Weblog喫茶 モンブラン

日常のあれこれをのんびり綴っています

どこまでもいっしょに行く本:宮沢賢治「銀河鉄道の夜」

2007-08-31 23:53:34 | 秘密の本棚

モンブランへご来店の皆様、こんばんは。
東京も、夜には涼しさを感じるようになってきました。

誰が言い出したのか知りませんが、秋は読書の季節ということになっていますね。

ペーパーレス化などと言いながらも、毎日のように新刊本が発売され、ちょっと旬を過ぎた本はもう店頭にはなくてアマゾンでしか買えなくなってしまう”本の洪水”時代です。

けれども、そんな中でもずっと読み継がれてきて、これからも若い人たちの誰かがきっと読み続けてくれるであろう、素晴らしいスタンダードがたくさんあります。

宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」も、たぶんその一つでしょう。

写真は、私が持っている新潮文庫です。
これは札幌の書店のカバーがかけられています。
ページはものすごく黄ばんでいます。(^^;

カバーに書かれた文字は、父のもの。
これは上京する時、父の蔵書をもらってきたのです。

父は、作家などではありませんが、ずっとものを書く仕事をしていたので
字が”そういう仕事の人”の字ですね。
達筆というより、書く速さで勝負というか・・・。

奥付を見ると、私が10歳の時に買ったようです。
ということは、父はそれなりのおじさんだったわけで、
自分で読むためではなくて、私や妹に読ませようと思って買ったのでしょうね。

たぶん父が買ってすぐに、私はこの本を読んだと思います。
昔の文庫本ですから活字がちっちゃいのですが、この童話集はとても面白くて、父の本棚から取ってほんとうに何回も読みました。

中1の学校祭のクラス劇で、子供ながらにがんばって私がこの物語を脚本にして、皆で演じてもらったこともあります。
その時もこの本を使いました。
私も自分の脚本の端役で出演しました。
確か、準優勝だったかな。

いつの間にか父に譲ってもらっていて、それからはずっと私の本棚にあり続けています。
たまに古本の匂いをかぎながら茶色いページを読み返す、大事な財産本の一つです。

調べてみると現在は「新編 銀河鉄道の夜」となっていて、カバーの銀河鉄道のイラストは変わらないのですが、中に収められている他の作品が入れ替わったり、巻末の解説が変わったりしているそうですね。
きっと字も大きくなっているのでしょう。

少年たちが「どこまでもいっしょに行こう」と、ケンタウル祭の夜に銀河鉄道で旅をする、不思議なお話・・・。

しゅんけいはまだ読んだことがないと思いますが、いつか彼らが読むならば、
父に譲り受けたこの本で、銀河の初旅行をしてもらえたらと思います。

1日5食時代の到来

2007-08-30 23:53:38 | しゅんけいツインズ

モンブランへご来店の皆様、こんばんは。
しゅんけいツインズの小5の夏休みも、いよいよ最終コーナーを回ってゴールに向けての直線勝負に入りました(世界陸上っぽく)。

この間の日曜日に帰京したのですが、何と言っても大きな変化は

「米の減りが早い」

ことです。
両親二人だけ×3倍は間違いなしの消費速度。
その他の食品も言うに及ばず・・・。

画像は現在使用している、「左が息子、右が父」のご飯茶碗です。
逆ではありません。でかい方が息子です。
ぱぴりおのは私とおそろいのを買ったので、どちらかというと女性サイズではあるのですが・・・。
11歳にして父よりメシを食う双子です。

しかも、一日に何回「腹減った」を聞かされることか。
二人ですから回数も倍。
今日、ヤツらが食べまくったものです。

・朝食 ヤクルト一気飲みの後、ご飯とおかずをしっかり
・昼食 しゅんしゅんだけ少し残す
・おやつ しゅんしゅんは昼食の残りも一緒に食べる
・夕食 大盛カレーをペロリ
・夕食の1時間後 しゅんしゅんが「腹減った」とまたカレーを半人前(!)
・デザート 果物 30秒でなくなる
・お風呂上り アイス(マルチ入りの小さめの)

この他に、お菓子もこそこそと・・・。

しゅんしゅんなんか、今日一日で5回もご飯食べてるんですよ。
これってどーなんすか!?

しゅんけいは、時折掲載している写真でおわかりのように、どうみても太っているとは言えない体型。
あの大量の食料は、どこに行ってしまうのだ・・・。

ワハワハとゲームをしたりして、散々脳ミソが栄養を使ってしまうのでしょうか。
私は毎日せっせと、マリオやゼルダにエサをやっているのか!?

