goo blog サービス終了のお知らせ 

元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

「バッドボーイズ2バッド」

2010-07-06 06:33:27 | 映画の感想(は行)
 (原題:Bad Boys 2)2003年作品。実にジェリー・ブラッカイマー&マイケル・ベイらしい、脳天気の極みのような作品である。8年前の前作がどうであったかは問題ではなく、ウィル・スミスとマーティン・ローレンス扮する黒人刑事の暴れっぷりをただ眺めるしかない。

 とにかく登場人物全員が頭がパーで、ストーリーには合理性のカケラもなく、ひたすら破壊のための破壊、アクションのためのアクションを繰り広げるのみ。

 どうしてマイアミ市警に元デルタ・フォースやネイビー・シールズあがりがゴロゴロしているのか、なぜに犯人と対峙すると警告も説得も省略して即全面的な銃撃戦に突入するのか、市警の職員ごときにキューバまで“海外出張”して国際法無視の大暴れをする権利が果たしてあるのかetc.そんな突っ込みどころは力で捻り潰し“ハデなドンパチを演出すればいいのだよ。文句あるか!”とばかりに開き直る根性は潔いというか何というか・・・・。

 最早このプロデューサーと監督に真っ当なドラマツルギーとかストーリーテリングを求めても無駄である。彼らならこの“脳天気過激路線”を推し進め、シュールな地平へとブレイクスルーし、単なる活劇屋を超越した新たな作家性を獲得出来るだろう。当作品にはその“気配”と“期待”が感じられる。今後は間違っても「パール・ハーバー」みたいな恋愛沙汰を絡めた作劇に色目を使ってはならない(笑)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする