気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

辛味大根

2006-03-01 22:09:33 | おいしい歌
小雪舞う加茂街道を着ぶくれて樽底見する酸茎を買いに

つけ汁に辛味大根すり入れてざる蕎麦うましお節のあく抜く

比叡山上りて二店目「鶴喜そば」次は下りて「阪急」八階

(岡崎宏子 辛味大根 短歌人3月号)

************************

岡崎宏子さんは関西短歌人会の大先輩。
一首目は、加茂街道を北へ上賀茂まで、名物のすぐきを買いに行くところか。たしか彼女はバイクに乗るから、防寒のために着ぶくれて行かれたのだろう。
つづく歌の鶴喜そば、私もこの店に何度か行った。比叡山の店が本店で、阪急百貨店にもお店がある。おなじ京都に住み、歌の背景がわかると味わいも殊更深くなる。

蕎麦用の味付け鰊のひと袋お茄子と炊いてこれ出合ひもの
(近藤かすみ)



最新の画像もっと見る