ぱぴりおが、「これはそのうち、1升炊きの炊飯ジャーにしないとねぇ」と言うので、

「いやー、5合炊きをもう1個買って、それはしゅんけい専用釜にして、無洗米で自分たちで常にご飯を炊いてキープしてもらっていた方がいいかも・・・」
と非常に真面目に提案した私でした。

毎日1升米を炊かされては、かなわん・・・。

かぎっ子のピンチを救え!(後編)

2007-08-29 19:12:26 | ヴィシアの日常

モンブランへご来店の皆様、こんばんは。

兄が郵便受けに弟の分の鍵を入れ忘れて部活に行き、家に入れなくなってしまっただいすけくん(小5)。

「お母さんに電話してお兄ちゃんの携帯番号を教えてもらって、お兄ちゃんと連絡を取って、鍵をもらいに行ったら?」
と私が解決策を出したつもりだったのですが、電話が通じてみると、なんとお母さんは息子にマジギレ。

「『立ってろ!』・・・って言われた・・・」

と、だいすけくんはみるみる涙をこぼしてしまいました。

ここまでが前編のあらすじです。


だいすけくんのせいではないのに、
いったいなぜにまた、ママさんそんなにキレちゃったの!?

ともかく、玄関でしくしく泣いている彼を家に上げました。
ダイニングの床に体育座りして、立てた膝に顔をうずめて泣いちゃってます。
声を立てないで静かに泣いているだけに、一層ふびんな・・・。
しゅんけいも予想外の展開にどぎまぎしている様子。

彼は過去にも何回か、鍵のトラブルで家に入れず、ヴィシア家で親の帰宅まで過ごしたことがあります。

なので、「じゃ、またウチにいる?」と聞きましたが、顔を伏せたまま首を横に振るばかり。
確かに、まだお昼だから夜まで相当時間はあるし、ウチにずっといるのは彼としても気が引けるのかもしれません。
それに、やっぱり母親にキレて一方的に言われたら、子供って「オレ、立ってなきゃ・・・」って思い込んでしまいますよね。

ここは、無理にウチに引き止めないほうがいいなぁ。
かといって、外はこれからますます暑くなりそうです。

そこで、行動で解決する方向に持っていこうと思いました。
兄の居場所を探して、行けそうなところなら、そこに自力で鍵をもらいに行ってもらうことにしたのです。
難しそうなら、その時は彼をウチで預かることにしよう。

私は、兄の中学校(グラウンド改修工事中)に電話をして、グラウンドを使えない兄の部活が、どこで出張練習をしているのか尋ねてみました。

父兄でもない人間からの妙な問い合わせなので、学校側も最初は「そういう情報は・・・」と回答を渋っていましたが、もう一度事情を説明して「弟さんが困っているんです~」と訴えると、理解してくれました。
女性が電話すると、こういう時ちょっとトクかも。(^^)v

そして練習に出かけた施設を教えてくれ、学校側から顧問の先生や施設に連絡を取って、「○○君の弟さんが鍵を取りに行くそうだからよろしく」と、話を通しておいてくれることになったのです。

施設はちょっと遠いのですが、自転車で十分行ける距離。
「話がついたよ、行く?」
というと、涙目だっただいすけくんはうなずきました。

彼も大体の場所はわかったようでしたが、ちょっとあやふやなので、グーグルマップで地図を印刷して渡しました。
自転車の鍵も家に置いたままなので、けいけいの自転車を貸して、しゅんしゅんが「オレも行く!」と付き添い役を買って出ます。
そして、あっという間に二人で吹っ飛んで行きました。
クルマに気をつけろよー。

やれやれ・・・。


1時間くらいしてしゅんしゅんが、ニコニコしながら戻ってきました。
全て順調に行き、すんなり鍵を受け取れたとのこと。
だいすけくんは無事に家に入れました。

顧問の先生が「遠いところをよく来たね、偉いねぇ」と、二人に自動販売機でジュースを買ってくれようとしたそうです。
二人は「いいです!」と遠慮して、その代わりに水飲み場でガブガブ水を飲み、顔を洗ってさっぱりしました。

帰りはだいすけくんも元気になって、
「鍵がないのに家に入れたことを、いかに怒られないようにママに説明するか」
の計画をあれこれ検討しながら自転車を飛ばしていたとか。

その後、どういうふうに事態が収束したかは不明です。
結局、ママさんからウチにフォローの電話等は一切なく・・・。(^~^;;

息子への理不尽なキレっぷりも含めて、
そういうのってちょっと、オトナとしてどうかなー、とは思いますが、
まぁ、これ以上よそのおうちに首を突っ込んでもいいことはありませんしね。

また彼が家に入れなくなったら、その時はもちろん助けてあげるでしょうけれど、
小5なんだし、鍵は首から提げるなりして持ち歩かせてはいかがかと。

弟も何かと迫害されて、いろいろ大変だよね。
めげずにまっすぐ育てよー、サッカー少年!

