売して、それなりに利益を出しているみたいです。秋葉原まで曜日限定で850円、正規料金はいくらなの?


気になるので駅に確認しに行きます。


反対側も人影疎ら。


正規料金は1050円です。200円も安いのです。これって、誰が損をしているのでしょうか? チケット業者も、鉄道業者も、お客も得をして、もしかして、回数券を売った人は、購入価格以下で換金しても、それなりに利益になっていたりして・・・・・・。


もしかして、背後には、怪しいマネーロンダリングの深~い闇の世界が・・・・・・。何て、事は、妄想で、いろいろな事情があって、業者に回数券を売っているのでしょう。明るく、正しく、正々堂々の、格安チケット自動販売機なのです。 

ビルだけは、建っています。


“つくばまちつくりセンター”の、“情報ステーション”は、いったい何をしている処なの? 何か、公共の不動産屋さん見たいな事ですか? 


あちらの高層マンション、ざっと見、入居率20~30%と云ったところ、他人事で関係ないのですが、心配してしまいました。


こちらで、3LDKが1400万円で、4LDKで1800万円。人影の無い駅前でこれは、高いのか? 安いのか?


誰も通らない歩道でチラシを配っていたと云うか、チラシを持って佇んでいた業者に“この辺りのマンションを購入するのは、以前何処に住んでいた人達ですか?”と聞いてみたのです。

答えは、以外にもこの近所の、守谷とか、つくばとか、土浦とか、周辺の方だそうです。入居率は大体3割位だそうです。ホントは2割ぐらいかも。この業者は、開発業者から安く購入した“二次販売業者?”でした。

それで、この営業マンなのですが、ダークスーツで身を固めた、かなりの二枚目なのです、30代後半と云ったところで、言葉使いはそれなりに丁寧なのですが、身のこなし、表情、視線の動き、ちょっと・・・・・・でした。

いゃ、よくよく考えると、いろいろと質問をし、最後に私が“自転車であちらの方から一時間ほど走って来ました”告げたら、彼が“地元の住民の方ですかァ・・・”と呟いたのです。

濃いサングラスに口髭の私の方が、ずっと、ずっと、人相が悪く、きっと、きっと、何か怪しげなおっさんが、商売の様子を探っていると、警戒していたのかも知れません。

まぁ、“砂漠”の蜃気楼のような町で、売れ残りマンションを“捌く”には、いろいろな事があるように見えました。

公園側に戻り、


太郎さんに、別れを告げ、雑木林の向こうにある、


万博公園を目指します。駅前からは1.6㎞の案内板があります。


それでは、また明日。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

万博公園駅は真昼の蜃気楼?それにしても要害住宅ですか!?

2010年04月26日 | つくば市の風景

先週の続きです。

谷田部の十字路から、いろいろ走って、いつもは曲がらない道を曲がり、初めての道を走っています。

こんな看板が、こんな処に、誰が立てたのでしょうか、長年の風雨、風雪に耐え、トタン板は赤錆び、ペンキは退色し、周囲の木立に溶け込み、味わい深い風景となっています。


世間の風潮に対して、どうしても、一言云いたかったのでしょう。“好き”はいいけど、“隙”はいけないのです。でもねェ、いつもそんなに緊張ばかりしていては・・・・・・。


それにしても、30~40年の歳月を経過したと思われますが、トタン板製にしては、錆びても、退色しても、何となく、どことなく、毅然とした雰囲気を漂わす看板です。

杉木立を抜けると、今度は、こんな看板。“つくば市営要害住宅”です。「要害」ですよ! 「害」ですよ!害なんて、住宅の名称に付ける言葉なのですか?


知りませんでした。「要害」を辞書で調べたら、「険しい地形で、敵の攻撃を防ぐのに便利なこと。また、その土地」の事を云うのでした。

かの国の、ハンブルクと同じなのです。ブルクは日本語としては、「要害」「要塞」「砦」「城」でを意味するのです。ハンブルクもザルツブルクも要害住宅も仲間なのでした。

この住宅の後ろは、崖になっているので、地形的には確かに「要害の地」で、昔から、この辺の人達は、この地を「要害」と呼んでいたのでしょう。でも、「害」は「ものごとのさまたげとなるような悪いこと」なのです。

「あなた、何処に住んでいるの?」「つくばの要害住宅です」「要害?何それ?」「えぇ・・・、まぁ・・・」何か、気まずい雰囲気が流れそうな・・・・・・。

どうも、気持ちとして、見た目として、「要害住宅」なんて名称を、市営住宅に付けますかねェ~・・・・・・。何か、あまり、住宅には相応しいとは思えないのですが・・・・・・。でも、芝生の庭は広く、明るく、素敵なデザインの住宅です。


要害住宅を横目で眺めつつ暫く走ると、新しく完成した広い道路に出ました。


できたてのホヤホヤです。


何処に繋がっているの?


