ちゃみおか発

鉄道写真を中心に模型工作や旅行の記録を紹介します。

【鉄道写真】大糸線撮影行(その6)~キハ52に乗る~

2009年12月20日 | 旅行記
糸魚川3日目。
前日のリベンジである。

天気予報では一日中くもり。朝一番の走行写真はやめて、始発列車に乗ることにした。

糸魚川駅4番線に停車中のキハ52は首都圏色(朱色一色)のキハ52 156。
ホームに到着した頃に、ちょうど準備ができたようで室内の明かりがともり、ドアを開けた。
手動で開閉するドアも懐かしい。

週末のためか、乗車目的の旅行者と見受けられる乗客がほとんど。
ビデオ撮影している方もいた。

外は寒いが車内は暖かく、心地よいエンジン音を聞きながら発車を待つ。
前日の様に運休にならないことを願いながら・・・。

発車前の始発420D。
20091212_001

この日の朝は風も弱く、無事に出発することができた。
糸魚川を出た上り列車は、やがて山間部に入り、上り坂をエンジン音も高らかに登ってゆく。

いくつかのトンネルを抜け、いくつかの橋を渡り、平岩に到着した。
時間の都合から、ここで下車して、次の糸魚川から来る平岩折返しの列車で糸魚川に戻ることにした。

天気予報では一日中「くもり」のはずが、平岩を降りたとたん雨が降ってきた。
自分では雨男の自覚はないし、過去も旅先では好天に恵まれることが多かったのだが、今回はどうしたのだろう。
引退を惜しんでの涙雨でもあるまいに。

平岩に到着した列車は列車番号を422Dに変えて南小谷行となり、17分停車した後、発車してゆく。
平岩駅で白馬大仏像に見守られるように走ってゆくキハ52を見送った。
20091212_002

この列車が視界から消えるか消えないかのうちに、糸魚川方面から続行の424Dが鉄橋を渡ってくるのが見えた。
カメラとビデオを逆方向に向け、平岩駅に進入する列車を撮影。
20091212_003

一日のうちでもこの時だけは、首都圏並みの運転間隔のような状況になり、一瞬だけ一日数往復のローカル線ではないような錯覚に陥る。

しかし、到着した列車に乗客の姿は無く、折り返して糸魚川へ向かう列車も自分以外に乗客はいない。
20091212_004

平岩を出た下り糸魚川行は、姫川沿いにゆっくりと進んでゆく。
次の停車駅である小滝からも乗客は無く、二駅ほど貸切の状態が続いた。

根知から一人、頸城大野から三人が乗車。
そのまま糸魚川に到着した。

糸魚川では、レンガ庫から外に出ている旧国鉄色のキハ52やラッセルを装備したディーゼル機関車DD15とDD16が見えた。
20091212_005

20091212_006

(つづく)

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【鉄道写真】大糸線撮影行(その5)~糸魚川に旨いものあり~

2009年12月20日 | 
キハ52に乗り損ねた分を旨いもので取りかえそう。

朝から金沢へ行っていた妻と合流。
さすがに丸一日、しかも冷たい雨の中、撮影に付き合うはずも無く別行動していたのだ。
夕食は、昨夜に続いて寿司屋で地のものをいただく。
前日とは別の店だが、両店の甲乙つけ難く、日本海の海の幸を堪能することができた。

まずは、かにみそ。
20091211_014

かにの身もたっぷりで、おいしくいただいた。

続いてかにの刺身。
20091211_013

冬の日本海は本当によい。

握りの前に、もう少しつまむことにして店の方にお奨めの品をお願いした。
まずは、どろえび。
20091211_012

大きさは小振りな車エビくらいだろうか。焼いてあるのだが、殻のまま“まるごと”いける。
色から「どろ」えびと言われているのだそうだが、これが予想以上に旨い。
妻もたいそう気に入ったようで、旅行から帰ってきた今もこの話をしているほどである。

次は親不知のもずく。
20091211_016

実はこれが一番驚いた。酢味噌で和えてあるのだが、食感がたまらない。
「もずく」と言えば、普段、スーパーでパック売りしている「もずく酢」くらいしか思いつかないのだが、これは全く別のものである。
シャキシャキした歯ごたえだが粘りもあり、酢味噌の加減がちょうどよい。