かぎっ子のピンチを救え!(前編)

2007-08-28 23:53:22 | ヴィシアの日常

モンブランへご来店の皆様、こんばんは。
しゅんけいが帰ってきてから、さっそく友だちとの交流が復活しました。
彼らが島根に行っている間にも、友人たちから電話や訪問が何回もあったので、週末に帰京して週明けからはもう誘い合わせて出かけたりしています。

今日も暑い中、午前中から二人で遊びに行ってくれたので、やれやれと思っていると、お昼過ぎにちょっとした事件が。
ちょっと長くなるかもしれませんが、今日はこの話を書きますね。

お昼ご飯を用意して待っていると、しゅんけいが同じマンションの同級生・だいすけくん(仮名)を連れて帰ってきました。
そして、玄関のドアのところで3人でがやがや言っています。

なにごと?と思い聞いてみると、どうやらかぎっ子のだいすけくん、鍵がなくて家に入れなくなってしまったそうなのです。
それで、なんとかドアの新聞受けから手を入れて鍵を開けられないかと、同じ構造のウチのドアで、方法を検討していたというわけです。
けれどもさすがに、それは無理。

だいすけくんには中学生のお兄ちゃんがいて、彼の後に兄が外出する時には、マンションのエントランスのところの郵便受けの中に、弟用の鍵を入れておくということになっているそうなのですが、今日はそこに入れるのを忘れて兄が部活の練習に終日出かけてしまったとのこと。

しかも、兄の中学のグラウンドは今工事中で、部は別の場所で練習しているため、弟は兄が今日どこにいるのかわからないと言うのです。
お母さんは仕事で6時過ぎまで帰らないというし、お兄ちゃんも帰りはそのくらいだというし、まだお昼ですから彼も困った様子。

ヴィシア「お兄ちゃんは携帯持ってるの?」
だいすけ「持ってるけど、番号わからない・・・」
ヴィシア「じゃ、お母さんの携帯に電話して、番号を聞いて、お兄ちゃんに電話してどこにいるか聞いて、もし通じたら鍵をもらいに行くなり、一時帰ってきてもらうなりしたらどうかな?」

そして電話を貸してあげました。

だいすけくん、ちょっとビビりながらもお母さんに電話。
しかし、留守電になっていました。
「また後でかけよう」と待っていると、折り返し電話がかかってきたので私が出ました。

お母さんは、なぜウチから電話が自分の携帯に?といぶかしげでしたが、とりあえず細かい話は息子に任せることにして、だいすけくんとチェンジ。
そして、彼は「鍵がなくて入れないんだよ、にいちゃんが置いてかなくて~・・・」と訴えました。

(だからにいちゃんの番号教えてよ・・・)って言うんだぞ!って、メモ用紙とボールペンをすぐ差し出そうと思いつつ聞いていると、

「うん・・・うん・・・わかった・・・。」と、
あっさり会話は終了してしまったのです。

え?

ヴィシア「あれ?番号は?お兄ちゃんの行き先は聞けた?」
だいすけ「・・・『立ってろ!』って・・・」

そしてみるみる、彼の子犬のような黒い目に涙が。
お母さんに瞬時にマジギレされてしまい、日焼けしたサッカー少年は、着ていた赤いユニフォームを両手でつまんで目に当てて、ウチの玄関で立ったまましくしく泣き出してしまいました。

ありゃー・・・。泣いちゃったよ~。
困ったなぁ。余計なアドバイスしちゃったかなぁ。
まさかお母さんがキレるとは思わなんだ・・・。

かぎっ子のピンチ!
外は暑くて蒸し蒸しだし、どうする?ヴィシア!

(長くなってしまったので次回に続きます)

ぶん投げるスポーツの快感

2007-08-27 23:36:00 | ヴィシアの日常

モンブランへご来店の皆様、こんばんは。
大阪で連日繰り広げられている、世界陸上。
CMの多さなどに辟易しつつも、ちょこちょこと見ています。

今日は注目の男子ハンマー投げ・決勝があり、室伏広治さんのメダルはならずでした。
まぁ、来年のオリンピックの方が大きな目標でしょうから、すぐまたがんばって練習に励むのでしょうね。

陸上は基本的に、素人が見てもすぐ結果がわかるので、家族でテレビ観戦にはぴったりです。
昨日帰ってきたしゅんけいも「ハンマー投げって、ハンマーを投げるんじゃないんだ~」と言いつつ、ぶっとい腕のマッチョメンが鉄球をびゅんびゅん振り回すのを熱心に見ていました。

「ハンマーは重さ何キロなの?」と聞かれましたが、7キロちょっとあるのだそうですね。

けいけい「そんなものを80mも投げちゃうんだ!

