さて、16番(1/80スケール・16.5mmゲージ)のプラスティック製コンテナ貨車 コキ104形は、エンドウ、KATO、TOMIX の三社から発売するに至った。
実物の コキ104形は、現代コンテナ車の代表格であり、数も多い。
複数のメーカーが目をつけてもおかしくはないのだろう。
エンドウ製は所有していないので、KATO製とTOMIX製の二社の コキ104形を並べて比較した。
(コンテナを外したKATO製(左)とコンテナなしで販売されるTOMIX製(右))
KATO製は、18Dまたは19Dコンテナを搭載し、2両セットでパッケージされている。TOMIX製はコンテナなしで1両単位での販売である。
比較にあたり、KATO製はコンテナを外した状態とした。
車体の青色は、並べて見るとKATO製が少し色褪せた感じに映る。単体で気になるものではない。
この程度であれば、混結した編成も問題ないだろう。
ただし、色合いは画像と目視では異なることを付け加えておく。
確実なのは、店頭などで現物をよく見ることである。
(連結面の比較:KATO製(左)とTOMIX製(右))
よく見ると、表現に多少の違いが見られるが、大きく異なる箇所は無く、各パーツの大きさもあまり違わない。
カプラーは両車とも明るいグレーである。
(連結してみた:KATO製(左)とTOMIX製(右))
双方の車輌は連結可能だ。
走行させてはいないが、難しいカプラーではない。
(台車付近を見る:KATO製(上)とTOMIX製(下))
台車の表現には個性があって面白い。
KATO製は軸受けが別パーツで、取り付けるとコロコロと回るギミックが楽しめる。
黄色いブレーキハンドルは、TOMIX製が取り付け済みでKATO製はユーザが取り付ける。
「JRF」マークはほぼ同じだが、「突放禁止」の文字は位置と大きさが微妙に違うことが分かる。
(床下を見る:KATO製(左)とTOMIX製(右))
それぞれの車体をひっくり返して、下から見た。
(エアタンク:青色のKATO製(左)とグレーのTOMIX製(右))
ブレーキテコなどに若干の表現の違いが見られるが、並べて違和感のあるほどではない。
床下の梁と配管の部分がウェイトを兼ねているようだが、分解していないので詳細は不明だ。
13mmゲージに改軌し、ウェザリングするときにでも確認できるだろう。
KATO製はコンテナ搭載の2両セットでお買い得感はあるが、今のところ別売のコンテナはないようだ。
一方、TOMIX製はコンテナなしの販売形態であるが、別売のコンテナが豊富にあり、カラフルな編成を自由に楽しめる要素があるのが強みだろうか。
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