チエちゃんの昭和めもりーず

 昭和40年代 少女だったあの頃の物語
+昭和50年代~現在のお話も・・・

ようこそ! チエちゃんの昭和めもりーずへ

はじめての方は「チエちゃん」のカテゴリからお読みいただくことを推奨しています。 もちろん、どこからお読みいただいてもかまいません。

お隣さんと話す

2020年01月18日 | チエの玉手箱
ここは分譲住宅団地なので、お隣とのお付き合いはあいさつを交わす程度なのですが・・・
私が物置を片付けていると、お隣のご主人がストーブのタンクを手に屋外に出てきました。(お隣は石油給湯器なので外に大きな石油タンクがある)

お隣のご主人:おや!?片付けがい? 大変だない。
私:はい、なかなか片付かなくて・・・
お隣のご主人:旦那さん、具合でも悪いのがい?
(車が無くなったので、不審に思ったのでしょう)
私:ああ・・・、あの、うちの主人は去年の夏、亡くなったんですよ。
お隣のご主人:えっ!ほんとがい?ちっとも、わがんねがったした。
私:家族葬でやりましたから、わからなくて当然だと思いますよ。
 以前は町内会からお知らせが回りましたけど、最近はプライバシーっていうんですか? お葬式のお知らせは無くなりましたからね。
お隣のご主人:んだない。葬式は家族葬が一番いいよ。
 うぢでは嫁さんの親戚の手前そうもいがねがったがら普通にやったげんちょもない。
(お隣さんは奥さんを癌で亡くされている)
 もう20年だぞい。いや~、寂しいもんだぞい。
私:そうですか。もう20年にもなりますか。
 それはそうと、お宅は男所帯だからたいへんでしょう?
お隣のご主人:んだない。俺と息子と孫の3人。
 (息子さんはたしかバツ2のはずだ)
 料理なんてでぎないがら、毎日宅配の弁当とってんだよ。
 さっき、届けに来たべ。 1つ680円で3つだがらたいへんだぞい。
 ほれも夕飯だげだがらない。
私:それは大変ですねえ。
お隣のご主人:んだがら今でも仕事してんのよ。
私:そうですよ。働けるうちは働いた方がいいですよ。健康のためにも。
お隣のご主人:んだない。ほんじゃ、まだない。

そっか~、お隣のご主人は20年経っても寂しいのかぁ。
私は全く寂しくないって言ったらウソになるけど、そんなに寂しいとは思わない。
こういうことには、女性の方が適応能力あるんだね、たぶん。
ま、息子たちがいるし、母のこともあるから。

ヒロシ、あんた先に逝ってよかったね。
さびしい思いをせずに済んだよ。
私が先だったら、おそらくお隣さんより悲惨だったよ。
だってお隣のご主人は元気だもの。