ヴィシア「おかーさんは中学校の体力テストでソフトボール投げをしたけれど、23mしか飛ばなかったよ。」

けいけい「ボクは、くつ飛ばしで10mがせいぜいだな~・・・」

世界陸上でくつ飛ばし・・・。(^~^;

絶妙のポイントでスムーズに脱げ、かつ飛行中の空気抵抗を極限まで減らした、くつ飛ばし専用シューズを3年がかりで開発した、ミズノの研究スタッフ。

助走距離は20m。全速で走ってきて、ライン手前で思い切り片足を振り上げる、マッチョマンけいけい。
スムーズに脱げるためには、素足でなく、摩擦の少ない素材のソックス着用が必須でしょう。

「あがったぁーっ!これは伸びた!」

高々と弧を描き、フィールド上にバーチャルに引かれた、世界記録の赤いラインを大きく超えて、技術の粋を集めた白いシューズが着地しました。

みごと!
けいけい選手、男子くつ飛ばし決勝で、日本人初の金メダル獲得です!
観客席のご両親も目頭を押さえております。(ぱぴりお、ヴィシアのアップ)

双子のアスリート、しゅんしゅん選手は、
まもなく「男子人生投げ・決勝」に出場です!

(「人生投げ」とは、白く塗った上に「人生」と黒々と筆文字で書かれた、重さ5キロの鉄球(ハンマー)を振り回して投てきする競技。
投げる瞬間に「もういいーっ!!」「もうええわ!!」などと、人生投げたセリフを叫ぶのがルール。)

こんな面白い競技なら、毎年世界選手権をやってほしいなー。

しゅんけい、帰京+ナイター初観戦する

2007-08-26 23:57:50 | しゅんけいツインズ

モンブランへご来店の皆様、こんばんは。
4週間に及ぶ、島根のぱぴりおの実家での滞在を終えて、今朝ヤツらが夜行バスで帰ってきました。

新宿のバスターミナルにぱぴりおが迎えに行き、マックで朝ごはんを食べて、けいけいから自宅の私に電話が。

島根にいる時に、ごくたまに電話で話すと二人とも妙にぶっきらぼうで、こちらが何を言っても「あー、わかった」などとあまりしゃべらずに、そそくさと電話を切る冷たいオトコたちだったのですが、今朝のけいけいは「あのね、あのね」とちょっと甘え声を出したりして、手の平を返したようにコビコビしております。こいつめ・・・。

家について、日中さっそくさんざん傍若無人にふるまい両親を疲れさせた二人は、ぱぴりおに初めてのナイター観戦に連れて行ってもらいました。
神宮球場でのヤクルト×横浜戦の、外野のこども招待券が手に入ったのです。

昨夜、バスで一夜を明かして相当疲れていて、道中眠そうだった二人でしたが、初めての野球場に着くと、トップ画像のようにワクワク。



野球のルールは基本的なところくらいしか知らない二人ですが、中学校で一時野球部だったお父さんに教えてもらいつつ、ナイター独特の雰囲気を楽しんだようです。
子供たちにとってはヤクルト応援団の熱い応援が面白かったらしく、応援歌のリズムに合わせてずっと一緒に体を動かしていたそうです。
神宮名物、ブルーの傘をさしての「東京音頭」合唱もバッチリ聴けたとか。

ご機嫌のけいけい。色黒いですよー。



遅くなるので、最後までは見ずに帰途に着きましたが、試合はヤクルトが6-2で勝ったそうです。

これは、こども限定でもらえるおみやげのヤクルト選手カード。



「代打、オレ。」で楽しい話題になった、古田選手兼監督のカードももらえました。
今年低迷のヤクルト、来年にはこのカードも、幻になっているかも・・・。

軍曹殿、新兵たちの引率、おつかれさまでしたー。

誤変換と深層心理

2007-08-25 21:04:42 | ヴィシアの日常

モンブランへご来店の皆様、こんばんは。
しゅんけいツインズは19時前に夜行バスで出発したと、ぱぴりおのお母さんから連絡がありました。

今夜もぱぴりおは、用事+飲み会で遅くなるため、一人でのんびりしている私です。
しかし、前の公園で盆踊りをやっているので、何とも眠くなる単調なリズムの盆踊りミュージックが延々と聞こえてきています・・・。

家のまん前ではないので、騒音というほどではないのですが、スピーカーでのアナウンスなども時々入るし、昨夜のように家で音楽を楽しむのは、盆踊りが終わってからでないと無理ですね。