車も、人も、だ~れも居ません。


遙か彼方に高層ビル群が見えて来ました。ペダルを漕ぎつつ、頭にメロディーが流れて来ました。

♪砂漠の蜃気楼ウゥ~~ ♪ウゥ~ ♪ウゥゥ~~・・・・・・。


信号機の取り付け準備はできています。でも、まだ、当分は信号機の必要性は無さそうです。


こちら、ブルドーザーで造成中。


駅が見えて来ました。人里離れたこの駅は、どうも、“万博公園駅”のようです。数年前には、ホントに、ホントに、何~~にも無い陸の孤島のようなところでした。


駅の周囲の変化を、探って来ようと思います。


それでは、また明日。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

谷田部十字路 “こだわり”の蕎麦屋さんは長閑でした

2010年04月23日 | つくば市の風景
昨日の続きです。

“不動並木(跡)”の位置は、“つくば工科高校”の裏手で、初めて通る道でした。工科高校の表の道は何度も自転車や車で通っていました。一つ裏の道に入っただけで、こんな新しい発見があったのです。

いつもと違う角を曲がり、いつもと違う道を走る、いつもと違う風景に出会う。これぞポタリングの楽しみ。

それで、ここからは、いつもの道を走るのです。ここらあたりが、谷田部の中心街で、遠くに信号が見えるのが、谷田部十字路です。

街道筋の風景です。左側の茅葺き屋根が、


五角堂です。


五角堂の隣、明超寺のこの風景が好きです。


緑と古びた木造外壁・・・・・・、この鄙びた佇まいが、とても寂しげでイイのです。


“自由の敵はわがまま”ですか・・・・・・、ウ~ン、わがままですかァ。まァ、そうかもしれない。そうすると、味方は“責任”ですかねェ・・・・・・。


こんなところに“谷川俊太郎”です。小さな魚は、大きな魚の死骸を食べる訳です。食物連鎖です、輪廻転生です。


朽ち果てつつある土壁、諸行無常を感じたりして・・・・・・・。


それにしても、腹が空いてきました。この店です、前を通り過ぎる度に、いつの日にか、きっと、必ずと、想い続けていた蕎麦屋さんです。


丁度12時、しかし、店内には誰も居ません。“スイマセ~ン”と叫ぶと、少し間を置いて暖簾の奥から、“いらっしゃいませ”とお年寄りのご婦人が現れ、お茶が運ばれてて来ました。


それで、“もりそば”を注文したのです。


それから、古い写真を眺めたり、

【ばあちゃんの話では、敗戦直後の写真だそうです。そうだとすると占領軍が撮影した航空写真?】

おばあちゃんと、建物は180年ほど前に建ったとか、不動並木は枯れてしまったとか、最近のお天気は変だとか、そんなお話をしていたのですが、もりそばの注文を誰かに伝えた、でもなく、自分で作る、でもなく、何か様子が変なのです。


と、不安を抱きはじめたその時、暖簾をくぐって白い帽子に白衣を着た老人が現れたのです。そうなんです、調理人は外出中だったのです。書き入れ時にこれですから、とても、とても、長閑なお蕎麦屋さんです。

やっと運ばれてきたソバ、汁は甘め、ソバ太めの硬め、良く噛んで食べたのですが、歯の裏側にソバが張り付いて、かなり苦労しました。それに、ソバが生暖かいのには、もう・・・・・・・でした。


帰り際に、こんな写真を発見。2005年の記事です。


1953年の創業で、最初の十年がラーメン屋さんやっていて、その後、日本蕎麦屋に転身したそうで、なんと、調理方法には“こだわってない”と正直な発言し、記事になっているのです。

取材記者は“ジャーナリスト”の“こだわり”として、真実を伝えたのです。この記事は、常陽新聞とか、茨城新聞とか、地方紙では? と思います。全国紙の地方版ではなさそうです。

