今回のお気に入りは、「日本水産魚譜」です。
「日本水産魚譜」という古い図鑑を入手しました。
50年以上前に発行されたもので、カバーはボロボロになっていましたが、
本体はしっかりしていました。
B5判1ページに1種類(ときには2~4種類)の美しく細密な魚譜が贅沢に
掲載されています。
魚譜ページの表面を守るために1ページずつ挟められた薄い保護紙のページが、
50年の時を超え、魚譜を無傷のまま現代に蘇らせてくれました。
銅版画を使った西洋の博物画とは趣を異にする、日本画の手法で描かれた
繊細な美しさは期待通りでした。
時間をかけ、400枚近くある魚譜をじっくり鑑賞しました。
先日からようやく解説文に入りました。
前書きで東大の教授が書いていました。
これだけ時間とお金を贅沢に使った図鑑は当分あらわれないだろうと。
ニッスイが創業50年記念事業として全面協力しただけのことはある、本当に
美しく贅沢な図鑑です。
世の多くの博物画は美術品として扱われていませんが、その手業の素晴らしさは
十分鑑賞に耐えるものと思います。
特に日本画の流れをくむものを鑑賞することを、今はとても気に入っています。
最後におまけとして、本書に関するエピソードをいくつか書きます。
・「日本水産魚譜」は日本の4大魚譜に数えられている。
・研究者自らがトロール船に乗船し、天然のままを観察・記録したスケッチに
基づいて魚譜が制作された。
・1961年に「日本水産魚譜」を出版した内田老鶴圃は、その年の毎日出版
文化賞を受賞した。
・「日本水産魚譜」は当時の書籍としてはかなり高価で、大卒初任給ほどもした。
「日本水産魚譜」という古い図鑑を入手しました。
50年以上前に発行されたもので、カバーはボロボロになっていましたが、
本体はしっかりしていました。
B5判1ページに1種類(ときには2~4種類)の美しく細密な魚譜が贅沢に
掲載されています。
魚譜ページの表面を守るために1ページずつ挟められた薄い保護紙のページが、
50年の時を超え、魚譜を無傷のまま現代に蘇らせてくれました。
銅版画を使った西洋の博物画とは趣を異にする、日本画の手法で描かれた
繊細な美しさは期待通りでした。
時間をかけ、400枚近くある魚譜をじっくり鑑賞しました。
先日からようやく解説文に入りました。
前書きで東大の教授が書いていました。
これだけ時間とお金を贅沢に使った図鑑は当分あらわれないだろうと。
ニッスイが創業50年記念事業として全面協力しただけのことはある、本当に
美しく贅沢な図鑑です。
世の多くの博物画は美術品として扱われていませんが、その手業の素晴らしさは
十分鑑賞に耐えるものと思います。
特に日本画の流れをくむものを鑑賞することを、今はとても気に入っています。
最後におまけとして、本書に関するエピソードをいくつか書きます。
・「日本水産魚譜」は日本の4大魚譜に数えられている。
・研究者自らがトロール船に乗船し、天然のままを観察・記録したスケッチに
基づいて魚譜が制作された。
・1961年に「日本水産魚譜」を出版した内田老鶴圃は、その年の毎日出版
文化賞を受賞した。
・「日本水産魚譜」は当時の書籍としてはかなり高価で、大卒初任給ほどもした。
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