お盆に人がいない東京だからこそ、こんな時期にやるのでしょうか。
やーっとなーそれよいよいよい。


昨日のぱぴりおは、会社でちょっとトラブルがあって大変だったようです。

仕事でパンフレットを作ることになったのですが、その原稿に誤字があり、社内のチェックをくぐり抜けて印刷会社に回ってしまいました。
ぱぴりおが再印刷の手配などして、気を揉む一日だったそうですが、配布する前に見つかってよかったです。

もうテキストはみんなワードなどで書く時代になって久しいですから、皆さん経験があると思いますが、手で文章を書いていた時には絶対ありえないような「誤変換」が、そのままスルーしてしまうんですよね。
単なる誤字脱字ではなく、あまりにも大胆に誤変換されていると、かえって気づかない・・・という人は多いです。


久々に思い出しましたが、私がその昔大学院で、学会発表の準備をしていた時のこと。

学会では前もって「抄録」を作るので、発表内容を簡単にまとめたものを送らなければいけません。
その原稿を相互にチェックしていたら。

シャイなメガネの助手の先生の原稿で、「ショウジョウバエ」が思いっきり

「少女奪え」 になっており。

絶句。(^◇^;;

先生が実験中、ひそかにウォークマンで河合奈保子を聴いていることを知っていた私は、過剰にうろたえてしまったのでした。

この原稿が本人チェックを見事にスルーして私のところに来たということは、彼の深層心理になにやら該当するものがあったのでありましょうか・・・?

あらぬ誤解を招きかねない誤変換トラップ、
皆さんもお気をつけくださいね~。

オトナのバーボンでひとり飲み会

2007-08-24 23:12:16 | ヴィシアの日常

モンブランへご来店の皆様、こんばんは。
アブラゼミが鳴いている公園に面したヴィシア家よりお送りします。
さっきまでスズムシメインだったのですが、セミが鳴き出すとパワーゲームには勝てないようで、秋の声は聞こえませんね。

今夜は飲み会などで、ぱぴりおの帰りが遅くなります。
しゅんけいがいなくて非常に平穏なので、絶好のチャンスに、たまには私もひとり酒などいたそうかと。

ビールを買ってこようかと思いましたが、思い直して「I.W.ハーパー 101プルーフ」にしました。

このバーボンについては、以前の記事でご紹介したことがあります。
現在は売られていない幻のお酒。
アルコール度数50.5度の、パンチの効いた骨太のウイスキーです。

これは強くて私はちょっとしか飲めないのですが、あえてショットグラスでストレートでチビチビと。

ぱぴりおと飲む時には、BGMはジャズバラードなど控えめなものをかけるのですが、一人ですから、ええ、クラブ系でドンドン行かせてもらいます。
まいったかアブラゼミ!!

何のかんの言っても、そうそう夜遊びの機会がない私です。
金曜の夜、都内でハジけている方も多いことでしょう。いいなー。(^^;
今夜はセミと飲むことにしましょうかね~。

秋の気配

2007-08-23 23:47:50 | ヴィシアの日常

モンブランへご来店の皆様、こんばんは。
今日は暑さも一服の東京で、昨日リンクを貼った「でんき予報」による電力使用量も、いくぶん抑えられたようです。

供給力        :6010万kW
予想最大電力(需要) :4950万kW
本日の最大電力(需要):5079万kW

供給力に対して、実際の需要は84.5%でした。
明日からは再び最高気温33~34℃の日々が続く予報なので、まだまだ心配ですねぇ・・・。

うちの前の公園には桜が植えられているので、毎年アブラゼミがたくさん出てきます。
アブラゼミの成虫はバラ科の木を好むので、桜(バラ科)につくんだそうです。

猛暑のBGMにアブラゼミの大合唱というヴィシア家ですが、暑いので窓を閉めてエアコンを使っているせいか、ずっと鳴き通しでもさほど気になりません。
右脳がノイズとして認識しないで、スルーしてくれているんでしょうね。

今朝、網戸にアブラゼミがとまってじっと曇り空を見ていました。
午前中降った雷雨にセミたちはぴたりと鳴き止みます。
家の中で外を見なくても、セミや小鳥がまた鳴き出すと「雨が上がったな・・・」とわかります。

猛暑の続く毎日ですが、ここ数日で夜になると、夜でも鳴くセミの声に混じって、はっきりと秋の虫たちの声が聞こえてくるようになりました。

どんなに暑い夏もやがては過ぎ去り、セミたちもそろそろ姿を消していくでしょう。

そして、公園が徐々に静かになってきた頃・・・。

ヤツらが。
帰ってきます。

夫婦二人だけの平和な日々よ、行かないでおくれ・・・。

首都東京、ライフラインの必死の攻防

2007-08-22 23:54:08 | ヴィシアの日常

モンブランへご来店の皆様、こんばんは。
今日も都心で37℃を記録した東京です。
いつになったら猛暑がおさまることやら。
明日は一時的に涼しくなるとの予報ですが、あさってからはまた真夏日が続くそうですね。

そんな中、心配なのが東京の電力供給事情です。
今年は7月に新潟の柏崎刈羽原発(東京電力の施設です)が地震で停止してしまったということもあり、猛暑で電気需要が増えた時に、供給しきれなくなるのではないかとも危惧されていました。

東京を先日襲った猛暑は、偶然にもお盆の時期に重なったため、都心のオフィスなどが休みで電力消費量が抑えられたので幸いでした。
しかし今週は、平日日中の都心はオフィスもフル稼働。
電力消費が増える一方です。

ニュースでも報道されていますが、東京電力はこのピンチを切り抜けるため、

・他の電力会社からの電力調達
・塩原水力発電所の期間限定再稼動(今日から9/7まで)
・大口需要家への送電抑制

などの複合的な措置で、電力供給の確保に努めています。

しかし、状況は決して予断を許しません。
そのギリギリっぷりがすごくよくわかるのが、東電のサイト「でんき予報」

毎日の電気の供給力と、予想最大電力が示され、1時間ごとの実際の電力需要が毎時更新されるのですが、
昨日・今日などは私もハラハラしつつ昼間にチェックしました。

今日のデータは、

供給力        :6370万kW
予想最大電力(需要) :6150万kW
本日の最大電力(需要):6147万kW (14-15時がピーク)

でしたから、実に供給力の96.5%を実際に使ってしまったわけです。

いかにギリギリの攻防が繰り広げられているかわかりました。
このグラフを見ていると、微力ながら家の余分な電気は消そうと思いますねー。

都心のオフィスでもいつもこれが見られるようにしておくと、節電になるかもしれません。
自分の経験から言うと、会社って結構ムダに電気使ってますからね・・・。

癒しのアコースティック:アール・クルー "Naked Guitar"

2007-08-21 23:53:37 | ♪音楽好き

モンブランへご来店の皆様、こんばんは。
今週後半には暑さも一段落・・・という話でしたが、どうやらそうもいかないようで、今月いっぱいは真夏日が続く見通しとの東京です。

暑さに弱い私には、まだまだしんどい忍耐の日々。
「マブ豆腐」「熱闘甲子園」と、2日続けて暑い話を書いたので、今日は清涼感をもたらすような話題にしたいと思います。

暑い夏には熱いロックだ!とたぎっていたのも、遠い昔の話。(°°)
ラスマス・フェイバーなどのクラブ系サウンドも大変好きですけれども、
今では夏場は、爽やかな美しい音楽の方がずっと聴いてて疲れないなー・・・と思う年になりました。
あまり音を重ねていないシンプルな構成で、音質が美しいものが癒し系には向いていますね。

そんな気分にぴったりなのが、アール・クルー。
80年代、まだフュージョンという言葉が元気だった頃から活躍しているギタリストです。
彼はちょっとエレクトリック・ギターも弾いたことがあったそうですが、一貫してアコースティック・ギターにこだわっていて、傑作のアルバムも多く出しています。

トップ画像は2005年のアルバム「Naked Guitar」。
全編アコースティック・ギター一本で、他の楽器を入れずに貫き通した作品です。
スタンダードが中心で、「ムーン・リバー」など誰でも知っている曲も入っているので聴きやすいですよ。

何よりも魅力なのは、そのギターの音色です。
一つ一つの音を丁寧に、ポロンポロンと弾いてくれる柔らかい響き、
ガットがかすかにきしんで、指使いがわかるようなリアルな音質は、黙ってじっと耳を傾けていたくなるハートフルな世界です。

超一流のミュージシャンは、みんな音をとても大切にしていますよね。
以前、キース・ジャレットの「The Melody At Night, With You」の記事でも書きましたが、本当に音をいつくしむような弾き方です。
ミッシャ・マイスキーのコンサートでも、音への深い愛を感じました。
音が、彼らにとってきっと一番雄弁な言葉なんですね。

アール・クルーのギターソロ作品でもう一枚オススメなのが、
1989年のアルバム「Solo Guitar」。



こちらも、「It's Only A Paper Moon」「いつか王子様が」などのスタンダードが入っていて、コンセプトとしては上の「Naked Guitar」と似ています。

