鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその544~新田次郎「望郷」

2011-04-30 12:11:16 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、「望郷」です。

読む前からとても楽しみにしていた新田次郎の「望郷」を
ついに読み始めました。

昨日は「昭和の日」で休み。GWの初日でしたが、どこにも
行かず家でのんびりしました。
プロ野球のTV観戦と読書を満喫しました。

プロ野球は午後の楽天オリックス戦、夜の日ハム西部戦を
堪能しました。
その間を縫って「内なる宇宙」を読み終え、「望郷」を
読み始めるという意外と充実した一日でした。

午後からのプロ野球TV観戦は、楽天イーグルスの仙台での初戦。
先発はドサンコといっても通用するマー君。
東日本大震災の被災者が見守る中、堂々の完投勝ち。
いやー感動しました。
星野監督が9回はベンチで涙目になっていましたが、気持ちが
よくわかりました。

夜のプロ野球TV観戦は、もちろん日本ハムファイターズ。
ウルフがピンチピンチの連続でハラハラしましたが、何とか
勝つことができました。
ホフパワーの不調は心配ですが、その他の打線は何とか好調を
保っています。
楽天の優勝を望む声は多いでしょうが、北海道民としては
ファイターズの優勝を願っています。

さて読書の方。
まずは「内なる宇宙」。
コンピューターの力を借りてピンチを逆転、エント人に対して
もっともっとハントたちが神の使者としての力を示すかと思いきや、
呆気なくピンチに陥いります。
そのあたりは、近年のハリウッド映画のパターン、ジェットコー
スタームービーを思わせる展開でした。
この作品が、シリーズ中で評価が低いのは無駄に長いせいでは
ないでしょうか?
上巻を2倍のスピードで展開していたら評価は随分違ったで
しょう。
読後感が良かっただけに残念な作品です。

最後に新田次郎著「望郷」について書きます。
この本は長短編全6編からなっていて、私が読みたかった著者自身の
体験について書かれた作品は「豆満江」「望郷」「夕日」の3編
らしいです。
その他「七人の逃亡兵」「生き残った一人」「西沙島から蒸発した
男」の3編も収録されています。
「豆満江」を読み終え、今は「望郷」を読んでいるところ。
暗く息が詰まる状況が続くにもかかわらず、気が付くとずーっと
読んでいる、そんな作品です。
読むのが嫌になってもおかしくない作品なのに・・・。
それが著者の筆力。
夫人の藤原テイ著「流れる星は生きている」と対なす作品として
探し、出会うことができて本当に良かったです。

それにしてもこんな良い本が絶版とは・・・。
「流れる星は生きている」とともに必読書にすべき本です。
どうせ歴史を当たり障りなく伝えたい日本国はそうしないで
しょうが・・・。
そこのところを避けて通ろうとするから中国や韓国と歴史認識で
極端な差が出るというが判らないはずはないのに・・・。
官僚たち政治家たちの考えていることは判らん。
これからはアジア圏で協力していくべきなのに残念です。

まぁいいや。さぁ続きを読みますか。

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