ジャズ・ピアニストは星の数ほどいるが、小生が最も敬愛するのがスペインはバルセロナ出身の故テテ・モントリューだ。そのピアノ・スタイルはとにかく熱い。彼の数多くあるアルバムでもお勧めなのが"Tete"というタイトルのアルバムだ。例によってピアニストの横顔のジャケットは要注意というわけだ。
テテはコルトレーンの名曲ジャイアント・ステップスを十八番としていて何度か録音している。ハイスピードでコード・チェンジを繰り返す難曲をハーモニー豊かに演奏している抜群のテクニックとスウィング感はいつもながら圧巻。とにかく高速のアドリブが途切れなく続くのがスゴイ。それでいて音はとてもキレイ。盲目というのがウソのような正確なタッチ。
いつものトリオ・メンバーは
Tete Montoliu (p), Niels-Henning Ørsted Pedersen (b), Albert 'Tootie' Heath (d)
この演奏には小生がジャズに求めている全てが凝縮されている。