たぶん使っている楽器が違うのでしょうか、微妙に音質が異なっているのもまた聴きどころ。
89年の作品ですから、16年も隔たりがありますし。

けれども、2枚を聴き比べてみると、その「基本軸のぶれなさ」にちょっと感動しますね。
自分がギターの何を愛しているか、どういうふうな音を求めて行きたいかということが、ずっとぶれていないんです。

こういうのが本当の "Going My Way" なんでしょうね。
そんなふうに年を重ねていきたいものです。

今回ご紹介した2枚は、たぶん輸入盤しか手に入らないと思いますが、よろしかったら聴いてみてください。(^^)

熱闘!ご当地早口言葉

2007-08-20 23:44:47 | ヴィシアの日常

モンブランへご来店の皆様、こんばんは。
熱湯、いや熱闘・甲子園もいよいよベスト4が出揃ったようですね。
昨年はハンカチ王子とマー君で湧いた高校野球でしたが、今年はそんな注目のヒーローはいるのでしょうか。(あまり詳しくないのですみません)

詳しくないとは言っても、やっぱり自分の出身地の高校の成績は、何となく気になりますよね。
私は札幌出身なので、北海道勢の結果を見ていました。
昨年大活躍のマー君の母校、駒大苫小牧は今年は早々に敗退でした。

などという話をぱぴりおとしていて、ふと思いついたことが。

ヴィシア 「『駒大苫小牧』って、早口言葉みたいだよね~」

ぱぴりお 「うんうん」

ヴィシア 「『駒大苫小牧、札幌真駒内(こまだいとまこまい、さっぽろまこまない)』って、
早口で10回言えたらすごいと思うなー」(注:真駒内は札幌の地名)

ぱぴりお 「こまだいとまこまい、まこまこ・・・」

ぱぴりお 「こまこま、とまこまも・・・」(以下略)

皆さんも脳トレにいかがでしょうか。
道産子の私でもクリアは難しかった・・・。

頂点目指してがんばれ!高校球児!

ワルと豆腐の熱い関係

2007-08-19 23:19:11 | おいしいもの

モンブランへご来店の皆様、こんばんは。
昨日暑さが一服した東京でしたが、今日はまた暑い一日でした。
ウチのマンションは、敷地内の野天駐車場なので太陽が直撃です。
ぱぴりお号は中にサンシェードを入れていないので、クルマに乗るとシートが熱くてお尻の血行が非常に良くなります。(^^;

そんなぱぴりお号で、日曜日の買い出しに。
彼が「今日は冷奴が食べたい」というので豆腐を見に行くと、なんとも強烈なパッケージの豆腐が。

昨今の豆腐界の風雲児、男前豆腐店の新製品でしょうか。
もうご存知の方も多いのかな。
おぼろ豆腐、墨跡鮮やかにその名も「マブ」。
蓋には「男」の文字が浮き出ております。

なんというか・・・誰か止める人はおらんのか、と半笑いになりつつ、ぱぴりおが食べたそうにしているので買ってみました。
カゴの中に入っているのが非常に恥ずかしい気がするのは何でだろう・・・。

中身は特に恥ずかしくない、普通のおぼろ豆腐でした。
おいしかったですよ。



夕食に食べながら、ぱぴりおと
「ところで、マブって何?」
という話題になりました。

「マブダチというと”親友”って意味だから、”本物の”って意味だろうかねぇ」
「語源は何だろうねー」

その時はそれで終わったのですが、あとで考えてみると「マブイ・ダチ」かなぁ、と。

では「マブイ」とは?
古い映画やマンガで、ワルな男がきれいな女の子に「マブイじゃーん」なんて言ってますよね。
今、女の子にそんなこと言う者が生息しているかどうかは疑問ですが。

もしかして、美しくて「まぶしい」→「まぶい」になったのか!?
「マブダチ」=「まぶしい心の友」なのでしょうか。
お前が俺にはまぶしいぜ、ジョニー!!と・・・。

夏の食卓に、冷たい食感とともに微妙な心理的暑苦しさをもたらす、マブおぼろ。
とりあえず「ワル言葉」なので、子供たちには見せられないなぁ・・・。

「ひんやり豆腐」とか「ぷるるん豆腐」とか、
男くさいワルになじめない私でもさくっと買える、マイルドなネーミングにしてほしいです・・・。

絵本売り場に気をつけろ!