“わが街の老舗”と云う企画なので、何とか、老舗らしい、それなりの“こだわり”を引き出そうと、苦労して取材する記者の様子が想像できる内容です。

“国内産そば粉にこだわり”は、いろいろ苦労して、記者が聞き出し、探し出し、見つけ出した、こだわりなのです。とても楽しい記事でした。



5年前の記事で“お客さんがいるうちは、健康のためにやっていきたい”と語っていたご主人は、当時78歳ですから、今年で83歳です。

のんびりした田舎の、のんびりしたお蕎麦屋さんでした。ご主人の様子からは、あと未だ5年は大丈夫だと、頑張って下さい。

ポタリングは、まだ、もう少し、続きます。


それでは、また来週。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

つくば市の不動並木“跡” と “相島勘次郎”

2010年04月22日 | つくば市の風景
昨日は、天気に誘われてポタリングして来ました。

青い空に、黄色い菜の花


色とりどりのチューリップ


花には紋白蝶


青葉若葉


鄙びた水門、この風景は、とても沁みます。


気持ちよさそうな鉄塔


眼に滲みる芝桜


田舎の、住宅地の、スナック?の、“せせらぎ&MARI” しみじみ沁みます。


と、そんなとき、ふと、足下を見ると、雑草の中に何やら文字の彫られた石板が、


“傘いらぬ 不動並木乃 春の雨” 俳句が彫ってあります。かなりの並木が生い茂り、多少の雨では傘が要らなかったようです。



詠んだのは“勘次郎さん”と云う方です。

この方、調べてみたら、「相島勘次郎-あいじま-かんじろう」と云って、大阪毎日新聞社政治部長,東京日日新聞社副主幹をへて明治45年衆議院議員(当選2回,国民党)。

茨城県出身の方で、俳句を正岡子規や高浜虚子に学び、昭和10年4月4日69歳で亡くなられています。号は虚吼(きょこう)と云い、その筋では、それなりに知られた方のようです。

そんな句碑があったり、“谷田部の不動並木”と彫られた、こんな石塔があったり、


こんな案内板があるのですが、


肝心の松並木は、辺りを見回しても、どこにも、そんなモノは見当たらないのです。


もう、消えてしまったようです。案内板も「不動並木“跡”」と書き換えた方が・・・と思いました。


地名“不動前”の由来の不動尊です。


屋根のトタンを錆止め色に塗るのは、とても、とても、情けなく、風情も、趣も、ありがたみも、何処か、彼方に消えて行きます。


間違えて、二礼二拍手一礼をしてしまいました。


不動前を過ぎて暫く行くと、庭先の松越しに火の見櫓が。


そろそろ、谷田部の中心街に入って来たようです。

お腹も空いてきました。何か、何処かで、ランチを・・・・・・。


それでは、また明日。


コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

インターチェンジを下から覗く

2010年02月22日 | つくば市の風景
下から覗きました。





















でした。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

つくば音楽祭は、とても、とても、閑散

2009年11月12日 | つくば市の風景
昨日の続きです。

この日(8日の日曜日)の、メインは“つくば市民文化祭”の見学であり、これまでのところは前座なのであります。

いよいよ、“文化祭”を目指して、市の中心部に向かいます。7~8分でいつもお世話になっているスーパーの“無料駐車場”に到着。文化祭のせいか、二階、三階は満車、初めて屋上に駐車しました。

研究学園駅周辺より、多少は人通りが多い程度。先ずは、“カピオ”に行ってみたのです。今年は来なかったのですが、去年、ここで行われた“産業祭”と比べると、これはもう、とても、比べようがないほどの閑散。

まぁ、確かに、子供の絵や書道は、それなりの関係者しか見にきませんからね。私も二階席から一枚撮してそれでお終いでした。


それでは、次に音楽祭の会場に向かいました。会場の“ノバホール”前は、こんな閑散。もしかして、これって、今日は、何もやっていないの?と、不安になったりしたのです。


それで、会場に入ると受付は、こんな感じで、とても暇そうです、でも、そこの関係者と思しきお兄さん! お客様をお迎えする受付のテーブルに腰掛けてはいけません!


演奏がの合間をぬって、三階席の入り口から入ったのですが、観客はカメラを三脚に取り付け撮影している男性只一人。どうも、その様子から、関係者のようでした。

舞台では、あまり若くない男女による、ハワイアン音楽の歌と演奏です。下の客席を覗き込むと、舞台上の人数の三倍程度の閑散。かなり寒い状態。


つぎは、お目当ての吹奏楽です。しかし、準備の様子を見ていると、イスの数がかなり少ないのです。広い舞台の中央に数えるほどでした。

“クロチェット ウインドオーケストラ”です。一曲目は、NHK大河ドラマ「天地人」(私は一度もみたことがありません)のオープニングテーマ曲を演奏。

ティンパニィーの大きな音が、ドドド~ン!バァ~ン、ジャ~ン?とどろき、ホルンに、トランペットに、サックスに、兎に角、勇壮で賑やかな曲でした。鎧をまとった武士が馬に跨り、隊列を組み疾走するシーンが浮かんできました。