ビールで腹を膨らましてもいけないので、そろそろ握りを。
20091211_017

昨夜に続いて、こちらの店にも「サヨリ」の握りがあり、魚のことは詳しくないが、今が旬なのだろう。
甘みがあって、なんとも言えない味わいである。

〆の味噌汁をいただく。
20091211_018

糸魚川は大糸線の撮影がなければ訪れることも無かっただろう。
しかし、これだけ食を楽しむことができるのなら、キハ52が無くなったとしても十分魅力のある所だ。
先日、キハ52最終運転の公式発表があったばかりではあるが、来年以降も富山や金沢などと組み合わせて、また訪れてみたいと思うのであった。

今回は列車の写真が無く、申し訳ない。
宿への帰り道、糸魚川駅に停車中のキハ52を撮ってみたのだが、暗くてどうにもならなかった。
車内灯もついておらず、時間からすると夜の列車も運休だったのだろうか。

(つづく)

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【鉄道写真】大糸線撮影行(その4)~強い風の中、まさかの~

2009年12月20日 | 旅行記
大糸線のキハ52の絵として、俯瞰撮影は押さえておきたい。
何箇所か候補を考えていた。
有名なのは小滝駅近くの山を上がった所だろう。トンネルと鉄橋という構図を捉えられるのと、数カット異なる写真も撮れる。
他に、山深い雰囲気の写真などを撮ることができる場所もいくつか点在する。

そんな中で、やはり有名撮影地の一つといえる北小谷駅近くの峠道から撮影できるポイントを選んだ。
川の取り込み方などに撮影者の個性がでるように思う。

ここでは、下り427Dを撮影。
20091211_007

雨はいくぶん落ち着いてきたが、高い場所のためか風がとても強い。
望遠レンズと標準レンズの2台態勢で臨んだのだが、三脚が風で安定しないので手ぶれが心配だ。
まあ、天気が悪いのでシャッター速度もあまり速くできず、絞りも開放に近い状態なのでスッキリした写真にならないのは判りきっていた。

次の列車まで2時間近く空いたので、昼食をとることにして、再び「道の駅」へ。
寒い中にいたので、暖かいものと思い、温たまカツ丼なるものを食した。
20091211_010

列車の時間や撮影場所によっては、コンビニの「おにぎり」などで済ませることも覚悟していたので、正直助かったという気持ちである。
やはり暖かい場所で落ち着いて食事ができると、午後からの撮影にもよい影響を与えるだろう。
とは言え、雨風は強くなるばかりであったのだが。

さて、午後一番の列車は運用表どおりであれば始発列車と同じ車輌が来るはずである。
ちなみに前日の夜、糸魚川に到着したときから、事前にホームページで発表されている運用とは車輌が違っていることに気が付いていた。国鉄一般色(黄色と赤色のツートンカラー)が一番撮りたい車輌だったのだが、これまでのところ首都圏色(朱色一色)の写真が多い結果となった。
12月中は国鉄一般色と旧国鉄色(黄色と青色のツートンカラー)が多く走る予定になっていたのだが、旧国鉄色の車輌の調子が悪いのであろうか。

上り430Dは、自分で見つけたポイントで撮影。
20091211_008

この列車の折返し下り429Dは、少し場所を変えて撮影した。
20091211_009_2

自分で見つけたとは言っても、他にも撮影した方はいらっしゃるのかもしれない。
少なくとも市販の書籍やホームページなどでは見たことのない場所であった。

この季節は午後3時ともなると、かなり陽が傾いてくる。しかも雨では本当に暗くなってしまう。
この日は走行写真の撮影は切り上げ、せっかくだから糸魚川から平岩まで一往復乗車することにした。
糸魚川16時41分発が平岩折返しで18時過ぎに糸魚川に戻ってくるので、夕食前に軽く一本と考えたわけだ。

糸魚川停車中の上り434D。
20091211_011

ところが、発車時刻になっても出発する気配が無い。

駅での撮影中も、かなり風が強いと感じたのだが「まさか」、・・・一瞬いやな思いがよぎる。
案の定、強風のため運休となってしまった。残念。

車内は、学生など地元の乗客がほとんどであった。
代行バスが出るとのことだが、もちろんバスに乗るつもりは無いので、駅の窓口で払い戻しをしてもらい、意気消沈してホテルに帰ったのだった。

(つづく)

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