2007-08-18 23:50:20 | 秘密の本棚

モンブランへご来店の皆様、こんばんは。
絵本というのは、いいものですよね。
子供の頃の思い出の絵本、皆さんの心にも残っていることと思います。

私は昔から、時間があるときなど、絵本売り場をうろつくのが好きです。
(もう大きくなりましたが)子供たちの絵本を選ぶというよりは、自分の好きな絵本を見つけるための方が多かったですね。

高校生の頃でしたか、友人と本屋で待ち合わせをしていました。
ケータイなどない当時のことですから、相手が待ち合わせに遅れると、連絡もなく延々待つしかありません。

暇をつぶそうと思い、絵本売り場に向かって、何気なく手に取ったのが、
あの「100万回生きたねこ」。
佐野洋子さんの名作絵本ですね。

知らずに読んで、本屋でそのまま涙だーだー・・・。

以来、私の好きな絵本ベスト3には必ず入っているのですが、読むと必ず!100%!!今でも泣いてしまうので、未だに買えていません。
レジに持ってく時には既に泣いてそうなので。(^^;;

そんな、絵本にはたやすく涙腺を刺激されてしまう私ですが、好きな絵本ベスト3にやっぱりずっと入るだろう一冊がこれです。

サム・マクブラットニィ(文)、アニタ・ジェラーム(絵)のお話、

「どんなに きみがすきだか あててごらん」です。

これは買いましたが、やっぱり泣いちゃうので家でも人前では読めません。
かわいそうな話ではないんですよ。
とってもほのぼのしたいい話なんです。



チビウサギとデカウサギが、お互いにどのくらい相手のことを好きか、比べっこする話です。

チビウサギのひたむきさ、デカウサギの大きな包み込むような愛。

どっちの立場になって読んでも、じんわりと涙が。
そしてラストには、本当に心が温かくなって、
「誰かを愛するって、いいことだな・・・」と思えるんです。

いい絵本ってお話に余計な飾りがないから、メッセージがまっすぐ入ってくるので、心の素直なところからあっさり涙が出るんですよね。

ぱぴりおは、「絵本を読んで泣いたことはない」と言っていますが、この絵本を一人で読んだら、きっとひそかにうるうるしちゃうんじゃないかなー。

虫愛づる軍曹(その3):小さきものへの愛

2007-08-17 23:53:21 | 鬼軍曹・ぱぴりお

モンブランへご来店の皆様、こんばんは。
地獄の釜の蓋も全開か、と思われた暑い日々もようやく一服なのか、今日は夜に夕立が降った東京西部です。

うちの前の公園で、昼夜問わず鳴きまくっているアブラゼミたちも、少し数が減ったような。
夜でも照明があって明るいからか、真夜中でもずっと鳴いているんですよ。
短い寿命がさらに縮んじゃいそうで、なんだかかわいそうです。
他の人々はどうかわかりませんが、私はずっとセミが鳴いていても、窓を開けない限りはそんなに気にならないですけれども。

さて、都会で暮らしながらも虫を愛づる、ぱぴりお氏。
家の中に虫が入ってきても、害虫(特に名を秘す)の類以外は殺しません。
先日も、壁に小さなクモが這っているのを見つけた私が「ぱぴりおぉぉぉ~」と呼ぶと、

「ハエトリグモは、いいクモだよ」

と相手にしてくれません。
それでも「クモと暮らすのはイヤであります」と私が涙目になっていると、
そっと捕まえて、外に放しに行ってくれました。

先週の土曜日、元気を出そうと二人で焼肉を食べに行ったときのこと。
すっかり満腹になってタリーズで冷たいものを飲んで仕上げ、そのままそばにあった本屋に入りました。
本屋にいればいつまでも幸せなぱぴりお、うろうろうろうろ・・・。
本屋の中ではいつも別行動をして、適当に様子を見ることにしています。

私が一人で入口そばの新刊本コーナーを眺めていると、
なんと、立ててディスプレイされた本の隅に、トンボが一匹じっととまっているではありませんか!
一瞬、夏を演出するフィギュアかと思いましたが、よく見ると本物のシオカラトンボです。
明かりに誘われて、入口の自動ドアから入ってしまったのでしょうね。

このままではずっと出られないかも。
「困ったなぁ・・・」

幸い誰も気づいていないようなので、そっと離れてぱぴりおを呼びに行きました。
ぱぴりお、話を聞くとすぐについてきて、

「ほんとだ、トンボだね」

とささやくと、すっと手を伸ばしてあっという間にトンボの羽を捕まえ、
そのままさりげなーく外に出て、ビルの外の夜空にトンボを放してやりました。
そして、OKサインをしながら中に戻ってきました。
本屋の中の人は、誰一人気づきませんでした。

私にはとても、トンボなんて素手で捕まえられません。
さすが軍曹殿、キャリアが違うであります。

「いいことしたよね」とぱぴりおに言うと、にこにこしていました。
そんな虫愛づる軍曹に、何かいいことがありますように。



画像は、ぱぴりおが昔撮影したナツアカネです。
よく撮れてますねぇ、妻を撮るよりずっとよく撮れてるかもしれません、はい。