ねェ~、これがフルオーケストラならば、もっと、もっと感動した事でしょう。リーダーの方が演奏前に、仲間を増やそうとしきりに誘っていました。

観客と云い、オーケストラと云い、とても閑散としていました。数年前は、舞台の上も、観客も、もっと、もっと賑やかでした。これも、不況と豚インフルの影響でしょうか。

オーケストラの後は、バラライカでロシア民謡です。順番としては、ちょっと疑問です。哀愁あふれるロシア民謡が、よりいっそう、寒く聞こえました。


ロシア民謡が終わったところで、こっそりと席をたちました。ロビーの隅では出演を終えた関係者らしき集団がひっそりと休憩をしていました。


会場の外も、人影もなく、ひっそりしています。


こちらも、何となく、無言で駐車場に向かいました。

そんな、つくば市民文化祭の“第32回市民音楽会”でした。

今日は、外はどんよりと曇り、北風が吹き、とても寒い1日です。夜は近所で不幸があり、お通夜に出掛けます。

段々、話が、暗くなって来ました。明日は、明るく、元気で、景気のいい話でもと考えつつ、終わります。


そ・れ・で・は、ま・た・明日。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

つくばスタイル館は“ふすま絵”が素晴らしい!

2009年11月10日 | つくば市の風景
昨日の続きです。

“つくばスタイル館”に来ています。今でも、何処でも、見かけるこの民家が、スタイル館で、公園の片隅にあります。

実は、この日、スタイル館の側にある駐車場に車を停めて、池の岸を散歩して、それから、この民家を覗こうと思っていたのです。

それが、しかし、湖畔のベンチに座っていたら、スタイル館から60代の男性が現れ、“すいませ~ん。長く駐車するのでしたら、公園の駐車場にお願いしま~す。あそこはスタイル館の専用駐車場で~す”と、叫んで戻って行きました。

こちらが駐車した時から、ずっと様子を窺っていたようで、湖畔のベンチに佇んだところで、スタイル館の来訪者ではないと判断したようです。

それでは、そろそろ、覗いて見るかと、スタイル館に向かったのです。おじさんは“駐車場が狭く来館者が停められないとの”事情を話してくれました。

建物の来歴の説明とか、今日の催し物の説明とか、水海道の“坂野家住宅”に行った話とか、ふすま絵の話とか、してくれました。


見上げていたら、梁のところに、 


何か?置かれているのです。


よく見ると、あれは、もしかして、上棟式の“飾り物?” 上棟式が終わると、処分するのかと思っていたら、こんな処から、家を、ずっとずっと見守り続けていたのです。おじさんの家でも、梁に置かれているとの話でした。

あの上棟式で、屋根の上に飾られていたモノは、このようにして、その後も使われるモノだとは知りませんでした。発見です。

それで、“ふすま絵”ですが、家とは、不釣り合いなほどイイのです。

斜めに流れる大胆な構図、白地に黒、動きがあります。


踊りながら草原を駆け抜けている、村人や、蝶や、トンボ達。何か、音が聞こえきます。


床の間の脇には、“古代文字”でしょうか? “世・富・貴”は何とか、判りますが、後は、何のコッチャ? でも、デザインとして面白く、“渋くてモダン”


ところが、床の間の反対側の襖は、これ、何です! 豪華絢爛! 総天然色! 夕映えの蓮池です。

このふすま絵を肴に、美味しいお酒を頂きつつ、美女の舞いなど鑑賞したら、この世に、これ以上の贅沢はない・・・・・・、もう、ホント! お殿様気分!

何て、妄想していたら、隣から連れの呼ぶ声、襖を開き、現実に戻ります。

それで、夕映えの裏は、静けさ漂う“朝靄の蓮池” 静かで、きらびやかな絵です。


蓮の葉に、水玉と青蛙。ちょこんと座る“蛙クン”が可愛いです。


蓮の葉の下には、ひっそりと鯉。


しかし、もう、何と云おうか、こんな処で、こんな素晴らしいふすま絵に出会えるとは、しかも、それが無料です。う~ん。感激しました。

“つくばスタイル館”は、“ふすま絵”がイイです。


ふたりで、ヨカッタ、ヨカッタと話ながら、駐車場に向かいました。

“ふすま絵”に感動して、お腹が空いて来ました。

もうすぐ、お昼です。

それでは、また明日。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする