鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその2084~バンクシー展

2022-05-18 12:52:30 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、バンクシー展です。

バンクシー展の札幌会場に行ってきました。
サブタイトルは「天才か反逆者か」。

以前、BS日テレの「ぶらぶら美術・博物館」で紹介していたバンクシー展を直に見ることができると思い、とても楽しみにして行きました。
番組では「壁にスプレーされたバンクシーの作品をその街角ごと再現している」と高く評価していました。
後援のテレビ局の大道具さんがセットを制作し、建物や道路からごみ箱まで見事に再現していました。

あれを実際に観ることができるなんて素晴らしいことです。
ストリートアートはその場所で観ることが一番ですが、世界各地を観て回ることは無理です。
次善の策として疑似的に再現されたセットで鑑賞するというのは良いアイデアです。
入館してすぐに現れたのは、バンクシーがスプレー原画やシルクスクリーンを制作する工房です。
そこに佇むフードを被った人物はバンクシー本人を模しているのでしょう。
とてもリアルの再現されていて臨場感が溢れていました。
これは期待できる!
その後次々と作品を観て歩きましたが、ほとんどは額に納められた作品で、結局街角を再現したセットはありませんでした。
消化不良だったのでネットで調べてみました。
そこで判ったことは残念な事実でした。

バンクシー展は全国数か所の会場で同時開催しているようで、大阪会場や名古屋会場には「ぶらぶら美術・博物館」で紹介されていたのと同じ大掛かりなセットがあるようです。

ここでもしかしたら「バンクシー展 天才か反逆者か」と「バンクシーって誰展」は別なのかもしれないと気づきました。

さらに調べると東京・原宿駅前のWITH HARAJUKUで開催されているのは「バンクシー展 天才か反逆者か」、東京・天王洲の寺田倉庫 G1ビルで開催されているのは「バンクシーって誰展」ということでタイトルが違います。
どうやら工房の展示があるのは「バンクシー展 天才か反逆者か」、大掛かりなセットがあるのは「バンクシーって誰展」のようです。

同時に2種類のバンクシー展が開催されており、テレビで観たのと違う方のバンクシー展に行ったというのが正解だと思います。
実に残念な結果ですが、そういうことなら仕方ないと諦めました。

さて、肝心のバンクシー展の感想を少々。
多くの作品に込められた戦争や国家権力といったものに反旗を翻す姿勢に共感しました。
バンクシーの活動はこれからも必要と思います。
ただエリザベス女王の顔をチンパンジーにしたのはやり過ぎ。
永年王位を守ってきた彼女の苦労をサル並みとまで貶めるのは如何なものでしょうか。
アカデミー賞のウイル・スミスのときも思いましたが、どうやら私は西洋人とユーモアの基準が違っているようです。
また残念だったのは展示作品と添え書きのほとんどが英語オンリーだったことです。
まるで海外の美術館にいるようでした。
コーナーごとのパネルはさすがに日本語で書かれていましたが、ひとつひとつの作品にも日本語訳を添えるなど手間をかけて欲しかったです。
自分の英語力では半分も理解できず本当に残念でした。
もし事前に分かっていればポケトークを持って行ったのに・・・。

いろいろな意味で満足しかねる展覧会でした。






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